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「会社に行きたくない」と毎朝感じている新卒のあなたへ。それは甘えではありません。厚生労働省のデータでは、新卒の3人に1人が3年以内に退職しています。筆者もSES企業に新卒入社し、パワハラと月80〜100時間の残業に耐えきれず、入社1年で退職代行を使って辞めました。この記事では、筆者の実体験をもとに「辞めるべきか続けるべきか」の判断基準と5つの選択肢をお伝えします。
- 「会社に行きたくない」は甘えじゃない|新卒の3人に1人が同じ悩みを抱えている
- 新卒が会社に行きたくなくなる7つの原因
- 【要注意】こんな症状が出たら限界サイン
- 【筆者の実体験】新卒でSES企業に入社して限界を迎えるまで
- 「辞めるべきか続けるべきか」5つの判断基準
- 会社に行きたくない時にやってはいけない3つのNG行動
- 「行きたくない」を放置するとどうなるか
- 今日からできる10の対処法|会社がつらい朝に試してほしいこと
- 会社に行きたくない新卒の5つの選択肢
- 新卒で退職したその後|筆者の場合
- よくある質問
- まとめ|あなたの心と体を守れるのは、あなただけ
- あわせて読みたい
- 退職代行サービスを選ぶ前に確認したいチェックリスト
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「会社に行きたくない」は甘えじゃない|新卒の3人に1人が同じ悩みを抱えている

まず最初にお伝えしたいのは、「会社に行きたくない」と感じることは決して甘えではないということです。
厚生労働省が発表している「新規学卒就職者の離職状況」によると、大卒の新卒者の約32.3%が入社3年以内に離職しているとされています(出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」)。
つまり、新卒のおよそ3人に1人が3年以内に辞めているのです。あなただけが悩んでいるわけではありません。同じ時期に入社した同期のうち、3人に1人が同じような気持ちを抱えている可能性があります。
筆者自身も、まさにその1人でした。日曜日のサザエさんが始まると、「もう無理だ、行きたくない」と本気で感じていました。テレビから聞こえるあのエンディングテーマが流れるたびに、胃がキュッと締まるような感覚がありました。
当時の筆者は、それを「自分が弱いからだ」「社会人なんだから耐えなきゃ」と思い込んでいました。でも今振り返ると、あの感覚は心と体が出していたSOSだったのです。
もしあなたが今、同じような気持ちを抱えているなら、まずは「自分だけじゃない」と知ってください。そして、この記事を最後まで読んでから、自分にとって最善の選択を考えてみてください。
実際、厚生労働省「令和5年 労働安全衛生調査」によると、仕事に対して強い不安やストレスを感じている労働者は全体の82.7%。10人中8人以上がストレスを抱えています(出典:厚生労働省「令和5年 労働安全衛生調査」)。
新卒に限らず、仕事にストレスを感じるのは日本の労働者の大多数が経験していることです。あなたが特別弱いわけではありません。
ここでのポイント
この状況で大事なのは、「自分がどうしたいか」を最優先にすることだ。周囲の目や常識に縛られて動けなくなるのが一番のリスクだ。辞める・残るのどちらが正解かは状況による。ただし、体か心に異変が出ているなら、それは「残る」が不正解のサインだ。
判断に迷ったときの基準
迷ったら「半年後の自分がどうなっていたいか」を紙に書いてみる。その姿に今の職場が必要かどうか。必要ないなら、あとは手続きの問題だけだ。手続きが怖いなら退職代行がある。
新卒が会社に行きたくなくなる7つの原因
厚生労働省「令和4年雇用動向調査」によると、退職理由の上位は「職場の人間関係が好ましくなかった」「労働時間・休日等の労働条件が悪かった」「給料等収入が少なかった」です(出典:厚生労働省「令和4年雇用動向調査」)。
新卒が「会社に行きたくない」と感じる原因は、大きく7つに分けられます。あなたはどれに当てはまるでしょうか。
①人間関係がつらい(上司・先輩との相性)
新卒にとって、職場の人間関係は最大のストレス要因の一つです。上司や先輩との相性が悪いと、毎日がつらくなります。
特に新入社員は立場が弱く、理不尽なことを言われても言い返せません。「上司ガチャ」という言葉がありますが、配属先の上司次第で会社生活が天と地ほど変わるのが現実です。
相性の悪い上司のもとで毎日過ごすことは、想像以上に精神をすり減らします。
②仕事内容が想像と違った
就活中に思い描いていた仕事と、実際に配属されてからの仕事が全く違うケースは珍しくありません。
「クリエイティブな仕事がしたかったのに、毎日データ入力ばかり」「お客様の役に立つ仕事だと思ったのに、ノルマに追われるだけ」。こうしたギャップは、モチベーションを大きく下げます。
入社前の説明と実態が違う場合、「騙された」という気持ちが生まれるのも当然です。
③残業が多すぎて体がもたない
長時間労働は、心身を確実にむしばみます。新卒で体力があるうちは何とかなると思いがちですが、それは誤解です。
筆者の場合、9時出社で終電退社が当たり前でした。「終電の時間を覚えていて、毎日ダッシュで駅に向かっていた」のが日常です。帰宅後はシャワーを浴びてすぐ寝る。休日は疲れて何もできない。そんな生活が続いていました。
月80〜100時間の残業は、厚生労働省が定める過労死ラインに該当する水準とされています。体が壊れる前に、冷静に状況を見つめ直す必要があります。
④パワハラ・理不尽な指導
パワハラは、新卒が会社を辞めたくなる大きな原因の一つです。
筆者にも忘れられない経験があります。「1対1の時だけ態度が豹変する上司がいた。人前では普通なのに、質問しに行くと『なんで? なんでできないの?』と詰められる」。周囲には見えにくいタイプのパワハラでした。
こうした指導は「教育」の名目で行われることが多く、本人も「自分が悪いのかもしれない」と思い込んでしまいがちです。しかし、恐怖で支配する指導は、正当な教育とはいえません。
⑤誰にも相談できない孤独感
新卒は社内にまだ信頼関係を築けていないことが多く、悩みを打ち明けられる相手がいない場合があります。
同期がいても「弱音を吐いたら引かれるかも」と思ってしまう。上司に相談しようにも、その上司が原因だったりする。家族に話しても「せっかく入った会社なのに」と言われる。
一人で抱え込む時間が長くなるほど、状況は悪化しやすくなります。
⑥「新卒なんだから我慢しろ」の圧力
「石の上にも三年」「新卒のうちは修行だと思え」。こうした言葉を、先輩や親から言われた経験はないでしょうか。
確かに、ある程度の忍耐は必要な場面もあります。しかし、心や体が壊れるまで我慢する必要はどこにもありません。「我慢しろ」というアドバイスは、あなたの状況を正確に把握していない人の言葉である場合がほとんどです。
我慢の限界は人によって異なります。自分の限界を知っているのは、自分だけです。
⑦体や心に症状が出始めている
朝起きると体が重い。通勤電車で吐き気がする。夜眠れない。こうした身体症状が出始めたら、それは心と体からの明確な警告です。
ストレスが限界に達すると、精神的なつらさだけでなく、身体にも症状が出ることがあるとされています。この段階まで来ている場合は、早めに対処することが重要です。
【要注意】こんな症状が出たら限界サイン
「会社に行きたくない」という気持ちが、単なる気分の問題なのか、それとも限界のサインなのか。以下のチェックリストで確認してみてください。
朝起きると涙が出る・吐き気がする
朝、目覚まし時計が鳴った瞬間に涙があふれてくる。通勤途中で吐き気がする。これらは、心と体が「もう限界だ」と訴えているサインの可能性があります。
「泣くほどつらいのに出社している」という状態は、決して普通ではありません。朝の涙や吐き気は、体が出勤を拒否しているサインとして捉える必要があります。
日曜の夜から体調が悪くなる(サザエさん症候群)
日曜日の夕方になると、急に気分が沈む。お腹が痛くなる。眠れなくなる。いわゆる「サザエさん症候群」と呼ばれる症状です。
筆者もこれに悩まされていました。金曜の夜に少しだけ解放されても、日曜の夕方にはまた恐怖が押し寄せてくる。1週間のうち、本当に楽な時間がほとんどない生活でした。
眠れない・食欲がない・体が動かない
不眠、食欲不振、体の倦怠感。これらが2週間以上続く場合は、うつ状態の可能性があるとされています。
「疲れているだけ」「寝れば治る」と思い込むのは危険です。睡眠や食事に明確な変化が出ている場合は、体が限界に近づいているサインかもしれません。
「自分が悪い」と思い込んでいる
「上司が怒るのは自分ができないからだ」「みんなは頑張っているのに自分だけ弱い」。こうした思考パターンに陥っている場合、注意が必要です。
パワハラや過重労働の被害者は、自分を責めてしまう傾向があるとされています。「自分が悪い」と感じること自体が、追い詰められているサインである場合があります。
限界サインチェックリスト
以下の5項目をチェックしてみてください。
- ☐ 朝起きると涙が出る、または吐き気がする
- ☐ 日曜の夜から月曜の朝にかけて体調が悪化する
- ☐ 2週間以上、眠れない・食欲がない・体がだるい
- ☐ 「自分が悪い」「自分が弱い」と常に思っている
- ☐ 仕事のことを考えると動悸や手の震えがある
3つ以上該当する場合は、心療内科や精神科など専門家への相談をご検討ください。
※本チェックリストは目安であり、医療診断ではありません。正確な診断は医療機関を受診してください。
【筆者の実体験】新卒でSES企業に入社して限界を迎えるまで
ここからは、筆者の実体験を詳しくお話しします。同じような状況にいるあなたの参考になれば幸いです。
筆者はSES企業に新卒で入社しました。IT業界に興味があり、プログラマーとしてキャリアを積みたいと思っていました。しかし、入社後に待っていたのは想像とはかけ離れた現実でした。
態度が豹変する上司
配属先の上司は、1対1の時だけ態度が豹変する人でした。人前では普通に接してくるのに、質問しに行くと「なんで? なんでできないの?」と詰めてくる。ミスすると態度があからさまに冷たくなる。
筆者が感じたのは、怒りでも悲しさでもなく、恐怖でした。ミスすることへの恐怖。質問することへの恐怖。分からなくても怖くて質問できない。でも質問しなかったら、また「なんで聞かなかったの?」と詰められる。どちらに転んでも詰められる状況でした。
相談しても変わらない現実
同僚に相談しました。「伝えておくね」と言ってくれて、実際に伝えてくれたそうです。でも、改善はゼロ。ただ伝えただけ。「言っても無駄なんだ」と悟りました。
その瞬間から、筆者の中で何かが折れた気がします。助けを求めても、状況は変わらない。自分で何とかするしかない。でも、自分ではどうにもできない。完全に追い詰められていました。
月80〜100時間の残業
残業は月80〜100時間でした。9時に出社して、終電で帰る毎日。終電の発車時刻を正確に覚えていて、毎日ダッシュで駅に向かっていました。
帰宅後はシャワーを浴びて、ひたすら寝るだけ。休日は疲れすぎて何もできない。日曜のサザエさんが始まると、本気で「もう無理だ、行きたくない」と感じていました。
手取り25万円なのにカードローン
手取りは25万円。家賃6万円。贅沢は一切していませんでした。それなのに、カードローンを満額借りていました。
プログラマーなのにパソコンを買うお金もない。参考書も買えない。スキルアップしたくても、全部カードローン。働いても働いても、生活は楽にならない。何のために働いているのか分からなくなっていました。
体に出た異変
やがて、体にも異変が出始めました。ストレスで足が異常に臭くなったのです。どれだけ洗っても取れない。病院に行っても「取れない」と言われました。
こんなに一生懸命働いて、体がここまでおかしくなっている。その事実に気づいた時、涙が出ました。
鬱になった
鬱になりました。精神科にも行きました。でも正直、筆者には合いませんでした。約1年、その状態が続きました。
※精神科の効果には個人差があります。受診自体は大切な選択肢の一つです。合う病院・合う医師を探すことも重要とされています。
退職代行で辞めた日
最終的に、退職代行ガーディアンにLINEで「もうやめたいんですけど」と雑に送りました。返信はすぐに来ました。翌日から出社していません。
退職が決まった瞬間、何もかもから解放された感覚でした。あの日の安堵感は、今でもはっきり覚えています。
そして驚いたことに、会社を辞めた途端、足の臭いはだんだん減っていきました。今では完全に治っています。何の治療もしていません。ストレスが体に出ていたことを、辞めてから初めて実感しました。
「辞めるべきか続けるべきか」5つの判断基準
筆者の体験を読んで、「自分も辞めるべきなのか」と考えた方もいるかもしれません。ここでは、辞めるか続けるかを判断するための5つの基準をお伝えします。
①体や心に症状が出ているか
最も重要な判断基準は、体や心に症状が出ているかどうかです。
不眠、食欲不振、涙が止まらない、吐き気、動悸。こうした症状が出ている場合は、体が限界のサインを出している可能性があります。この状態で「頑張れば何とかなる」と思うのは危険です。
まずは医療機関の受診をご検討ください。心療内科や精神科は、決してハードルの高い場所ではありません。
②3ヶ月後に改善する見込みがあるか
今の状況が「一時的なもの」なのか「構造的な問題」なのかを考えてみてください。
たとえば、繁忙期で一時的に残業が増えているなら、数ヶ月後には落ち着く可能性があります。しかし、上司のパワハラや会社の体質が原因なら、3ヶ月待っても改善する見込みは低いでしょう。
「3ヶ月後、この状況は変わっているだろうか?」と自分に問いかけてみてください。
③相談できる人が社内にいるか
社内に信頼できる相談相手がいるかどうかも、重要な判断材料です。
人事部、産業医、労働組合、信頼できる先輩。こうした相談先がある場合は、まずそこに助けを求めることをおすすめします。一方、筆者のように「相談しても変わらなかった」という経験がある場合は、社外の相談先を検討する段階かもしれません。
④「石の上にも三年」は本当か?
「新卒で辞めたら人生が終わる」「最低3年は続けないと転職できない」。こうした考えは、必ずしも正しくありません。
先ほどの厚労省のデータが示すように、新卒の約32.3%が3年以内に離職しています。つまり、3年待たずに辞める人は決して少数派ではないのです。
さらに、近年は「第二新卒」の転職市場が活発化しています。入社1〜3年目の若手を積極的に採用する企業は増えており、「新卒で辞めたら終わり」という時代ではなくなっています。
もちろん、意味のある経験を積める環境なら続ける価値はあります。しかし、心身を壊してまで「3年」にこだわる必要はありません。
⑤辞めた後の選択肢を知っているか
「辞めたいけど、辞めた後どうすればいいか分からない」。これが、多くの新卒が踏み出せない理由です。
しかし、辞めた後の選択肢は思っているよりも多くあります。転職、フリーランス、職業訓練、失業保険の受給。次のセクションで、具体的な選択肢を5つ紹介します。
選択肢を知った上で判断することが、後悔しない決断につながります。
会社に行きたくない時にやってはいけない3つのNG行動
「会社に行きたくない」と感じた時、衝動的にやってしまいがちな行動があります。後悔しないために、以下の3つは避けてください。
①無断欠勤する
どれだけつらくても、無断欠勤は避けるべきです。無断欠勤が続くと、就業規則に基づき懲戒処分の対象となる可能性があります。最悪の場合、懲戒解雇になれば転職にも大きく影響します。
休むこと自体は問題ありません。大切なのは「連絡を入れること」です。体調不良でも、メール1本、電話1本で構いません。「休みます」と伝えるだけで、あなた自身を守ることにつながります。
②衝動的に退職届を出す
「もう無理だ」と感じた瞬間に退職届を出してしまうのは危険です。感情的な判断は、冷静になった時に後悔する可能性があります。
つらい時こそ、まず1日休んでください。そして、信頼できる人に相談してから判断しても遅くはありません。「辞める」という決断は、冷静な状態で行うことが大切です。
③我慢し続ける
「もう少し頑張れば変わるかもしれない」と我慢し続けることも、実はNG行動の一つです。心と体が限界サインを出しているのに無視し続けると、取り返しのつかない状態になる可能性があります。
体が壊れてからでは遅いのです。前述の限界サインチェックリストで3つ以上該当する場合は、我慢ではなく行動を選んでください。
「行きたくない」を放置するとどうなるか
「会社に行きたくない」という気持ちを放置し続けると、どうなるのか。筆者の経験も交えてお伝えします。
慢性的なストレスが身体症状に変わる
最初は「気持ちの問題」で済んでいたものが、放置するうちに身体症状として表れることがあるとされています。不眠、頭痛、胃痛、動悸、食欲不振。こうした症状は、心のSOSが体に出ているサインの可能性があります。
「気のせいだ」「疲れているだけだ」と見て見ぬふりを続けると、症状が慢性化してしまうケースもあるとされています。
適応障害やうつの可能性が高まるとされている
強いストレスが長期間続くと、適応障害やうつ状態になる可能性が高まるとされています。一度そうした状態になると、回復に時間がかかる場合があります。
「まだ大丈夫」と思っている段階で行動することが、自分を守る最善策です。
筆者の場合:放置した結果、約1年苦しんだ
筆者自身、「もう少し頑張れば」「慣れれば何とかなる」と自分に言い聞かせて、限界サインを無視し続けました。その結果、鬱になり、約1年間苦しむことになりました。
精神科に通い、日常生活にも支障が出る日々が続きました。「もっと早く行動していれば」と今でも思います。
あの時、「まだ大丈夫」ではなく「もう十分頑張った」と自分に言ってあげていたら、もっと早く楽になれていたかもしれません。
もしあなたが今、限界サインを感じているなら、どうか放置しないでください。早めの行動が、未来のあなたを守ります。
※上記は筆者個人の体験に基づくものです。医療的な診断や治療については、必ず専門の医療機関にご相談ください。
今日からできる10の対処法|会社がつらい朝に試してほしいこと
「辞めるかどうか」を考える前に、まず今日を乗り越えるための対処法を紹介します。すぐに実践できるものばかりなので、気になるものから試してみてください。
①朝のルーティンを変えてみる
毎朝同じルーティンだと、「また今日も始まる」という気持ちが強くなりがちです。通勤経路を少し変えてみる、好きな音楽やポッドキャストを聴きながら歩くなど、小さな変化を取り入れてみてください。
「いつもと違うこと」をするだけで、気分が少し切り替わることがあります。
②「今日1日だけ頑張る」と考える
「あと何年この会社にいなきゃいけないんだろう」と考えると、途方もなく感じます。でも、「今日1日だけ乗り越えよう」と思えば、少しだけハードルが下がります。
長期的に考えすぎないこと。今日だけに集中すること。この思考の切り替えは、意外と効果があります。
③小さな目標を設定する
「今日やるべきことを3つだけ決める」。それだけで、1日の見通しが立ちやすくなります。
全部を完璧にこなそうとすると押しつぶされます。まずは「この3つだけやればOK」と自分に許可を出してあげてください。
④信頼できる人に話す
同期、学生時代の友人、家族。誰でもいいので、今の気持ちを言葉にして伝えてみてください。
解決策が見つからなくても、「話を聞いてもらえた」という安心感は大きな支えになります。一人で抱え込まないことが何より大切です。
⑤有給を使って計画的に休む
有給休暇は労働者の権利です。「休んだら迷惑がかかる」と思うかもしれませんが、心身が壊れてからでは、もっと長い期間休むことになります。
まずは1日だけでも計画的に休んでみてください。「休んでも大丈夫だった」という経験が、気持ちを楽にしてくれることがあります。
⑥通勤中・昼休みにリフレッシュの習慣を作る
通勤中にお気に入りのカフェに寄る、昼休みに少し散歩する、好きな動画を見る。小さなリフレッシュの時間を意識的に作ることで、1日のストレスが少し和らぐことがあります。
「仕事以外の楽しみ」を1日の中に組み込むことがポイントです。
⑦「この状況がいつまで続くか」に期限を設ける
「3ヶ月後に改善しなければ、転職活動を始める」「半年後にまだつらければ、退職を考える」。このように、自分の中で期限を設けてみてください。
期限があると「永遠に続くわけじゃない」と思えます。期限までは様子を見つつ、期限を過ぎたら行動する。このメリハリが大切です。
⑧業務の優先順位を見直す
新卒は「全部完璧にやらなきゃ」と思いがちですが、全ての仕事を100%でこなす必要はありません。
「今日絶対にやるべきこと」「明日でもいいこと」「誰かに相談すべきこと」に分けて考えるだけで、心の負担が軽くなることがあります。
⑨社外の相談窓口を利用する
社内に相談できる人がいない場合は、社外の窓口を活用してください。よりそいホットライン(0120-279-338)は24時間無料で相談できます。
「こんなことで電話していいのかな」と思う必要はありません。あなたの悩みを聞くために存在している窓口です。
⑩転職サイトに登録だけしてみる
今すぐ辞めなくても、転職サイトに登録するだけで気持ちが楽になることがあります。「自分には他にも選択肢がある」と知るだけで、今の環境に対する見方が変わります。
登録したからといって転職しなければならないわけではありません。「いつでも動ける状態にある」という安心感を持つことが大切です。
会社に行きたくない新卒の5つの選択肢
「辞めるか続けるか」の二択ではなく、実はいくつかの選択肢があります。自分の状況に合ったものを選んでください。
①まず相談する(社内窓口・産業医・外部相談)
一人で抱え込まないことが、最も大切な第一歩です。
社内であれば、人事部や産業医に相談することで、配置転換や業務量の調整が実現する場合があります。社外であれば、以下の無料相談窓口を利用できます。
つらい時の相談先
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間無料)
- いのちの電話:0120-783-556
- まもろうよ こころ(厚労省):https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
※本記事は医療アドバイスを提供するものではありません。つらい症状が続く場合は、心療内科や精神科の受診をご検討ください。
「相談したところで変わらない」と思うかもしれません。でも、話を聞いてもらうだけでも気持ちが整理されることがあります。まずは一歩を踏み出してみてください。
②休職する(傷病手当金で給料の約2/3が受給できる場合があります)
心身の不調がある場合、休職という選択肢があります。
健康保険に加入していれば、傷病手当金として給料の約2/3(標準報酬日額の3分の2相当)が最長1年6ヶ月間受給できる場合があります。休職中に体を休めながら、今後のキャリアをじっくり考えることができます。
休職するためには、医師の診断書が必要です。心療内科を受診し、医師に現在の状況を伝えてください。休職は「逃げ」ではなく、自分を守るための正当な手段です。
※傷病手当金の受給条件や金額は個人の状況により異なります。詳しくは加入している健康保険組合にご確認ください。
③転職する(第二新卒は需要が高い)
入社1〜3年目のいわゆる「第二新卒」は、転職市場で高い需要があります。
企業側からすると、第二新卒には「基本的なビジネスマナーが身についている」「若くてポテンシャルがある」「新卒よりも現実的な職業観を持っている」というメリットがあります。
転職活動を始める際は、転職エージェントを活用することをおすすめします。第二新卒向けのエージェントは多数あり、無料でキャリア相談や求人紹介を受けられます。在職中でも登録できるため、まずは情報収集から始めてみてください。
④退職代行を使う(自分で言えないなら)
「辞めたいけど、上司に言えない」「退職を切り出す勇気がない」「引き止められたら断れない」。そんな方には、退職代行という選択肢があります。
筆者自身、退職代行ガーディアンを利用して退職しました。LINEで「辞めたい」と送るだけで、あとは全て代行してくれました。
退職代行サービスには、運営元によって対応範囲が異なります。以下に主要な3社を比較します。
| サービス名 | 料金 | 運営 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 即ヤメ | 20,000円 | 民間企業 | 即日対応・シンプル |
| ガーディアン | 24,800円 | 労働組合 | 有給交渉・引き止め対策OK |
| 弁護士法人ガイア | 25,300円〜 | 弁護士法人 | 法的トラブル対応 |
筆者がガーディアンを選んだ理由は、労働組合が運営しているため、有給休暇の消化交渉や会社からの引き止めに対しても対応できるからです。
※LINEで24時間相談OK・相談だけでも大丈夫です
ただし、退職代行だけが正解ではありません。休職・転職・社内異動など、あなたの状況に合った選択肢を選んでください。退職代行は「自分で伝えることが本当にできない」場合の最終手段として考えるのが良いでしょう。
⑤環境を変えずに対処する(異動願い・業務量相談)
「辞めるほどではないけれど、今のままではつらい」という場合は、環境を変える方法を探ってみてください。
具体的には、以下のような選択肢があります。
- 異動願いを出す:部署を変えるだけで状況が大きく改善することがあります
- 業務量の相談:上司や人事に、現在の業務量が適正かを相談する
- 働き方の調整:リモートワークやフレックスタイムが使えないか確認する
- 産業医への相談:業務上の健康リスクについて専門家の意見を聞く
会社に残る選択をする場合も、「何も変えずに我慢し続ける」のではなく、自分から環境を変える行動を取ることが大切です。
新卒で退職したその後|筆者の場合
「新卒で辞めたらその後どうなるの?」と不安に感じる方も多いでしょう。筆者のその後をお伝えします。
退職後すぐにフリーランスへ
退職代行で辞めた後、筆者はすぐにフリーランスエンジニアとしての道を選びました。退職後すぐにフリーランスの面談を受け始め、約1ヶ月で案件が決まりました。
収入は大幅に増えた
フリーランスとしての初月の報酬は75万円でした。会社員時代の手取り25万円と比べると、3倍近い収入です。現在は月収82.5万円まで伸びています。
もちろん、フリーランスには社会保険や安定性の面でリスクもあります。しかし筆者にとっては、あの環境で心身を壊し続けるよりも、はるかに良い選択でした。
失業保険はもらわなかった
正直に言うと、筆者は失業保険をもらいませんでした。すぐにフリーランスとして働き始めたためです。今思えば、受給しておけばよかったと感じています。
退職後にすぐ働かない場合は、失業保険を受給する権利がある場合があります。ハローワークで手続きの詳細を確認してみてください。
解放された日々
会社を辞めてから、筆者の生活は一変しました。
- 帰社日がない
- 評価面談がない
- 新卒だからという理由で雑用を押し付けられることがない
- サザエさん症候群がなくなった
- 足の臭いが治った(ストレスが原因だった)
「あの時辞めてなかったら、今でもあの会社にいたかもしれない」。そう思うとゾッとします。あの環境で3年も我慢していたら、取り返しのつかないことになっていた可能性があります。
もちろん、筆者のケースが全ての人に当てはまるわけではありません。しかし、「辞めたら人生が終わる」というのは幻想だということは、自信を持って言えます。
よくある質問
Q1. 新卒で退職代行を使うのは非常識ですか?
非常識ではありません。民法第627条では、期間の定めのない雇用契約は、退職の申し入れから2週間で終了するとされています。退職は労働者の権利であり、その手段として退職代行を利用すること自体に法的な問題はないとされています。
「直接言うのが礼儀だ」という意見もありますが、パワハラ環境や精神的に追い詰められている状況では、自分を守ることが最優先です。退職代行は、自分の身を守るための正当な手段の一つです。
Q2. 入社3ヶ月で辞めたら転職に不利ですか?
不利になる面はありますが、致命的ではありません。短期離職は面接で理由を聞かれることが多いですが、「パワハラ」「過重労働」「心身の不調」といった正当な理由があれば、多くの企業は理解を示してくれます。
第二新卒向けの転職市場は活発で、入社3年以内の若手を積極的に採用する企業は増えています。大切なのは、「なぜ辞めたのか」「次の会社で何がしたいのか」を明確に伝えることです。
Q3. 親に反対されたらどうすればいいですか?
親世代は「一つの会社に長く勤めるのが正しい」という価値観を持っていることが多いため、反対されるケースは珍しくありません。
筆者の場合は、体調を崩していることを具体的に伝えました。「足が異常に臭くなった」「眠れない日が続いている」「鬱の症状が出ている」。こうした具体的な事実を伝えることで、親も状況の深刻さを理解してくれました。
感情ではなく事実で伝えること。そして、辞めた後のプランを具体的に示すこと。この2つがあれば、反対を乗り越えやすくなります。
Q4. 辞めた後のお金が心配です
退職後のお金について、知っておくべき制度は主に2つあります。
①失業保険(雇用保険の基本手当)
雇用保険に加入していた期間が12ヶ月以上ある場合、失業保険を受給できる可能性があります。自己都合退職の場合、給付制限期間(原則2ヶ月)の後に受給が開始されます。ハローワークでの手続きが必要です。
②傷病手当金
心身の不調で退職した場合、在職中から傷病手当金を受給していれば、退職後も継続して受給できる場合があります。標準報酬日額の3分の2相当が、最長1年6ヶ月間支給されます。
※受給条件は個人の状況により異なります。詳しくはハローワークや加入している健康保険組合にご確認ください。
Q5. 退職届は自分で書くのですか?
退職代行を利用する場合、自分で退職届を書く必要がないケースが多いです。退職代行サービスが退職届のテンプレートを用意してくれたり、手続きを代行してくれたりします。
筆者がガーディアンを利用した際も、退職届の作成について詳しくサポートしてもらえました。「何をすればいいか分からない」という状態でも、手順を一つひとつ教えてもらえるので安心です。
まとめ|あなたの心と体を守れるのは、あなただけ
「会社に行きたくない」と感じている新卒のあなたへ。最後にお伝えしたいことがあります。
あなたが今感じているつらさは、甘えではありません。新卒の3人に1人が同じ悩みを抱えています。そして、その悩みには必ず解決策があります。
相談する。休職する。転職する。退職代行を使う。環境を変える。選択肢は一つではありません。大切なのは、自分の心と体のサインに耳を傾け、自分を守る行動を取ることです。
筆者は退職代行を使って辞めました。その結果、収入は3倍になり、ストレスで壊れていた体も回復しました。もちろん、全ての人に同じ結果が訪れるわけではありません。でも、「辞めたら終わり」ということは絶対にありません。
あなたの人生は、一つの会社に縛られるほど小さくないはずです。
つらい時の相談先
- こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
- よりそいホットライン:0120-279-338(24時間無料)
- いのちの電話:0120-783-556
- まもろうよ こころ(厚労省):https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/
※本記事は医療アドバイスを提供するものではありません。つらい症状が続く場合は、心療内科や精神科の受診をご検討ください。
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この記事を書いた人
IT業界10年。新卒でSES企業に入社し、月80〜100時間の残業と1対1で詰めるパワハラ上司に追い詰められ、入社1年目で退職代行ガーディアンを使って辞めた当事者。当時は手取り25万・カードローン満額・ストレスで足の異臭が止まらない状態だった。退職翌日から人生が動き出し、現在はフリーランスとして月80万円前後で活動中。「あの時辞めてなかったら今の自分はない」が信条。
退職代行サービスを選ぶ前に確認したいチェックリスト
退職代行を使う前に、あなたの状況を客観的にチェックしてみてください。3つ以上当てはまるなら、退職代行を真剣に検討するタイミングです。
- ✅ 朝起きるのがつらく、出社直前に体調不良が出る
- ✅ 「辞めたい」と言える上司・人事が社内にいない
- ✅ 引き止められたら断れる自信がない
- ✅ 有給休暇を消化できずに辞めることになりそう
- ✅ パワハラ・セクハラ・サビ残などの違法行為がある
- ✅ 家族や周囲に「辞めたい」と相談できない
- ✅ もう精神科・心療内科に通っている
退職代行サービスのタイプ別比較
| タイプ | 料金相場 | 交渉力 | こんな人向け |
|---|---|---|---|
| 労働組合運営 ★イチ推し |
1.8〜2.5万円 | ○交渉可 | 引き止められそう/有給を消化したい人。ガーディアン推奨。 |
| 民間業者 | 1.5〜3万円 | ×交渉不可 | 伝言だけでよい単純なケース。後払い対応もあり。 |
| 弁護士 | 5〜10万円 | ◎全対応 | 未払い残業代・慰謝料請求まで本格対応。ガイア等。 |
※2026年4月時点の相場。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
こんな状況なら今すぐ動くべき
以下の症状や状況に該当するなら、「もう少し頑張ろう」ではなく「今日相談する」が正解です。
- ✅ 食欲がない・眠れない状態が2週間以上続いている
- ✅ 休日も仕事のことで頭がいっぱいで休まらない
- ✅ 朝、会社に行こうとすると涙・吐き気・動悸が出る
- ✅ 「死にたい」「消えたい」と考えてしまうことがある
これらは単なる「やる気の問題」ではなく、体と心からの撤退命令です。我慢を美徳とする文化に従う必要はありません。
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ここでのポイント
この状況で大事なのは、「自分がどうしたいか」を最優先にすることだ。周囲の目や常識に縛られて動けなくなるのが一番のリスクだ。辞める・残るのどちらが正解かは状況による。ただし、体か心に異変が出ているなら、それは「残る」が不正解のサインだ。
判断に迷ったときの基準
迷ったら「半年後の自分がどうなっていたいか」を紙に書いてみる。その姿に今の職場が必要かどうか。必要ないなら、あとは手続きの問題だけだ。手続きが怖いなら退職代行がある。


