情報の基準日:2026年8月31日時点の制度内容をもとに解説しています。
保育士講座を探すと、「教育訓練給付金で20%支給」「最大50%」「最大80%」という違う案内が出てきます。どれが正しいのか、2年制の保育士養成施設と通信の試験対策講座で金額がなぜ違うのか、分かりにくいところです。
結論からいうと、どれも制度上はあり得ます。保育士関連の指定講座は、一般教育訓練・特定一般教育訓練・専門実践教育訓練の3区分にあり、給付率は講座ごとの指定番号で決まります。
一般なら受講費用の20%・上限10万円、特定一般なら修了時40%と資格取得・就職後10%の最大50%・上限25万円、専門実践なら基本50%に追加給付を合わせて最大80%です。専門実践の上限は、2年課程なら最大128万円、3年課程なら最大192万円になります。
ただし、保育士試験対策講座を修了しただけで保育士資格を取得できるわけではありません。給付区分と一緒に、指定保育士養成施設を卒業するルートか、保育士試験へ合格するルートかも確認してください。
- 結論:保育士は20%・最大50%・最大80%の3通り
- 保育士の指定講座は専門実践104件・特定一般2件・一般9件
- 保育士になる方法は養成施設卒業と保育士試験の2つ
- 自分に合う講座を資格取得ルートから選ぶ
- 一般教育訓練は20%・上限10万円
- 特定一般は40%、資格取得・就職で最大50%
- 専門実践は2年で最大128万円、3年で最大192万円
- 本人の雇用保険条件も給付区分で変わる
- 公式検索で保育士講座を確認する手順
- 入学金・受講料以外は対象外になることがある
- 2026年の保育士試験と講座開始時期を分けて管理する
- 申込みから給付までの8手順
- 保育士講座選びで起きやすい7つの失敗
- ケース別に支給額と選び方を確認する
- よくある質問
- まとめ:先に資格ルート、次に給付区分を確認する
結論:保育士は20%・最大50%・最大80%の3通り
| 給付区分 | 基本の支給 | 追加後 | 保育士講座の主な例 | 受講前手続き |
|---|---|---|---|---|
| 一般教育訓練 | 20%・上限10万円 | 追加なし | 試験対策、通信課程、一部の養成課程 | 必須ではない |
| 特定一般教育訓練 | 40%・上限20万円 | 最大50%・上限25万円 | 短期の保育士養成・試験対応講座 | 原則2週間前まで |
| 専門実践教育訓練 | 50%・年40万円まで | 最大80%・年64万円まで | 2年制の昼間課程、3年制の夜間・通信課程 | 原則2週間前まで |
学校名だけでは給付率を決められない
同じ学校に通学課程と通信課程があり、別々の指定番号が付いていることがあります。同じ「保育科」でも、一般と専門実践では支給率も申請時期も異なります。
最大80%は受講中に一括でもらう金額ではない
専門実践は、受講中6か月ごとに基本50%が支給されます。残りは、修了後に保育士資格を取得して雇用保険へ加入する就職をした場合の20%と、賃金が受講前より5%以上上がった場合の10%です。
短期講座と2年・3年の学校を金額だけで比べない
試験対策講座は、保育士試験を受ける資格がすでにある人の学習を助ける講座です。指定保育士養成施設は、卒業によって試験を受けずに保育士資格を取得するルートです。期間・学費・資格取得方法が違うため、給付率だけで優劣は決まりません。
給付率の根拠:厚生労働省「教育訓練給付金の支給申請手続きについて」から、3区分の現行パンフレットを確認できます。

保育士の指定講座は専門実践104件・特定一般2件・一般9件
厚生労働省の現行講座検索で、分野・資格条件を「保育士」とし、通学・通信・eラーニングをすべて含めて確認すると、専門実践104件、特定一般2件、一般9件が表示されます。
| 区分 | 件数 | 講座例 | 期間 | 訓練経費 |
|---|---|---|---|---|
| 専門実践 | 104件 | アルファ医療福祉美容専門学校 こども保育福祉学科 | 24か月 | 1,777,207円 |
| 専門実践 | 104件の一例 | 仙台こども専門学校 保育科 | 24か月 | 1,488,955円 |
| 特定一般 | 2件 | ピープル・キャリア専門学院 保育士養成講座 | 7か月 | 253,000円 |
| 特定一般 | 2件 | 大原医療秘書福祉保育専門学校 保育科 | 4か月 | 90,000円 |
| 一般 | 9件 | ユーキャン 保育士試験合格指導講座 | 12か月 | 64,000円 |
| 一般 | 9件の一例 | 四谷学院通信講座 保育士試験対策講座 | 8か月 | 79,800円 |
専門実践は2年制の養成課程が中心
検索結果には、短期大学や専門学校の幼児教育学科、こども保育学科、保育科などが並びます。講座名に「保育士」が入っていなくても、取得目標が保育士として指定されている課程があります。
特定一般は現時点で2件
特定一般の保育士指定は、7か月・253,000円の通学講座と、4か月・90,000円で一部eラーニング可能な講座です。全国どこでも同じ講座を受けられるわけではないため、実施場所と開講月も見ます。
一般は試験対策と養成課程が混在する
一般の9件には、6~12か月程度の保育士試験対策講座だけでなく、24か月の通学課程や36か月の通信課程も含まれます。「一般=短期の試験対策」と決めつけず、講座詳細の取得目標を確認してください。
現行講座:厚生労働省「教育訓練給付対象講座の検索」で、専門実践・特定一般・一般を切り替えて検索できます。

保育士になる方法は養成施設卒業と保育士試験の2つ
指定保育士養成施設を卒業する
都道府県知事が指定する大学、短期大学、専門学校などの指定保育士養成施設で所定課程を修了して卒業する方法です。このルートは保育士試験を受けずに資格を取得でき、2年制から4年制まであります。
保育士試験へ合格する
受験資格を満たし、年2回行われる保育士試験の筆記と実技に合格する方法です。大学・短期大学を卒業した人は学部にかかわらず受験資格を持つ場合があり、高卒者などは卒業時期や児童福祉施設での実務経験によって判定が変わります。
試験対策講座の修了は受験資格を作るとは限らない
ユーキャンや四谷学院などの試験対策講座は、合格のための学習を提供するものです。講座を修了しても、もともとの学歴・実務経験が受験資格を満たさなければ保育士試験へ申し込めません。
資格取得後は保育士登録が必要
養成施設卒業または試験合格後、保育士として業務を行うには都道府県の保育士登録簿への登録が必要です。専門実践・特定一般の追加給付を申請する人は、資格取得日として扱う日付と提出する資格証明をハローワークへ確認してください。
資格取得ルート:こども家庭庁「保育士になるには」は、養成施設卒業と保育士試験の2つを案内しています。
自分に合う講座を資格取得ルートから選ぶ
| 現在の状況 | 先に確認すること | 候補になりやすい講座 | 注意点 |
|---|---|---|---|
| 大学・短大卒で働きながら試験を目指す | 保育士試験の受験資格 | 一般の通信・eラーニング試験対策 | 講座修了と試験合格は別 |
| 高卒で対象実務経験がない | 養成施設への入学資格 | 専門実践の2年制養成課程 | 2年間の学費と生活費が必要 |
| 高卒で児童福祉施設の実務がある | 施設区分、年数、2,880時間 | 試験対策または養成課程 | 勤務先の実務証明を先に確認 |
| 退職して昼間の学校へ通う | 専門実践と支援給付金の要件 | 専門実践の昼間通学課程 | 受講前手続きと年齢条件 |
| 仕事・育児と両立する | 実習、スクーリング、修了条件 | 通信課程または試験対策 | 「通信」でも実地の参加日がある |
受験資格があるなら短期講座で足りる場合がある
すでに試験を受けられる人は、2年制養成施設へ入り直さず、一般教育訓練の試験対策で学費と期間を抑えられる場合があります。ただし、複数科目を自分で進める学習管理と、実技試験への準備が必要です。
受験資格がないなら養成施設を検討する
受験資格を作るためだけに対象実務を積むのか、指定保育士養成施設へ進み卒業で資格を取るのかを比較します。学校なら実習と体系的な学習がある一方、時間と総費用は大きくなります。
通信課程でも実習はなくならない
指定保育士養成施設の通信課程には、スクーリングや保育実習が組み込まれます。教材を自宅で読むだけで卒業できるとは限りません。仕事の休み、実習先、子どもの預け先まで確認してから申込みます。
一般教育訓練は20%・上限10万円
64,000円の講座なら12,800円
ユーキャンの保育士試験合格指導講座を検索表示額64,000円で計算すると、64,000円×20%=12,800円です。支給後の実質負担は51,200円になります。
79,800円の講座なら15,960円
四谷学院の保育士試験対策講座を79,800円で計算すると、79,800円×20%=15,960円です。支給後の実質負担は63,840円です。
440,000円の講座なら88,000円
通学の保育士総合講座440,000円なら、20%は88,000円です。一般の上限10万円には届かないため、対象経費が全額認められれば88,000円が計算上の支給額です。
長期の一般講座は対象経費の証明を確認する
一般教育訓練で対象になる受講料は最大1年分です。検索に24か月・36か月の課程が表示されても、学校が教育訓練経費として証明する金額に20%を掛けます。総学費へ一律に20%を掛けないでください。
一般は受講前の資格確認が必須ではない
一般教育訓練は、特定一般・専門実践のような訓練前キャリアコンサルティングと受給資格確認が必須ではありません。ただし、受給資格が不明なまま受講料を払うのは危険です。指定番号を記載した支給要件照会を受講前に行えます。

特定一般は40%、資格取得・就職で最大50%
90,000円なら基本36,000円
特定一般の対象経費90,000円なら、修了後の本体給付は90,000円×40%=36,000円です。所定の資格取得と就職まで満たした場合は、10%の9,000円が追加され、合計45,000円になります。
253,000円なら最大126,500円
対象経費253,000円なら、本体40%は101,200円、追加10%は25,300円、合計126,500円です。いずれも本体20万円・追加5万円の上限内です。
講座修了だけなら40%で止まる
最大50%になるには、指定講座を修了するだけでなく、その訓練に関する資格を取得し、修了日の翌日から原則1年以内に雇用保険の被保険者として就職するなどの要件があります。試験不合格や資格未登録なら追加10%を見込まないでください。
受講開始の原則2週間前までに確認する
特定一般は、ジョブ・カードを作成し、訓練前キャリアコンサルティングを受け、受給資格確認票などを原則として受講開始日の2週間前までにハローワークへ提出します。学校への申込みだけでは手続きは完了しません。

専門実践は2年で最大128万円、3年で最大192万円
2年課程の上限内訳
| 段階 | 給付率 | 2年課程の上限 | 必要な状態 |
|---|---|---|---|
| 受講中・修了 | 50% | 80万円 | 6か月ごとの支給要件を満たす |
| 資格取得・就職 | 追加20% | 32万円 | 資格取得と雇用保険加入の就職 |
| 賃金5%以上上昇 | 追加10% | 16万円 | 所定期間の賃金比較を満たす |
| 合計 | 最大80% | 128万円 | 3段階すべてを満たす |
訓練経費1,777,207円なら上限128万円に届く
2年の対象経費1,777,207円は、50%が888,603円で基本給付上限80万円を超えます。追加20%も上限32万円、追加10%も上限16万円を超えるため、3段階をすべて満たした場合の計算上の最大は128万円です。
訓練経費1,488,955円なら80%は約119万円
1,488,955円の80%は約1,191,164円で、2年上限128万円には届きません。給付率80%と上限128万円の小さい方が支給計算の目安です。実際は支給段階ごとの端数処理と学校が証明する対象経費で確定します。
3年の夜間・通信課程は最大192万円
専門実践の保育士は、通学夜間・通信36か月の指定類型もあります。3年課程では、基本50%が最大120万円、資格取得・就職後20%が最大48万円、賃金上昇10%が最大24万円で、合計最大192万円です。
教育訓練支援給付金は別制度
離職して専門実践の昼間通学課程を受ける人は、45歳未満、初回受給などの要件を満たすと、基本手当日額の60%相当の教育訓練支援給付金を受けられる場合があります。通信制・夜間制だから自動的にもらえる制度ではありません。
専門実践の上限:厚生労働省「専門実践教育訓練の教育訓練給付金のご案内」で、50%・70%・80%と年ごとの上限を確認できます。


本人の雇用保険条件も給付区分で変わる
一般・特定一般の初回は原則1年以上
教育訓練給付を初めて利用する人は、一般と特定一般なら受講開始日までの支給要件期間が原則1年以上必要です。在職中でも、要件を満たせば利用できます。
専門実践の初回は原則2年以上
専門実践を初めて利用する人は、支給要件期間が原則2年以上必要です。保育士養成施設へ入学できても、雇用保険歴がなければ給付対象者にはなりません。
2回目以降は原則3年以上
過去に教育訓練給付金を受けた人は、前回の受講開始日より後に原則3年以上の支給要件期間が必要です。さらに前回支給からの3年条件もあるため、単純な勤続年数だけで判断しません。
退職後は原則1年以内に受講を開始する
離職者は、雇用保険の資格喪失日の翌日から受講開始日までが原則1年以内である必要があります。妊娠、出産、育児、病気などで30日以上受講できない場合は、適用対象期間を延長できることがあります。
新卒入学者は本人要件で外れやすい
高校卒業後にそのまま保育士養成課程へ入る人は、通常、必要な雇用保険加入期間がありません。学校の学科が専門実践の指定を受けていても、学生全員が給付を受けられるわけではありません。
公式検索で保育士講座を確認する手順
1.給付区分を1つずつ選ぶ
講座検索の「分野・資格名を追加する」を開き、専門実践、特定一般、一般のタブを切り替えます。保育士は3つすべてにあるため、1回の検索だけで終わらせません。
2.一般は社会福祉・保健衛生関係から選ぶ
一般教育訓練では「社会福祉・保健衛生関係」を開き、「保育士」を選択します。通信とeラーニングを希望する人は、実施方法にもチェックを入れます。
3.講座情報詳細で指定番号を見る
学校名、講座名、訓練期間、訓練経費だけでなく、講座情報詳細にある指定番号、指定期間、開講月、修了要件、資格取得率を確認します。
4.学校の教育訓練明示書と照合する
公式検索の指定番号と、学校から受け取る教育訓練明示書の番号が一致するかを見ます。通学と通信、昼間と夜間、2年制と3年制を取り違えないでください。
5.ハローワークで本人資格を確定する
特定一般・専門実践は受講前の受給資格確認が必須です。一般でも数万円から数十万円を払う前に、支給要件照会で雇用保険期間を確認すると安全です。
入学金・受講料以外は対象外になることがある
対象の中心は入学料と受講料
学校が教育訓練経費として証明する入学料と受講料が計算の中心です。必須教材が受講料に含まれるか、別払いかは学校の明示書で確認します。
試験料・登録料・交通費は通常対象外
保育士試験の受験手数料、保育士登録の手数料、実習先までの交通費、任意教材、パソコンなどは、通常の教育訓練経費には含まれません。
割引と会社補助は差し引く
早期割引、学校からの還付、会社の受講補助が入学料や受講料に充てられる場合は、本人の実質負担額から計算します。定価に給付率を掛けてはいけません。
実習費の扱いは学校へ確認する
保育実習に必要な費用でも、学校が教育訓練経費として証明する項目と、個人で負担する交通費・検査費・物品費は分かれます。費用表を「給付対象」と「対象外」に分けてもらうと比較しやすくなります。

2026年の保育士試験と講座開始時期を分けて管理する
後期筆記は10月24日・25日
2026年後期の保育士試験は、筆記が10月24日・25日、実技が12月13日です。後期の通常申請期間は7月23日で終了しています。これから試験対策講座へ入る人は、次に受けられる試験回を学校へ確認してください。
講座の受講開始日は申込日ではない
通学は所定の開講日、通信は教材発送日など、学校が証明する日が教育訓練給付上の受講開始日です。本人要件、指定期間、受講前手続きの期限はこの日から逆算します。
試験合格前でも一般の基本給付を申請できる場合がある
一般教育訓練は、学校の修了認定基準を満たして修了証明書が出れば、外部の保育士試験の合否とは分けて基本給付を申請します。学校内の修了要件に試験合格が含まれるかは明示書で確認してください。
試験日と受験資格:全国保育士養成協議会「令和8年後期保育士試験」と「受験資格詳細」で確認できます。
申込みから給付までの8手順
1.養成施設卒業か試験合格かを決める
学歴、対象実務経験、通学できる期間を整理し、資格取得ルートを先に決めます。
2.保育士試験の受験資格を確認する
試験ルートなら、講座申込みより前に全国保育士養成協議会の受験資格で自分の学歴・実務を照合します。
3.3区分の指定講座を検索する
一般、特定一般、専門実践を別々に検索し、通学・通信、期間、費用、実習を比較します。
4.指定番号と指定期間を保存する
自分が入るコースの指定番号、開講月、受講開始日を学校へ書面で確認します。
5.本人の雇用保険期間を確認する
在職中・退職後、初回・再受給を分けて、ハローワークで受給資格を照会します。
6.特定一般・専門実践は2週間前までに手続きする
ジョブ・カード、訓練前キャリアコンサルティング、受給資格確認を余裕をもって進めます。
7.出席・課題・実習の修了要件を守る
通信の課題提出、通学の出席、実習、成績など、学校の修了認定基準を満たします。
8.期限内に基本・追加給付を申請する
一般・特定一般は修了日の翌日から1か月以内、専門実践は受講開始から6か月ごとの期間末の翌日から1か月以内が基本です。資格取得・就職、賃金上昇の追加給付は別期限で申請します。
保育士講座選びで起きやすい7つの失敗
失敗1|学校が対象なら全コース対象と思う
指定は講座単位です。同じ学校の別コース、別開講月、別の実施方法は対象外のことがあります。
失敗2|最大80%を入学直後にもらえると思う
専門実践の80%は3段階の合計です。最初から学費を80%引きで払える制度ではありません。
失敗3|試験対策講座で受験資格も得られると思う
学歴・実務の受験資格は別です。試験対策講座は不足する受験資格を自動的に補いません。
失敗4|通信なら実習・通学がないと思う
養成施設の通信課程にはスクーリングや保育実習があります。出席できなければ修了できない可能性があります。
失敗5|学校申込み後に受講前手続きを始める
特定一般・専門実践は、受講開始日の原則2週間前までの受給資格確認が必要です。開講直前では面談予約が間に合わないことがあります。
失敗6|総学費へ給付率を掛ける
試験料、登録料、交通費、任意費用、会社補助などを除いた教育訓練経費が計算の基礎です。
失敗7|追加給付を確定額として資金計画へ入れる
資格取得、保育士登録、就職、雇用保険加入、賃金上昇の要件を満たさなければ追加分は支給されません。まず基本給付だけで払えるかを確認します。
ケース別に支給額と選び方を確認する
会社員が64,000円の通信講座を受ける
初回で雇用保険期間1年以上、一般教育訓練の指定期間内に開始し、講座を修了した場合、計算上は12,800円です。保育士試験の受験資格は別に確認します。
退職後に2年制専門学校へ入る
初回の専門実践なら支給要件期間2年以上、資格喪失後原則1年以内の開始、受講前手続きが必要です。対象経費が160万円以上で3段階をすべて満たす場合、2年の上限128万円に届く可能性があります。
保育士試験に不合格だった
一般講座を学校の基準で修了していれば、基本20%を申請できる場合があります。一方、特定一般・専門実践の資格取得後の追加給付は受けられない可能性があります。
高卒で保育補助として働いている
勤務先が受験資格の対象施設か、2年以上かつ2,880時間以上などの条件を満たすかを証明書で確認します。対象外なら、試験対策講座を先に買わず養成施設ルートも比較します。
育児中に通信の養成課程へ入る
通信36か月でも、スクーリング、実習、課題締切があります。給付率に加え、実習中の保育、欠席時の振替、休学と給付の扱いを学校へ確認します。
専門実践修了後にパートで就職する
追加20%は「保育士として正社員」だけを一律要件にするものではありませんが、雇用保険の一般被保険者等としての就職が必要です。週の所定労働時間と雇用見込みを会社へ確認してください。
よくある質問
保育士講座ならすべて教育訓練給付金の対象ですか
いいえ。厚生労働大臣の指定を受けた講座を、指定期間内に開始した場合だけです。
保育士の教育訓練給付金はいくらですか
一般は20%・上限10万円、特定一般は最大50%・上限25万円、専門実践は最大80%で2年なら上限128万円、3年なら上限192万円です。
保育士試験に落ちても20%はもらえますか
一般教育訓練で学校の修了要件を満たし、修了証明書が出るなら、外部試験不合格でも基本給付を申請できる場合があります。
保育士養成施設を卒業すれば試験は不要ですか
都道府県知事が指定する保育士養成施設で所定課程を修了して卒業すれば、保育士試験を受けずに資格を取得するルートになります。
通信講座だけで保育士になれますか
試験対策通信講座なら受験資格を満たしたうえで試験合格が必要です。指定養成施設の通信課程なら卒業ルートですが、実習やスクーリングがあります。
高校卒業だけで保育士試験を受けられますか
卒業時期や児童福祉施設での実務経験により異なります。対象施設で2年以上かつ2,880時間以上などの条件が関係するため、公式の受験資格を確認してください。
専門実践なら学費が最初から80%引きですか
いいえ。本人が受講料を支払い、受講中の基本給付と修了後の追加給付を別々に申請します。
在職中でも使えますか
使えます。受講開始日時点の雇用保険期間などを満たし、対象講座を受講・修了することが必要です。
退職後でも使えますか
原則として雇用保険の資格喪失日の翌日から1年以内に対象講座を開始し、必要な加入期間があれば利用できます。
保育士登録料も給付対象ですか
学校の入学料・受講料とは別に支払う登録料は、通常の教育訓練経費には含まれません。
専門実践の104件はずっと同じですか
同じではありません。新規指定、再指定、指定終了で変わるため、申込み直前に公式検索で確認してください。
どの講座が一番得ですか
給付額だけでは決まりません。受験資格の有無、資格取得ルート、実習・通学可能日、総学費、修了率、就職支援を比べ、資格取得まで完走できる講座を選びます。
まとめ:先に資格ルート、次に給付区分を確認する
保育士の教育訓練給付金は一律ではありません。一般20%、特定一般最大50%、専門実践最大80%のどれになるかは、自分が申し込む講座の指定番号で決まります。
まず養成施設卒業ルートか保育士試験ルートかを決め、次に公式検索で給付区分・指定期間・教育訓練経費を確認します。特定一般・専門実践なら原則2週間前までの受給資格確認を終え、追加給付を除いた金額でも学費と生活費を払える計画を立ててください。
手続きの順番:厚生労働省「教育訓練給付金 手続きの流れ」で、訓練前キャリアコンサルティング、受給資格確認、支給申請を確認できます。

