情報の基準日:2026年8月31日時点の制度内容をもとに解説しています。
社会人から理学療法士を目指そうと学校を探すと、「専門実践教育訓練給付金で最大80%」と書かれた学校と、「一般教育訓練給付金で20%」と書かれた学校が見つかります。どちらも3年の理学療法士養成課程なのに、戻る金額が大きく違うため迷いやすいところです。
結論からいうと、厚生労働省の現行講座検索で「理学療法士」を選ぶと、専門実践41件・一般16件、合計57件が表示されます。特定一般は0件です。専門実践は基本50%、理学療法士免許の取得と就職等で70%、賃金が5%以上上がると最大80%です。3年課程と対象となる4年課程の総額上限は最大192万円です。一般教育訓練は20%・上限10万円です。
ただし、専門実践の指定講座なら授業料の80%が必ず戻るわけではありません。現行の専門実践には285万円から550万円を超える表示例があり、3年・4年課程では上限192万円が先に効く講座が多くあります。学校が示す給付率だけでなく、対象経費、訓練期間、段階別上限を使って実際の金額を計算する必要があります。
この記事では、57件の内訳、3年・4年課程と作業療法士等からの2年課程、20%・50%・70%・80%の支給例、夜間・臨床実習、国家試験と免許申請まで含めた実負担を順番に整理します。
- 結論:理学療法士は専門実践41件・一般16件がある
- 現行57件の費用と期間を比べる
- 学校名ではなく指定講座番号で給付率が決まる
- 理学療法士になるには3年以上の養成課程が基本
- 3年・4年・2年で専門実践の上限を分ける
- 専門実践の50%・70%・80%は段階支給
- 最大80%でも実際の給付率が下がる理由
- 一般教育訓練は20%・上限10万円
- 講座費用から給付額と自己負担を計算する
- 訓練経費に含まれない費用を足す
- 本人が教育訓練給付金を使える条件
- 専門実践は受講開始前に5段階で手続きする
- 公式講座検索で確認する5項目
- 働きながら夜間課程へ通うときの注意点
- 第61回国家試験と免許申請を確認する
- 状況別に選ぶべき講座を判断する
- よくある7つの失敗
- よくある質問
- まとめ:3年・4年と指定区分を確認して実額で比べる
結論:理学療法士は専門実践41件・一般16件がある
| 給付区分 | 現行件数 | 支給率・上限 | 主な訓練期間 |
|---|---|---|---|
| 専門実践教育訓練 | 41件 | 50%、条件により70%・最大80% | 36か月・48か月 |
| 特定一般教育訓練 | 0件 | 現行の理学療法士指定なし | ― |
| 一般教育訓練 | 16件 | 20%・上限10万円 | 16件すべて36か月 |
専門実践は41件
専門実践の資格欄で「理学療法士」を選ぶと41件です。3年の専門学校、夜間部、4年制の大学や専門学校などが表示されます。訓練経費は200万円台から500万円台まで幅があります。
一般教育訓練は16件
一般の社会福祉・保健衛生関係で「理学療法士」を選ぶと16件です。現行の16件はいずれも36か月の養成課程で、短期の試験対策講座ではありません。
特定一般は0件
特定一般の資格一覧に理学療法士はなく、現行の指定は0件です。理学療法士について「最大50%」とする案内を見たときは、他資格や別制度と混同していないか確認してください。
同じ3年課程でも給付区分が違う
36か月の理学療法学科は、専門実践にも一般にもあります。資格名、学校種別、訓練期間だけでは支給率を決められません。自分が入学する開講回の指定番号と給付区分を確認します。
制度と支給率:厚生労働省「教育訓練給付金」で、一般・特定一般・専門実践の支給率と対象講座を確認できます。

現行57件の費用と期間を比べる
専門実践には3年課程がある
36か月の表示例には、285万円、291万円、300万円、330万円、342万円、418万円などがあります。同じ3年課程でも100万円以上の差があるため、最大給付額より給付後負担を比較します。
専門実践には4年課程もある
48か月の表示例には、276万円、305万円、430万円、441万3,960円、467万円、470万円、550万3,850円などがあります。4年課程でも最大給付額は4年分の256万円にはなりません。
一般16件は36か月
一般の16件はすべて36か月です。表示例は80万円、89万円、110万円、113万6,435円、133万円、143万円、145万円、145万6,711円などです。
専門実践の方が学校費用まで安いとは限らない
専門実践は給付率が高い一方、検索結果に表示される訓練経費も高い講座があります。専門実践か一般かだけで決めず、最終負担、通学時間、国家試験実績、臨床実習まで同じ条件で比較してください。
57件は57校という意味ではない
同じ学校でも昼間部と夜間部、3年と4年、学科や開講回が違えば別講座として数えられます。件数を学校数や募集人数と読み替えないでください。
| 検索結果の表示例 | 区分 | 期間 | 訓練経費 |
|---|---|---|---|
| 理学療法学科 | 専門実践 | 36か月 | 3,420,000円 |
| 理学療法学科 | 専門実践 | 36か月 | 2,850,000円 |
| 理学療法科 | 専門実践 | 48か月 | 5,503,850円 |
| 理学療法学科 | 専門実践 | 48か月 | 2,760,000円 |
| 理学療法学科 | 一般 | 36か月 | 1,430,000円 |
| 理学療法学科・夜間部 | 一般 | 36か月 | 890,000円 |
現行講座:厚生労働省「教育訓練給付対象講座の検索」で、専門実践と一般を分けて「理学療法士」を検索できます。

学校名ではなく指定講座番号で給付率が決まる
学校全体が指定されるわけではない
教育訓練給付は、学校単位ではなく講座単位で指定されます。同じ学校でも、理学療法学科は対象で別学科は対象外、昼間部は専門実践で夜間部は一般という可能性があります。
同じ学科名でも開講回が違えば別になる
学校名と学科名が一致しても、入学年度や開講月が指定期間外なら対象になりません。前年入学者が利用できたという口コミだけで判断しないでください。
3年と4年は別講座
同じ理学療法士を目指していても、36か月課程と48か月課程は訓練期間と経費が違う別講座です。4年課程の指定を3年課程へ流用することも、その逆もできません。
昼間部と夜間部も別講座
昼間部と夜間部は授業時間、期間、費用、指定番号が異なります。仕事を続けるため夜間部へ変更すると、予定していた給付区分が変わることがあります。
教育訓練明示書で最終確認する
申込み前に学校から教育訓練明示書を受け取り、指定番号、指定期間、受講開始日、訓練経費、修了要件を公式検索と照合します。口頭の「給付対象です」だけでは不十分です。
理学療法士になるには3年以上の養成課程が基本
高校卒業相当から3年課程へ進む
大学へ入学できる学力がある人は、指定された学校または養成施設で3年以上、理学療法士に必要な知識と技能を修めると国家試験の受験資格を得られます。
4年制大学・4年制専門学校もある
4年制大学や4年制の専門課程でも国家試験受験資格を得られます。学士や高度専門士、大学での教育内容などは学校により異なりますが、教育訓練給付では個別講座の指定が必要です。
作業療法士等には2年以上の特例ルートがある
法律上、作業療法士その他政令で定める資格を持つ人は、指定課程で2年以上理学療法を学ぶ受験資格ルートがあります。誰でも2年へ短縮できる制度ではありません。
無資格者が2年だけで受験資格を得ることはできない
社会人経験、介護経験、スポーツ指導経験だけを理由に、通常の3年以上が2年へ短縮されるわけではありません。現在の資格と入学条件を養成校へ確認します。
養成課程修了だけでは免許を取得できない
学校を卒業して得られるのは国家試験の受験資格です。国家試験に合格し、理学療法士名簿への登録を申請して免許を受ける必要があります。
資格取得ルート:厚生労働省job tag「理学療法士」で、3年以上の養成課程、国家試験、作業療法士等の2年以上のルートを確認できます。
3年・4年・2年で専門実践の上限を分ける
3年課程は基本最大120万円
3年間の専門実践では、受講中の基本50%に年間40万円の上限があるため、基本給付は最大120万円です。対象経費が240万円以上なら、50%段階で総額上限に達します。
資格取得・就職等までで最大168万円
修了後に理学療法士免許を取得し、雇用保険の被保険者として就職するなどの条件を満たすと合計70%、年間56万円、3年で最大168万円になります。
賃金5%以上上昇までで最大192万円
資格取得・就職等に加え、受講前より賃金が5%以上上がったなどの条件を満たすと合計80%、年間64万円、3年で最大192万円です。
4年課程も最大192万円
最短3年の理学療法士資格を目指す指定4年課程は、4年分の256万円ではなく、基本最大120万円、追加を含め最大192万円という特別上限です。
対象となる2年課程なら最大128万円
作業療法士等から進む指定2年課程が専門実践の対象なら、基本最大80万円、70%段階で最大112万円、80%段階で最大128万円が目安です。実際の指定講座と本人の入学資格を個別に確認します。
養成施設の基準:厚生労働省「理学療法士作業療法士学校養成施設指定規則」で、通常3年以上、作業療法士等を対象とする課程2年以上の基準を確認できます。

専門実践の50%・70%・80%は段階支給
受講中は50%を6か月ごとに申請する
専門実践の基本給付は、本人が支払った対象経費の50%です。原則6か月ごとの支給単位期間が終わった後に申請し、年間上限40万円が適用されます。
入学時に学費が半額になる制度ではない
学校が学費から給付金を先に引く仕組みではありません。入学金、前期授業料、教材や通学費をいったん用意し、学校の受講証明と領収書を使って申請します。
理学療法士免許と就職等で70%へ進む
養成課程を修了し、目標資格である理学療法士免許を取得し、修了日の翌日から原則1年以内に雇用保険の被保険者として就職するなどの条件を満たすと20%分が追加されます。
賃金上昇が確認できると80%へ進む
70%の条件に加え、受講開始前と比べて賃金が5%以上上がったなどの要件を満たすと10%分が追加されます。給与明細だけでなく、事業主証明等が必要になります。
国家試験不合格では追加給付を受けられない
講座修了に基づく基本給付と、資格取得後の追加給付は別です。国家試験に不合格なら理学療法士免許を取得できず、70%・80%の追加条件へ進めません。
専門実践の支給段階:厚生労働省「専門実践教育訓練の教育訓練給付金のご案内」で、50%・70%・80%、年間上限、申請時期を確認できます。

最大80%でも実際の給付率が下がる理由
342万円の3年課程は最大192万円
342万円の80%は273万6,000円ですが、3年課程の上限があるため最大192万円です。すべての追加条件を満たしても実効給付率は約56.1%、対象経費の自己負担は150万円です。
550万3,850円の4年課程も最大192万円
550万3,850円の80%は440万3,080円ですが、4年課程の特別上限は192万円です。実効給付率は約34.9%で、対象経費だけでも358万3,850円が自己負担に残ります。
230万円の3年課程なら80%をそのまま計算できる
230万円の80%は184万円で、3年の上限192万円以内です。資格取得・就職等と賃金上昇まで満たせば、割合どおりの184万円が計算上の給付見込みになります。
基本50%の段階ではさらに上限が低い
342万円の50%は171万円ですが、3年分の基本上限は120万円です。追加給付をまだ受けられない受講中は、自己資金の必要額が大きくなります。
広告の割合より段階別の円額を見る
学校比較では「最大80%」だけを並べず、50%段階でいくら、免許と就職後にいくら、賃金上昇後にいくら、最終自己負担がいくらかを分けてください。
一般教育訓練は20%・上限10万円
16件すべて3年課程でも上限は10万円
一般の現行16件は36か月ですが、支給上限は年10万円ではありません。1つの指定講座全体で20%・上限10万円です。
80万円の講座でも支給は10万円
80万円の20%は16万円ですが、上限があるため支給見込みは10万円です。給付後の対象経費負担は70万円になります。
143万円の講座も支給は10万円
143万円の20%は28万6,000円ですが、支給見込みは10万円です。実効給付率は約7.0%で、給付率表示の20%とは大きく異なります。
免許取得・就職による追加給付はない
一般教育訓練には、理学療法士免許取得や就職、賃金上昇による70%・80%への追加給付はありません。修了後に基本給付を申請して完了します。
一般教育訓練:厚生労働省「一般教育訓練の教育訓練給付金のご案内」で、20%・上限10万円、対象経費、申請期限を確認できます。
講座費用から給付額と自己負担を計算する
専門実践342万円・3年課程
基本50%は割合上171万円ですが上限120万円、70%は239万4,000円ですが上限168万円、80%は273万6,000円ですが上限192万円です。最終自己負担は150万円です。
専門実践285万円・3年課程
基本50%は142万5,000円ですが上限120万円、70%は199万5,000円ですが上限168万円、80%は228万円ですが上限192万円です。最終自己負担は93万円です。
専門実践230万円・3年課程
基本50%は115万円、70%は161万円、80%は184万円で、いずれも段階別上限内です。最終自己負担は46万円になります。
専門実践276万円・4年課程
基本50%は138万円ですが特別上限120万円、70%は193万2,000円ですが上限168万円、80%は220万8,000円ですが上限192万円です。最終自己負担は84万円です。
一般89万円・3年課程
20%は17万8,000円ですが上限10万円です。給付後の対象経費負担は79万円で、教材、実習、試験、免許費用は別に見込みます。
| 講座例 | 基本給付 | 資格取得・就職等 | 賃金5%上昇 |
|---|---|---|---|
| 専門実践 3,420,000円・3年 | 1,200,000円 | 1,680,000円 | 1,920,000円 |
| 専門実践 2,850,000円・3年 | 1,200,000円 | 1,680,000円 | 1,920,000円 |
| 専門実践 2,300,000円・3年 | 1,150,000円 | 1,610,000円 | 1,840,000円 |
| 専門実践 2,760,000円・4年 | 1,200,000円 | 1,680,000円 | 1,920,000円 |
| 一般 890,000円・3年 | 100,000円 | ― | ― |
訓練経費に含まれない費用を足す
検索結果の金額は卒業までの総支出とは限らない
公式検索の訓練経費は、教育訓練給付の計算対象となる入学料・受講料等です。学校案内の初年度納入金や卒業までの総額と一致しない場合があります。
教科書・白衣・実習用品を確認する
教科書、電子教材、白衣、シューズ、検査器具、PC、タブレットなどが別料金になることがあります。学校へ対象経費と対象外の必須費用を分けた見積りを依頼します。
臨床実習の交通・宿泊費を確認する
実習先までの交通費、遠方実習の宿泊費、健康診断、予防接種、抗体検査、保険料などは自己負担になり得ます。実習施設と期間を入学前に確認してください。
国家試験受験料は10,100円
最新の第61回理学療法士国家試験の受験手数料は10,100円です。通常、指定講座の教育訓練経費には含まれず、受験願書へ収入印紙を貼って納付します。
免許登録税は9,000円
合格後の理学療法士免許申請には、登録免許税9,000円が必要です。国家試験と登録税だけでも1万9,100円で、医師の診断書、戸籍関係書類、郵送費等は別です。

本人が教育訓練給付金を使える条件
在職中でも利用できる
教育訓練給付金は失業者だけの制度ではありません。受講開始日に雇用保険の一般被保険者または高年齢被保険者で、必要な支給要件期間があれば働きながら利用できます。
初めて使う一般は原則1年以上
初めて一般教育訓練給付金を利用する人は、受講開始日までの雇用保険の支給要件期間が原則1年以上必要です。過去に受給した人は原則3年以上です。
初めて使う専門実践は原則2年以上
専門実践を初めて利用する人は原則2年以上、過去に教育訓練給付金を受けた人は原則3年以上の支給要件期間が必要です。学校の入学資格とは別に判定されます。
退職後は原則1年以内に開始する
離職者は、雇用保険の資格喪失日の翌日から受講開始日までが原則1年以内である必要があります。出願日や合格日ではなく、学校が証明する受講開始日で判定します。
高校卒業後すぐの進学では通常使えない
教育訓練給付は雇用保険の給付です。高校卒業後に雇用保険へ加入して働いた期間がない人は、学校が指定講座でも本人要件を通常満たしません。
専門実践は受講開始前に5段階で手続きする
1.3年・4年・2年の受験資格ルートを決める
現在の学歴と保有資格から、自分が入れる養成課程を確認します。社会人経験だけで2年へ短縮できると考えず、学校へ入学資格を照会してください。
2.開講回の指定番号を確認する
学科、昼夜、訓練期間、キャンパス、入学年度が一致する指定番号を探します。学校から最新の教育訓練明示書を受け取ります。
3.ハローワークで本人要件を確認する
雇用保険の加入期間、離職日、過去の受給歴をそろえ、住所を管轄するハローワークで確認します。高額な入学金を払う前に相談するのが安全です。
4.訓練前キャリアコンサルティングを受ける
専門実践では、訓練対応キャリアコンサルタントの面談を受け、ジョブ・カードを作成します。面談の予約期間を考え、合格発表後すぐに動きます。
5.原則2週間前までに受給資格確認を終える
受給資格確認票、ジョブ・カード、本人確認書類などを提出します。学校への入学手続きだけでは教育訓練給付の手続きは完了しません。

公式講座検索で確認する5項目
給付区分
最初に「専門」か「一般」かを確認します。理学療法士養成課程、36か月という情報だけでは給付率を判定できません。
学科名・昼間部・夜間部
理学療法学科、理学療法士科、昼間部、夜間部まで一致させます。同じ学校内の別課程は別の指定番号です。
訓練期間
36か月か48か月かを確認します。専門実践の年間上限、支給申請回数、卒業までの生活費、国家試験を受ける年度に影響します。
訓練経費
表示額へ割合を掛け、期間別上限を適用します。その後、教材、実習、国家試験、免許申請など対象外費用を足して実負担を出します。
指定期間と指定番号
自分の受講開始日が指定期間内にあるか、学校の明示書と番号が一致するかを確認します。過去の検索画面や学校パンフレットだけで決めないでください。
働きながら夜間課程へ通うときの注意点
現行検索には夜間部がある
専門実践と一般の双方に夜間部の表示例があります。ただし、夜間という名称でも授業開始時刻、週の登校日、土日の授業、修業年限は学校ごとに異なります。
臨床実習は昼間に行われることがある
通常授業が夜間でも、医療機関や介護施設での臨床実習は平日日中に連続して行われる場合があります。勤務先の休職・時短・休暇制度を先に確認します。
完全オンラインでは受験資格を得られない
理学療法士養成には実技・演習と臨床実習があります。座学の一部がオンラインでも、通学と実習を一度もせずに国家試験受験資格まで得る講座ではありません。
欠席と修了要件を確認する
仕事の繁忙、夜勤、体調不良で出席や実習が不足すると、進級・卒業だけでなく教育訓練給付の修了認定にも影響します。補講と再履修の費用も確認してください。
教育訓練支援給付金は別に判定される
専門実践の受講費給付と、一定の離職者の生活を支える教育訓練支援給付金は別制度です。夜間課程や在職中は支援給付金の対象外になることがあります。

第61回国家試験と免許申請を確認する
第61回は2026年2月23日に実施された
2026年8月31日時点で厚生労働省が掲載する最新の理学療法士国家試験は第61回です。筆記試験は2026年2月23日に実施されました。
受験者1万2,436人、合格者1万1,156人
第61回は1万2,436人が受験し、1万1,156人が合格しました。全体合格率は89.7%です。
新卒合格率は94.9%
新卒者は1万1,366人が受験し、1万782人が合格、合格率は94.9%でした。学校比較では合格者数だけでなく、受験率、留年・退学も確認します。
合格基準は総得点と実地問題の両方にある
第61回は総得点167点以上/277点に加え、実地問題41点以上/117点の両方を満たす必要がありました。合格率だけで試験難易度を判断しないでください。
合格後に免許申請を行う
国家試験に合格しても免許証は自動交付されません。申請書、診断書、戸籍関係書類、9,000円分の収入印紙などを用意し、住所地の保健所等を通じて申請します。
| 第61回・免許申請 | 日付・人数・金額 |
|---|---|
| 筆記試験 | 2026年2月23日 |
| 受験者/合格者 | 12,436人/11,156人 |
| 合格率 | 全体89.7%・新卒94.9% |
| 受験手数料 | 10,100円 |
| 免許の登録免許税 | 9,000円 |
国家試験:厚生労働省「理学療法士国家試験の施行」で、受験資格、受験手数料、提出書類を確認できます。
試験結果:厚生労働省「第61回理学療法士国家試験の合格発表」で、受験者数、合格者数、合格率、合格基準を確認できます。
免許申請:厚生労働省「理学療法士免許申請手続」で、登録免許税9,000円と必要書類を確認できます。
状況別に選ぶべき講座を判断する
社会人で高校卒業相当の人
3年課程と4年課程を比較します。専門実践か一般か、給付後負担、仕事を辞める場合の生活費、臨床実習期間を確認してください。
費用を抑えて3年で取得したい人
一般の低価格講座と専門実践の講座を、給付後の対象経費で比較します。一般80万円なら給付後70万円、専門実践230万円で80%まで満たせば46万円という逆転もあります。
学士取得も重視する人
4年制大学を候補にします。ただし、指定講座であること、給付上限は最大192万円であること、4年間の生活費が必要なことを確認します。
作業療法士資格を持つ人
法律上の2年以上の受験資格ルートがあります。実際に入学できる学校と教育訓練給付の指定があるかを別々に確認し、一般の3年課程へ入り直す前に比較します。
在職のまま夜間部へ進む人
授業開始時刻だけでなく、平日日中の臨床実習、残業、休暇、欠席時の補講、3年間の勤務調整を確認します。専門実践の受講費給付は在職中でも対象になり得ます。
退職して昼間課程へ進む人
離職後原則1年以内の受講開始、専門実践の受給資格確認、教育訓練支援給付金、3~4年間の学費と生活費を同時に確認します。
よくある7つの失敗
失敗1:理学療法士はすべて最大80%と思う
一般20%・上限10万円の3年課程が16件あります。指定番号と給付区分を確認してください。
失敗2:最大80%なら自己負担20%と思う
高額講座では年間上限が先に効きます。342万円の3年課程は最大192万円で、自己負担は150万円です。
失敗3:4年課程なら最大256万円と思う
理学療法士の対象4年課程は、基本最大120万円、追加を含め最大192万円です。
失敗4:社会人経験があれば2年へ短縮できると思う
2年以上の特例ルートは作業療法士等の対象資格者向けです。一般の社会人は通常3年以上の養成課程が必要です。
失敗5:夜間部なら仕事を休まず通えると思う
臨床実習が平日日中に行われる場合があります。実習期間と勤務先の休職・時短制度を確認します。
失敗6:最大192万円を入学時の資金にする
給付は後払いで、追加分は免許取得・就職・賃金上昇後です。最初の学費と生活費を先に用意します。
失敗7:学校の入学手続きだけで済ませる
専門実践は訓練前キャリアコンサルティングと原則2週間前までの受給資格確認が必要です。学校とハローワークの手続きを分けます。
よくある質問
理学療法士の教育訓練給付金はいくらですか?
一般は20%・上限10万円、専門実践は50%から最大80%です。3年課程と対象4年課程の総額上限は最大192万円です。
対象講座は何件ありますか?
2026年8月31日の公式検索では、専門実践41件・一般16件、合計57件です。特定一般は0件です。
専門学校なら必ず対象ですか?
必ずではありません。理学療法士養成施設として指定されていても、教育訓練給付の指定講座でなければ対象外です。
3年制はいくら戻りますか?
専門実践なら50%から最大80%、総額上限は最大192万円です。一般なら3年間でも20%・上限10万円です。
4年制大学でも使えますか?
厚生労働大臣の指定を受けた理学療法士養成課程なら対象になり得ます。ただし全大学が対象ではなく、最大額は256万円ではなく192万円です。
夜間部でも使えますか?
専門実践と一般に夜間部の指定例があります。自分の学校・課程・開講回の指定番号を確認してください。
オンラインだけで理学療法士になれますか?
なれません。理学療法士養成には実技、演習、臨床実習があり、完全オンラインだけで国家試験受験資格を得る課程ではありません。
働きながら利用できますか?
教育訓練給付は在職中でも利用できます。ただし夜間部でも日中実習があるため、勤務調整は別に必要です。
国家試験に落ちたら50%分を返しますか?
講座の受講・修了要件を満たして受けた基本給付を、不合格だけで直ちに返す仕組みではありません。ただし資格取得が必要な70%・80%の追加給付は受けられません。
受験料10,100円も給付対象ですか?
通常は対象外です。国家試験受験料、免許登録税、診断書、郵送費は指定講座の対象経費と分けて準備します。
一般と専門実践のどちらがお得ですか?
給付率だけでは決まりません。給付後の対象経費、資格取得までの年数、対象外費用、通学と実習、追加給付を満たせる見込みを比較します。
どの学校がおすすめですか?
入学資格、給付後負担、国家試験受験率・合格率、留年・退学、臨床実習先、通学時間、夜間勤務との両立を同じ条件で比べてください。
まとめ:3年・4年と指定区分を確認して実額で比べる
理学療法士の教育訓練給付対象講座は、現行検索で専門実践41件・一般16件、合計57件です。専門実践は50%から最大80%で、3年課程と対象4年課程は最大192万円です。一般16件もすべて36か月の養成課程ですが、給付は20%・上限10万円です。
まず3年・4年、作業療法士等からの2年という受験資格ルートを確認します。次に学科、昼夜、開講回の指定番号を公式検索と教育訓練明示書で照合してください。専門実践は原則2週間前までの手続きを終え、対象経費、教材・臨床実習、国家試験10,100円、免許登録税9,000円、卒業までの生活費を含めた資金計画を作ってから受講を始めます。

