※本記事はPRを含みます(広告ポリシー)
この記事は、SESエンジニアとして月100時間の残業で限界が来て、退職代行を使って会社と直接話さずに辞めた筆者が、実体験と公的データをもとに解説しています。退職代行を使った後の生活、後悔、転職活動、退職前に確認すべきことを、できるだけ現実的にまとめました。
「退職代行を使ったら、その後の人生はどうなるのか」
退職代行を検討しているとき、いちばん怖いのはここだと思います。
会社を辞めたい。
でも、自分で言い出せない。
退職代行を使ったら逃げだと思われそう。
転職で不利になったらどうしよう。
私も、まったく同じ状態でした。
結論から言うと、退職代行を使って1年後、人生が派手に変わったわけではありません。年収が急に倍になったわけでもないし、罪悪感が完全に消えたわけでもありません。
それでも、夜に眠れる、休日に動ける、月曜の朝に動悸がしない。この3つが戻ってきただけで、使ってよかったと思っています。
先に結論
退職代行は、誰でも使うべきサービスではありません。自分で退職を伝えられるなら、それが一番です。
ただし、上司の顔を思い浮かべただけで動悸がする、退職を言い出す気力が残っていない、心身に異変が出ているなら、第三者に頼るのは逃げではなく自分を守るための手段です。
退職代行を使って1年後、実際に変わったこと
退職直後は「本当に辞めてよかったのか」と何度も考えました。けれど1年経って振り返ると、変化はかなりはっきりしています。
変わったこと
- 残業が月100時間近くから、月20時間以下になった
- 夜10時台に自然と眠くなる感覚が戻った
- 休日に外へ出る気力が戻った
- 友人と会う回数が増えた
- 「明日また会社か」と考えて吐き気がすることがなくなった
いちばん大きかったのは、収入よりも睡眠です。前職では、日曜の夜に布団へ入っても、翌日の客先のことを考えると心臓が速くなって眠れませんでした。
退職代行を使って会社と連絡を取らなくてよくなった翌週、久しぶりに朝まで眠れました。大げさではなく、「普通に眠れるだけでこんなに体が軽いのか」と思いました。
——30代女性・事務職(当サイト独自調査より)
変わらなかったこと
- 年収はすぐには大きく上がらなかった
- 退職直後の罪悪感は少し残った
- 前職の同僚とは自然に連絡が減った
- 「もっと上手く辞められたのでは」と考える日もあった
退職代行を使えば、すべてが一瞬で解決するわけではありません。
ただ、少なくとも私は、あのまま残っていたら転職活動どころではなかったと思います。会社に行くことだけで体力を使い切っていたからです。
「辞めたい」は甘えではない|公的データで見る退職の現実
「自分だけが弱いのでは」と感じている人ほど、まず数字を見てください。
厚生労働省が公表した新規学卒就職者の離職状況では、令和4年3月卒業者の就職後3年以内離職率は、新規高卒者で37.9%、新規大卒者で33.8%です。つまり、大卒でも約3人に1人は3年以内に辞めています。
出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」
| 区分 | 就職後3年以内離職率 | 見方 |
|---|---|---|
| 新規高卒者 | 37.9% | 約3人に1人以上が3年以内に離職 |
| 新規大卒者 | 33.8% | 約3人に1人が3年以内に離職 |
もちろん、数字が高いから何も考えずに辞めていい、という話ではありません。
ただ、「辞めたいと思う自分は異常だ」と決めつける必要もありません。問題は、辞めること自体ではなく、辞める理由を自分で整理できているかです。
——20代女性・販売職(当サイト独自調査より)
退職代行を使っていい人・まだ使わなくていい人
退職代行は便利ですが、誰にでも必要なものではありません。ここを間違えると、「使わなくてもよかった」と後悔しやすくなります。
退職代行を使っていい人
- 退職を伝えようとすると涙が出る、動悸がする
- 上司に強く言われると何も言い返せない
- 退職を申し出ても引き止められるのが目に見えている
- 退職届を受け取ってもらえない、または受け取ってもらえなさそう
- 会社からの電話やLINEを見るだけで体調が悪くなる
- 有給消化や退職日の交渉を自分で進める余力がない
この状態なら、「自分で言えない自分が悪い」と責めるより、外部の力を借りたほうが早いです。
⚠️ 限界サイン
朝起きると涙が出る、通勤中に吐き気がする、休日も仕事のことが頭から離れない。こうした状態が続いているなら、退職方法を悩む前に、まず医療機関や公的相談窓口に相談してください。退職や転職の判断は、心身を守ることが最優先です。
まだ退職代行を使わなくていい人
- 上司に退職意思を伝える気力が残っている
- 会社との関係が極端に悪くない
- 有給消化や退職日を自分で調整できそう
- 次の職場を決めてから辞めたい
- 退職理由が「今すぐ逃げたい」ではなく、キャリアの不安に近い
この場合は、まず転職活動を始めたほうが安全です。退職代行は「辞める手段」であって、次の仕事を決めてくれるサービスではありません。
次の職場を決めてから辞めたい人へ
まだ少し余力があるなら、在職中に転職エージェントへ登録しておくのが安全です。求人の選び方、職務経歴書、面接対策を一人で抱え込まなくて済みます。
_
「逃げ」と「撤退」は違う|辞めていい判断基準
退職でいちばん苦しいのは、「これは逃げなのか、正しい判断なのか」が分からないことです。
私は、次の3つのどれかに当てはまるなら、辞める方向で考えていいと思っています。
1. 心身に異変が出ている
眠れない、食べられない、涙が出る、休日も回復しない。これは根性論でどうにかする段階を超えています。
仕事は生活のためにあります。仕事のせいで生活そのものが壊れているなら、優先順位は明確です。
——20代男性・営業職(当サイト独自調査より)
2. 職場が変わる見込みがない
人間関係が悪い、上司の言うことが毎回違う、マニュアルがない、教育体制がない。こうした問題は、自分一人の努力では変えられないことが多いです。
特に、毎日人格否定や悪口がある職場では、「自分が強くなればいい」と考えないほうがいいです。壊れる前に離れたほうがいい環境はあります。
3. 向き不向きがはっきり見えてきた
短期退職がすべて悪いわけではありません。実際に働いてみて、「この仕事は自分に合わない」と分かることもあります。
大事なのは、辞めた事実ではなく、次に同じミスマッチを避けるために何を学んだかです。
——30代男性・接客業(当サイト独自調査より)
退職代行の法的根拠|会社の許可がないと辞められないは誤解
「会社が認めてくれないと辞められない」と思っている人は多いですが、無期雇用の場合、会社の承認がないと退職できないわけではありません。
大阪労働局のQ&Aでも、期間の定めのない雇用契約は、民法627条により解約の申入れの日から2週間で終了し、会社の同意がなければ退職できないものではないと説明されています。
出典:大阪労働局「よくあるご質問(退職・解雇・雇止め)」 / e-Gov法令検索「民法」
ただし「即日退職」は言い方に注意
ネット上では「即日退職できます」と書かれがちですが、正確には次のように分けて考える必要があります。
| 表現 | 正確な意味 |
|---|---|
| 即日から出社しない | 有給消化・欠勤扱い・会社との合意などで、退職日まで出社しない形にする |
| 即日で雇用契約が終了 | 会社が合意した場合などに限られる。無期雇用では原則2週間の考え方が基本 |
退職代行を使う場合も、「今日から会社に行かなくていい状態にできるか」と「法律上の退職日がいつになるか」は別です。ここを正直に説明してくれる業者を選んでください。
民間業者・労働組合・弁護士の違い
退職代行には、大きく分けて3種類あります。
| 種類 | できること | 注意点 |
|---|---|---|
| 民間業者 | 退職意思の伝達 | 有給や未払い残業代などの交渉はできない |
| 労働組合 | 退職意思の伝達、有給消化や退職日の交渉 | 損害賠償請求など法的トラブルは弁護士領域 |
| 弁護士 | 退職、交渉、未払い賃金請求、法的トラブル対応 | 費用は高めになりやすい |
退職代行を比較したい人へ
有給消化・未払い残業代・会社からの引き止めが不安なら、料金だけで選ばず「民間業者・労働組合・弁護士」の違いを見て選んでください。
| サービス名 | 料金 | 運営 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 退職代行ガーディアン | 19,800円 | 労働組合 | 有給交渉や引き止め対策を会社と交渉してほしい人 |
| 弁護士法人ガイア | 25,300円〜 | 弁護士法人 | 未払い賃金やパワハラなど法的トラブルも合わせて対応したい人 |
| 退職代行モームリ | 22,000円 | 民間企業 | 費用を抑えたい・シンプルに退職だけしたい人 |
退職代行を使う前のチェックリスト
限界の人は、完璧に準備しなくても大丈夫です。退職代行側がヒアリングしてくれます。
ただ、余力があるなら以下をスマホのメモにまとめておくと、申し込み後のやり取りがかなり早くなります。
- 会社の正式名称・所在地
- 直属の上司の氏名・部署
- 雇用形態(正社員・契約社員・派遣社員など)
- 入社日
- 有給の残日数
- 会社から借りているもの(PC・制服・社員証・健康保険証など)
- 会社に置いている私物
- 未払い残業代や退職金の有無
- 会社からの連絡を止めたいかどうか
ポイント
「退職理由をどう説明するか」で悩みすぎる必要はありません。退職届の理由は、基本的には「一身上の都合」で足ります。詳しい事情を会社にすべて話す義務はありません。
退職代行を使ったあとの流れ
実際の流れは、思っているよりシンプルです。
1日目:LINEやフォームで相談
会社名、雇用形態、退職希望日、有給の有無などを伝えます。限界で文章がまとまらない場合でも、質問に答えていけば進められます。
2日目:代行業者から会社へ連絡
本人の代わりに、退職の意思を会社へ伝えてもらいます。以後の連絡を本人ではなく代行側にするよう伝えてもらえるケースもあります。
退職日まで:有給消化・貸与物返却・書類の受け取り
有給があれば消化を希望し、会社から借りているものは郵送で返却します。離職票、源泉徴収票、雇用保険被保険者証なども郵送で受け取る形が一般的です。
退職後:保険・年金・失業給付の手続き
- 健康保険:国民健康保険、任意継続、家族の扶養のいずれかを検討
- 年金:厚生年金から国民年金への切り替え
- 失業給付:離職票が届いたらハローワークで申請
- 住民税:給与天引きから普通徴収に切り替わる場合がある
なお、自己都合退職の失業給付は、令和7年4月1日以降の退職では給付制限が原則1か月に短縮されています。また、一定の教育訓練等を受ける場合は給付制限が解除される制度もあります。
出典:厚生労働省「令和7年4月以降に教育訓練等を受ける場合、給付制限が解除され、基本手当を受給できます」
退職後に後悔しないための転職活動の進め方
退職代行を使うかどうかとは別に、次の職場選びで同じ失敗を繰り返さないことが大切です。
退職理由を「次の条件」に変換する
たとえば、前職で人間関係に苦しんだなら、次は「少人数すぎる職場を避ける」「教育体制がある会社を選ぶ」「面接で直属上司の雰囲気を見る」といった条件に変換します。
仕事内容が合わなかったなら、「一人で集中できる仕事がいい」「頻繁な連絡や調整が少ない仕事がいい」「接客より作業系が合う」など、向き不向きを具体化します。
——20代女性・事務職(当サイト独自調査より)
「辞め癖」ではなく「判断材料」として整理する
短期離職をした人ほど、「また辞めたらどうしよう」と不安になります。
でも、退職理由が整理できていれば、それは辞め癖ではなく判断材料です。
- 何が合わなかったのか
- 次はどんな環境を避けるのか
- 自分が力を出しやすい条件は何か
この3つが言語化できていれば、次の転職活動でも説明しやすくなります。
ブラック企業を避けて転職したい人へ
一人で求人票を見ていると、条件の良し悪しや社風の見抜き方で迷いやすいです。短期離職後の転職理由も含めて相談したい人は、転職エージェントを使うと整理しやすくなります。
_
退職代行を使って後悔しやすいケース
正直に言うと、退職代行を使っても後悔する人はいます。多くは、サービス選びよりも「退職後の準備不足」が原因です。
1. 次の生活費をまったく考えていない
最低でも、1〜3か月分の生活費は見ておきたいです。すでに限界で貯金がない場合は、退職後すぐにハローワークや自治体窓口へ相談してください。
2. 退職理由を整理しないまま次を決める
「とにかく今の会社から逃げたい」だけで次を決めると、似たような職場を引きやすくなります。求人票を見る前に、避けたい条件を書き出してください。
3. 料金だけで退職代行を選ぶ
安さだけで選ぶと、有給交渉や会社からの反論に対応できない場合があります。交渉が必要なら労働組合系、未払い賃金や損害賠償の話が出ているなら弁護士系を検討してください。
筆者が退職代行を使ってよかったと思う理由
私が退職代行を使ってよかったと思う理由は、会社と揉めずに辞められたからではありません。
正確には、揉めるだけの気力が残っていない状態で、会社と直接話さなくて済んだからです。
あのとき自分で電話していたら、おそらく「今は忙しい」「後任が来るまで待って」「社会人としてどうなの」と言われて、また出社していたと思います。
そして、さらに数か月壊れていたかもしれません。
自分で言えない状態なら、比較して選んでください
退職代行は、合う業者を選ばないと失敗しやすいです。料金だけでなく、交渉できるか、弁護士対応が必要か、LINE相談のしやすさまで見て選びましょう。
| サービス名 | 料金 | 運営 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 退職代行ガーディアン | 19,800円 | 労働組合 | 有給交渉や引き止め対策を会社と交渉してほしい人 |
| 弁護士法人ガイア | 25,300円〜 | 弁護士法人 | 未払い賃金やパワハラなど法的トラブルも合わせて対応したい人 |
| 退職代行モームリ | 22,000円 | 民間企業 | 費用を抑えたい・シンプルに退職だけしたい人 |
まとめ|退職代行を使った1年後、後悔より「戻れてよかった」が大きい
退職代行を使って1年後、私に起きた変化は派手ではありません。
- 夜に眠れるようになった
- 休日に動けるようになった
- 仕事以外のことを考えられるようになった
- 次の働き方を冷静に選べるようになった
これだけです。
でも、限界だった当時の自分にとっては、これだけで十分でした。
退職代行は逃げではありません。少なくとも、心身を壊してまで会社に残ることが正解とは限りません。
自分で言えるなら、自分で言えばいい。
在職中に転職活動できるなら、先に次を探せばいい。
でも、もう上司と話す気力がないなら、外部の力を借りていい。
大事なのは、きれいに辞めることではなく、壊れる前に戻ってこられることです。
状況別に選ぶなら
- 今すぐ会社と話さず辞めたい → 退職代行を比較
- まだ少し余力があり、次を決めてから辞めたい → 転職エージェントを比較
| サービス名 | 料金 | 運営 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 退職代行ガーディアン | 19,800円 | 労働組合 | 有給交渉や引き止め対策を会社と交渉してほしい人 |
| 弁護士法人ガイア | 25,300円〜 | 弁護士法人 | 未払い賃金やパワハラなど法的トラブルも合わせて対応したい人 |
| 退職代行モームリ | 22,000円 | 民間企業 | 費用を抑えたい・シンプルに退職だけしたい人 |
_
よくある質問
Q. 退職代行を使うのは違法ですか?
A. 退職の意思を本人の代わりに伝えること自体が、ただちに違法になるわけではありません。ただし、民間業者は有給消化や未払い賃金などの交渉はできません。交渉が必要なら労働組合系または弁護士系を選ぶ必要があります。
Q. 退職代行を使うと転職先にバレますか?
A. 通常、転職先に自動で伝わる仕組みはありません。離職票にも「退職代行を使った」とは記載されません。面接では、退職代行の利用そのものではなく、退職理由と次にどう働きたいかを整理して伝えることが大切です。
Q. 即日退職は本当にできますか?
A. 正確には「即日から出社しない形にできるケースがある」です。無期雇用では民法627条により原則2週間の考え方がありますが、有給消化や会社との合意によって、連絡した日から出社しない形にできる場合があります。
Q. 有給は全部使えますか?
A. 有給は労働者の権利ですが、実際に会社と調整が必要になる場合があります。民間業者は交渉できないため、有給消化をしっかり進めたい場合は労働組合系または弁護士系の退職代行を検討してください。
Q. 退職代行を使った後、会社から連絡が来たらどうすればいいですか?
A. まずは退職代行業者に連絡し、対応方針を確認してください。直接やり取りすると話がこじれる場合があります。緊急性のない連絡であれば、代行業者経由にしてもらうのが安全です。
Q. 退職代行を使わずに辞めたほうがいいケースはありますか?
A. あります。自分で退職を伝えられる、会社との関係が悪くない、引き継ぎをして円満退職したい場合は、退職代行を使わないほうが納得感が残りやすいです。退職代行は、あくまで自力で言えない状態のための選択肢です。


