ゲーム業界に未経験で入るのは危険?|SESの闇と3つの注意点

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※本記事の情報は2026年4月時点のものです。最新情報は各公式サイトをご確認ください。個人の体験談は一例であり、効果を保証するものではありません。

「未経験でもゲーム業界に入れるって聞いたけど、本当に大丈夫なのか」

そう思って求人を眺めていた頃の自分に、いま伝えたいことがあります。

結論から言うと、知識ゼロで飛び込むのは危険です。

とくに「未経験歓迎」「ゲーム開発に携われる」と謳う会社の中には、実態が「人売りIT企業」と呼ばれるSES企業も混ざっています。

私は中卒フリーターからプログラマーを目指す中で、ゲーム業界を狙って就活していた時期がありました。

そこで実際に出会ったのが、いわゆる怪しいSES企業の面接です。

想像と現実のギャップが大きく、もし何も知らずに入社していたらと思うと、いまでも背筋が寒くなります。

この記事では、自分の体験をベースに、未経験者がSES企業に騙されないための見分け方と、それでもIT・ゲーム業界に進みたい人の現実的なルートを整理します。

読み終わる頃には「自分はどこの会社を避けるべきか」「何を準備すればいいか」が、自分の言葉で説明できるようになるはずです。

※本記事はキャリアの最終判断を代行するものではありません。個別の労働条件や契約内容は、必ず各企業・労基署・弁護士など適切な窓口にご相談ください。

未経験でゲーム業界に入りたかった理由

私がゲーム業界を目指した理由は単純で、ゲームが好きだったからです。

小さい頃からゲームばかりしていて「ゲームを作る仕事ができたら最高だな」とずっと思っていました。

職業訓練でプログラミングを学び終えた後、当然のようにゲーム会社の求人を探し始めたんです。

引きこもり時代にゲームを自作して、ゲームプランナーの会社の面接にも行きました。

母親にスーツを買ってもらって本気で気合を入れて、企画書を持ち込んだら、面接官に笑われました。

正直、悔しかった。

その後Unityで1年かけてゲームを自作してリリースしましたが、誰にもインストールされませんでした。

結局ゲーム業界には入れませんでしたが、いま振り返ると、ゲームを作った経験がプログラミングへの入口になっていました。

遠回りに見えて、無駄ではなかったと思います。

— 筆者の体験

「未経験歓迎」の甘い言葉に惹かれた

求人サイトで「ゲーム 未経験 プログラマー」と検索すると、求人がそこそこヒットします。

「未経験歓迎」「研修充実」「ゲーム開発に携わるチャンス」。

こうした魅力的な文言が並んでいて、当時の私は「いけるかもしれない」とテンションが上がりました。

でも今思うと、この「未経験歓迎」の裏に潜んでいたのが、SES企業の闇だったんです。

次は、私が実際に行った面接で見たブラック企業の実態を共有します。

面接で見たブラック企業の実態

ゲーム関連の求人に片っ端から応募して、何社か面接に行きました。

その中でとくに衝撃的だった体験を、2つだけ紹介します。

面接会場がボロボロのマンションの一室だった

ある会社の面接に行ったとき、指定された場所がオフィスビルではなく、築40年くらいのマンションの一室でした。

インターホンを押すと、Tシャツ姿のおじさんが出てきて「あ、面接の人?どうぞ〜」と。

部屋には机が3つあるだけで、社員は2人しかいませんでした。

正直、ここで働く自分の姿が想像できませんでしたが、当時は「選べる立場じゃない」と思い込んでいたので、そのまま面接を受けました。

「ゲーム開発できますよ」の本当の意味

面接で「ゲーム開発に関われますか」と聞いたら、即答で「もちろん。うちはいろんなプロジェクトに参画しているから、ゲーム関連の案件もあるよ」と返ってきました。

でも、具体的にどんなゲームを作っているのか聞くと、言葉を濁す。

「守秘義務があるから詳しくは言えないんだけどね」。

後から分かったことですが、この会社はゲーム開発をしている会社ではなく、IT企業にエンジニアを派遣するSES企業でした。

つまり「ゲーム開発の案件がある取引先に、いつか派遣される可能性がある」という意味で「ゲーム開発できるよ」と言っていたんです。

誤解を生む言い方だったと、今でも思います。

もし、こうした会社の見分け方を知らないまま就活を続けるなら、最初から未経験者の支援に強い転職エージェントに相談したほうが、ハズレ会社を踏む確率は下げられます。

無料で求人の中身を一緒に見てくれるサービスもあるので、書類を出す前にプロの目を入れる手段は持っておいた方が安全です。

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次は、私を苦しめた「客先常駐」という働き方の中身を整理します。

「客先常駐」の意味を知らずに入社する危険

当時の私は「SES」も「客先常駐」も意味を知りませんでした。

同じように知らない人も多いと思うので、簡単に説明しておきます。

SESとは何か

SES(System Engineering Service)とは、エンジニアを他の企業に派遣して、その労働力に対して報酬を受け取るビジネスモデルです。

つまり、SES企業に入社しても、実際に働くのは別の会社。

自社のオフィスに出勤するのではなく、取引先の企業に常駐して働くことになります。

これがいわゆる「客先常駐」です。

SES企業のすべてが悪いわけではない

SESという仕組み自体が悪いわけではありません。

大手SIerでも客先常駐の案件はありますし、フリーランスエンジニアの働き方もSESに近い部分があります。

問題になりやすいのは、悪質なSES企業(いわゆる「人売りIT企業」)の場合です。

すべての会社が当てはまるわけではないので、あくまで傾向として読んでください。

悪質なSESに当たったときに起きやすいこと

  • スキルに関係なく案件に放り込まれる:「ゲーム開発」で入社したのに、ヘルプデスクやテスターに配属されることがある
  • 手取りが伸びにくい:取引先が払う単価と、エンジニアの給料の間に大きな差がある会社もあると言われる
  • スキルアップしにくい:単純作業の案件が続くと、技術力が伸びにくい
  • 帰属意識が薄くなる:常駐先で働くため、自社への所属感が持ちにくい
  • 経歴が荒れやすい:短期間で複数の現場を転々とすると、キャリアの一貫性が説明しにくくなる

とくに未経験者は「入社できるだけありがたい」と思って、悪い条件をそのまま受け入れてしまいがちです。

私自身、危うくそうなるところでした。

次は、同じように消耗した人たちの声から、判断材料を拾っていきます。

同じ経験をした人たちの声(独自調査)

私と同じように、ブラックな労働環境に巻き込まれてしまった人は少なくありません。

仕事の選択肢に悩む20〜30代の声を、当ブログ独自に複数件ヒアリングし、再構成して紹介します。

※当ブログが独立して集めた複数の声を、個人が特定されないよう加工した上で抜粋しています。件数は数件規模で、傾向の参考としてお読みください。

新卒で入社した会社を半年で辞めて、転職を2回しました。

いままた人間関係と、自分の仕事のできなさを痛感してイヤイヤ期です。

先輩が怖くて、聞きたいことを聞いても半ギレで返されてしまうのが本当につらいです。

— 20代・転職経験あり(独自調査より要約)

未経験で飛び込んだ環境がたまたま当たり外れの大きい会社だったとき、自分のスキル不足と環境のしんどさが切り分けられなくなることが多いようです。

「自分が悪いのか、会社が悪いのか分からない」という状態は、SESで配属ガチャに当たった未経験者からも、よく聞きます。

大切なのは、仕事を続けること。

そのためにも、自分の身は自分で守る、というのが学んだことです。

やらないでいい仕事はやらない、嫌な顔をされても有休は使う、気分が乗らない日は定時で帰る。

嫌いな上司や部下には、必要最低限以外は近づかないし話しかけない。

どんどん周りの社員が辞めていく会社で、これを学びました。

— 20代・IT系勤務(独自調査より要約)

このコメントが刺さるのは、SES企業に入った人が「会社のために頑張る」モードでいる限り、心身を削られ続けるからです。

自分の身は自分で守るという発想は、入社前の会社選びの段階から有効です。

SES企業(人売りIT企業)の見分け方5つ

では、悪質なSES企業をどう見分ければいいのか。

私の経験と、エンジニア仲間から聞いた話をベースに、5つのチェックポイントに整理します。

①求人に「勤務地:プロジェクトによる」と書いてある

これはSES企業の典型的な特徴です。

自社オフィスではなく、客先に常駐する前提だから、勤務地が確定しません。

「東京23区内の各プロジェクト先」「クライアント先での勤務」といった表記を見たら、SES企業である可能性が高いと考えてよいでしょう。

②面接で「どんな案件に入るかは現時点では分からない」と言われる

自社サービスを開発している会社なら、面接の時点で「うちはこういうサービスを作っています」と説明できます。

それができない会社は、自社でサービスを持っていない=エンジニアを派遣するだけの会社、という構造の会社が多いと言われます。

③社員数に対してオフィスが明らかに狭い

SES企業は社員の多くが客先常駐なので、自社オフィスにあまり人がいません。

「社員50人」と謳っているのに、オフィスに机が10個しかない、といった会社は少し慎重に見たほうがいいでしょう。

④「未経験大歓迎」を前面に出している

もちろん、まともな会社で未経験歓迎を打ち出すケースもあります。

ただ、あまりに「未経験OK」を強調している場合は、頭数を揃えたい意図のあるSES企業の可能性も視野に入れたほうが安全です。

2026年に入ってからは、求人サイトでも「SES」「客先常駐」を明記する企業が増えていますが、まだ表記を曖昧にしている会社も残っています。

⑤取引先や開発実績が公開されていない

自社開発の会社や、まともな受託開発の会社なら、ホームページに開発実績や取引先(守秘義務の範囲内で)を載せていることが多いです。

逆に、コーポレートサイトを見ても具体的な仕事の中身がほとんど書かれていない会社は、慎重に確認したほうがよいでしょう。

未経験でも良い会社に入るための4つの戦略

「SESが危険なのは分かったけど、未経験じゃ選べないんじゃないか」と思うかもしれません。

確かに未経験者の選択肢は限られていますが、工夫で勝率はかなり変えられます。

①ポートフォリオで差をつける

未経験者が「他とは違う」と思ってもらうには、ポートフォリオの中身がカギになります。

WebアプリやゲームをGitHubに公開しておくだけでも、他の未経験者と大きな差になります。

②自社開発・受託開発の会社を狙う

会社の種類は、ざっくり「自社開発」「受託開発」「SES」の3つです。

未経験で第一に狙いたいのは、受託開発の会社。

自社開発は人気が高くて倍率が上がりやすく、SESは前述のリスクがあります。

受託開発なら未経験でも入りやすく、いろんな技術に触れられる傾向があります。

③Wantedlyやスタートアップ求人を活用する

Wantedlyは企業のカルチャーが見えやすい求人プラットフォームで、SES企業の比率が比較的低めです。

未経験からでも、自社開発やスタートアップに当たりやすくなります。

④面接で必ず「常駐か自社勤務か」を確認する

これが一番カンタンで、効果が大きい質問です。

「内定後に配属されるのは、御社のオフィスですか、それともクライアント先ですか」と聞いてみてください。

答えが曖昧なら、その時点で慎重に判断したほうがよいでしょう。

このパートで得られる人・得られない人

誰にとっても効く話ではありません。

読者によって、向き不向きを正直に分けて書いておきます。

  • 自力で進められる人:求人サイト+GitHub+Wantedlyで、自分で会社を見抜ける人。エージェントは不要なことも多い
  • 外部の力を借りた方がいい人:求人の良し悪しが自分では判断しきれない人。書類添削や案件選定をプロに頼った方が早い
  • いったん立ち止まった方がいい人:いまの精神状態が「どこでもいいから内定が欲しい」になっている人。焦って動くと、SESに引っかかる確率が上がる

とくに「外部の力を借りた方がいい人」に当てはまるなら、未経験向けに強い転職エージェントを1〜2社挟んでおくと、書類段階のSESフィルタリングがかなりラクになります。

無料で使えるサービスがほとんどなので、まずは情報収集だけしてみる、というスタンスで構いません。

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ゲーム業界を目指すなら知っておくべきこと

それでもゲーム業界を目指したい人へ、現時点での現実と、現実的なルートを共有します。

ゲーム業界の就職難易度

正直に言うと、未経験からゲーム会社に直接入るのは、かなり難しい部類に入ります。

大手ゲーム会社は、専門学校や大学でゲーム開発を学んだ人を優先的に採用する傾向があります。

中小のゲーム会社でも、ある程度の制作実績やスキルが求められることが多いです。

遠回りに見える「Web系経由ルート」

個人的におすすめなのは、まずWeb系の会社で2〜3年ほど実務経験を積んでから、ゲーム業界に転職するルートです。

プログラミングの基礎力があれば、ゲーム開発への転向はそこまで難しくありません。

焦って怪しいSES企業に入るより、遠回りのようで確実な道です。

私自身、最初はWeb系のキャリアからスタートして、いまではフリーランスとしてゲーム関連の案件にも携わっています。

SES企業チェックリスト|書類を出す前に確認

応募・面接前に、以下のポイントをチェックしてみてください。

当てはまる項目が多いほど、SES企業の可能性が高くなります。

  • ☐ 求人に「勤務地:プロジェクトによる」と書かれている
  • ☐ 自社サービスや開発実績がホームページに載っていない
  • ☐ 社員数に対してオフィスが小さすぎる
  • ☐ 面接で「どんな案件に入るか分からない」と言われた
  • ☐ 「未経験大歓迎」を前面に出しすぎている
  • ☐ 口コミサイトに「客先常駐ばかり」の書き込みがある
  • ☐ 面接で「研修後すぐ現場に出てもらいます」と言われた
  • ☐ 給与が業界平均より明らかに低い

3つ以上当てはまるなら、書類を出す前にもう一段慎重に判断してください。

入社後に「話が違う」となっても、失った時間は戻ってきません。

もしSES企業に入って後悔しているなら

ここまで読んで「もう自分はSES企業に入ってしまった」と気づいた方へ、現実的な選択肢を整理しておきます。

まず確認したい3つのこと

  • いまの常駐先での経験が、次のキャリアに使える内容か(テスター案件のみ、ヘルプデスク案件のみ、など極端に偏っていないか)
  • 自社の上司に、案件変更の相談を出せる関係性があるか
  • 体調・メンタルが「あと半年は耐えられる」と言える状態か

限界が来ているなら、退職代行という選択肢もある

「上司に辞めたいと言える状態じゃない」「常駐先と自社の板ばさみで連絡もしたくない」という段階まで来ているなら、退職代行を使って一度ゼロに戻すのも、現実的な選択肢のひとつです。

2020年代に入って利用件数は伸びており、20〜30代の利用が多いと言われています。

ただし、退職代行はあくまで「辞める手続きの代行」であり、未払い賃金の交渉などができる主体は会社(民間/労組/弁護士)によって変わります。

最終的な法的判断は弁護士、労働条件の問題は労基署など、適切な窓口を併用してください。

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「使うかどうか」よりも先に「どこに相談すれば自分の状況に合うか」を比較しておくだけで、いざというときの心理的なハードルは大きく下がります。

まとめ:情報を持って動けば、SESは怖くない

この記事の内容を整理します。

  • 未経験でゲーム業界を目指すなら、SES企業のリスクを必ず知っておく
  • 「未経験歓迎」「ゲーム開発できます」の言葉だけで判断しない
  • SES企業の見分け方を頭に入れておく(勤務地不明・案件未定・オフィスが狭いなど)
  • 未経験でも、ポートフォリオ・Wantedly・受託開発狙いで勝率は上げられる
  • いきなりゲーム会社を目指すより、Web系で経験を積むのが安全な道
  • すでにSESで消耗しているなら、退職代行を含めた逃げ道を確認しておく

もし当時の私が、何の知識もないままSES企業に入っていたら、今の自分はなかったと思います。

情報を持っているかどうかで、キャリアの方向性は大きく変わります。

最後にひとつだけ、行動を絞ります。

今日まずやってほしいのは、「気になっている会社の求人ページを開き、勤務地と自社サービスの記載を1つずつ確認する」こと。

たったこれだけで、SESに引っかかる確率はかなり下がります。

よくある質問(FAQ)

Q. 未経験からプログラマーになれますか?

A. 結論としては可能です。

職業訓練(無料)やプログラミングスクール(有料)で基礎を学び、ポートフォリオを作っておけば、未経験でも就職している人は一定数います。

20代であれば年齢的に有利な傾向はありますが、最終的な合否は応募先・タイミング・本人のスキルで決まります。

Q. プログラマーに資格は必要ですか?

A. 必須ではありません。

実務では資格よりも「何を作れるか」を見られるケースが多いです。

ただし、基本情報技術者試験は基礎知識の証明として、就職活動でプラスに働くことがあります。

Q. SES企業はやめたほうがいいですか?

A. すべてのSESが悪いわけではありません。

大手SIerの常駐案件など、まともなSESも存在します。

ただし、未経験で「未経験歓迎・案件未定・自社開発なし」が揃った会社は、配属ガチャが厳しい傾向があるので、慎重に判断してください。

もし入社後にどうしても合わない場合は、1〜2年経験を積んだ段階で自社開発企業への転職を検討する人が多いです。

Q. 職業訓練でプログラミングを学ぶメリットは?

A. 大きく2つあります。

1つは「無料で学べる」こと、もう1つは「失業手当を受給しながら学べる」ケースがあること(受給可否は個別の条件によります)。

ただし、コースによって学べる内容や講師の質に差があるので、事前にカリキュラムや就職実績を確認することをおすすめします。

Q. プログラマーの年収はどれくらい?

A. 経済産業省などの調査によると、ITエンジニアの平均年収はおおむね400万円台後半とされています(最新公表分は出典をご確認ください)。

フリーランスやハイスキル領域では、それを大きく上回るケースもあります。

金額はスキル・経験・領域によって大きく変動します。

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※本記事は医療・法的アドバイスを提供するものではありません。症状が続く場合は心療内科や精神科の受診、労働条件の問題は労基署や弁護士へのご相談をご検討ください。

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