少ない手取りで、毎月ギリギリの生活。
家賃を払う。光熱費を払う。スマホ代を払う。
残ったお金を見て、食費を削る。
友人から外食に誘われても「今月ちょっと厳しくて」と断る。
欲しい服も、行きたい旅行も、気づけば全部あと回し。
それなのに月末になると、またお金がない。
「こんなに働いているのに、どうして生活が楽にならないんだろう」
「この給料のまま、あと何年働くんだろう」
「辞めたいなんて思う自分は、甘えているだけなのかな」
そう考えてしまうのも、無理はありません。
生活費を払うだけで精一杯。
貯金どころか、急な出費があれば一気に苦しくなる。
そんな状態で働き続けていれば、将来が不安になるのは当然です。
頑張っていないからではありません。
努力が足りないからでもありません。
むしろ、真面目に働いているのに生活が変わらないからこそ、苦しくなるのです。
ただし、給料が低いからといって、すぐに辞めれば解決するわけではありません。
次の仕事が決まらないまま退職すれば、収入は一度止まります。
貯金が少ない状態で辞めてしまうと、家賃や生活費の不安に追われて、焦って転職先を選んでしまうこともあります。
大切なのは、勢いで辞めることではありません。
まずは、今の会社に残って給料が上がる見込みがあるのか。
それとも、働きながら転職準備を始めた方がいいのか。
あるいは、職業訓練などを使ってスキルを身につけてから動くべきなのか。
そこを冷静に見極めることです。
この記事では、給料が低くて辞めたいと感じたときに確認すべきこと、年収を上げる方法、退職前にやるべき準備、職業訓練という選択肢、そして「辞めたいのに辞められない」ときの対処法を解説します。

給料が低くて辞めたいと感じたら、まず確認すべきこと
最初に見るべきなのは、今の会社で給料が上がる可能性です。
たとえば、昇給の基準がはっきりしている。
評価面談で何を頑張れば給料が上がるのか説明してもらえる。
資格取得や役職によって収入が増える仕組みがある。
こうした会社なら、すぐに辞める前に、まずは昇給の可能性を探る価値があります。
一方で、何年働いても給料がほとんど変わらない。
仕事量や責任だけ増えているのに、手取りは増えない。
上司に相談しても「今は厳しい」と流される。
先輩社員を見ても、生活が楽になっているように見えない。
この状態なら、会社に残り続けても生活が変わらない可能性があります。
給料が上がらない会社で、どれだけ節約しても限界があります。
食費を削る。外食を我慢する。欲しいものを買わない。
それでも毎月ギリギリなら、問題はあなたのお金の使い方だけではないかもしれません。
給料そのものを上げる方向で考える必要があります。
辞める前に確認したい7つのチェック
給料が低くて辞めたいと思ったら、次の7つを確認してください。
1. 昇給の基準があるか
まず、今の会社に昇給の基準があるかを確認しましょう。
「何をすれば給料が上がるのか」がわからない会社では、努力しても収入につながりにくくなります。
頑張れば上がるのか。
資格を取れば上がるのか。
役職がつけば上がるのか。
そもそも毎年どれくらい昇給するのか。
ここがあいまいなまま働き続けるのは危険です。
2. 何年働けばどれくらい上がるのか
今だけでなく、数年後の給料も見てください。
入社して3年、5年、10年働いている人が、どれくらいの収入になっているのか。
先輩社員の生活に余裕があるのか。
将来の自分の姿は、今の先輩社員に近い可能性があります。
もし長く働いている人も給料が低いままなら、あなたの給料だけが急に上がる可能性は高くありません。
3. 仕事量と給料が見合っているか
任される仕事が増えているのに、給料が変わらないなら注意が必要です。
後輩の指導をしている。
責任の重い仕事を任されている。
残業や休日対応が増えている。
それなのに手取りはほとんど変わらない。
この状態が続くと、仕事への不満だけでなく、心身の疲れも大きくなります。
4. 上司に相談できる環境があるか
給料について相談したとき、会社がどう反応するかも大事です。
話を聞いてくれる。
評価の改善点を教えてくれる。
昇給の可能性を具体的に説明してくれる。
こうした反応があるなら、まだ改善の余地があります。
反対に、「今は厳しい」「みんな同じだから」「我慢して」と流されるだけなら、会社に期待しすぎない方がいいかもしれません。
5. 業界全体の給料が低くないか
会社だけでなく、業界全体の給与水準も確認しましょう。
同じ職種でも、業界が変わるだけで給料が上がることがあります。
たとえば、事務、営業、接客、製造、介護、保育、販売などは、会社や業界によって待遇に差があります。
今の仕事が嫌いではなくても、業界を変えるだけで収入が上がる可能性はあります。
6. 生活がすでに限界に近くないか
給料が低くても、生活が回っているならまだ考える余地があります。
でも、毎月赤字。
貯金ができない。
急な出費に対応できない。
食費や病院代まで削っている。
お金の不安で眠れない。
ここまで来ているなら、我慢だけで続けるのは危険です。
生活を守るためにも、収入を上げる行動を始める必要があります。
7. 他社ならいくらもらえるのか
最後に、求人を見て相場を確認してください。
今の給料が低いのかどうかは、今の会社だけ見ていてもわかりません。
同じ経験、同じ職種、同じ地域で、他社はいくら出しているのか。
未経験でも今より高い給料の仕事はあるのか。
今のスキルで応募できる求人はどれくらいあるのか。
これを知るだけでも、かなり見え方が変わります。
「自分にはここしかない」と思っていたのに、実際には今より条件のいい求人があることもあります。
年収を上げる5つの方法
給料を上げたいとき、方法は転職だけではありません。
まずはできることから確認しましょう。
1. 昇給交渉をする
今の会社で続けたい気持ちがあるなら、まずは昇給交渉です。
ただし、「給料を上げてください」だけでは通りにくいです。
どんな成果を出したのか。
どれくらい仕事の幅が広がったのか。
今後どんな貢献ができるのか。
これを整理してから話す方が現実的です。
上司に相談するときは、感情ではなく事実で伝えましょう。
2. 部署異動を相談する
今の部署では給料が上がりにくくても、別の部署なら評価される場合があります。
営業、企画、管理部門、現場リーダーなど、会社によって給与や評価されやすい部署は違います。
今の会社自体が嫌いではないなら、退職の前に異動の可能性を確認してもいいでしょう。
3. 資格やスキルを身につける
資格やスキルが収入に直結する仕事もあります。
ただし、何でも取ればいいわけではありません。
大事なのは、給料アップにつながる資格かどうかです。
今の会社で評価される資格なのか。
転職市場で評価されるスキルなのか。
未経験職種への応募に役立つのか。
ここを考えずに勉強を始めると、時間だけ使って収入が変わらないこともあります。
4. 副業を始める
体力に余裕があるなら、副業も選択肢です。
ただし、手取り18万円で生活が苦しく、本業だけで疲れ切っているなら、無理に副業を増やすのはおすすめしません。
副業で収入を増やそうとして、睡眠時間や休日が削られると、体を壊すこともあります。
副業はあくまで選択肢のひとつです。
本業の給料が低すぎるなら、転職で土台を上げる方が先になることもあります。
5. 転職する
今の会社で給料が上がる見込みがないなら、転職はかなり現実的な選択肢です。
特に、次のような状態なら転職を考えていいでしょう。
何年働いても昇給しない。
評価制度があいまい。
仕事量だけ増えている。
生活費を払うだけで精一杯。
上司に相談しても変わらない。
同業他社の方が明らかに給料が高い。
転職は逃げではありません。
生活を立て直すための手段です。
給料が低くても、すぐ辞めない方がいいケース
給料に不満があっても、すぐに辞めない方がいいケースもあります。
たとえば、もうすぐ昇給や賞与の時期がある。
資格取得で手当がつく可能性がある。
異動で待遇が変わる可能性がある。
転職活動をまだ何も始めていない。
貯金がほとんどない。
この場合は、先に準備をした方が安全です。
辞めること自体が悪いわけではありません。
ただ、準備なしで辞めると、次の仕事を焦って選びやすくなります。
焦って入った会社が、また低賃金だった。
人間関係も悪かった。
前より休みが少なかった。
そうなると、転職した意味がなくなってしまいます。
辞めるなら、辞めた後に困らない状態を作ってからが理想です。
すぐ辞める前に、職業訓練という選択肢もある
今の給料が低い。
でも、すぐに転職できるスキルや経験があるわけではない。
そう感じているなら、職業訓練を調べてみるのもひとつの方法です。
職業訓練は、就職や転職に必要なスキルを身につけるための制度です。
厚生労働省では、ハロートレーニングを「希望する仕事に就くために必要な職業スキルや知識などを習得することができる公的制度」と説明しています。受講を希望する場合は、ハローワークで相談できます。
たとえば、事務、IT、Web、介護、医療事務、電気設備、ものづくりなど、地域によってさまざまな訓練があります。
今より給料が高い仕事に移りたい。
でも、経験がないから応募する勇気が出ない。
パソコンスキルや専門知識に自信がない。
面接で話せる強みが少ない。
そんな人にとって、職業訓練は「辞める」か「我慢する」以外の選択肢になります。
また、条件を満たす人は、求職者支援制度を使える場合もあります。
求職者支援制度は、再就職・転職・スキルアップを目指す人が、月10万円の生活支援の給付金を受けながら無料の職業訓練を受講できる制度です。ただし、受給には条件があり、誰でも必ず使えるわけではありません。
だからこそ、自己判断で退職する前に、まずはハローワークで相談してみることが大切です。
今の会社を続けながら情報を集める。
自分の地域で受けられる訓練を調べる。
希望する職種に必要なスキルを確認する。
訓練後にどんな仕事を目指せるのか相談する。
ここまでなら、まだ退職する必要はありません。
すぐ辞めるのが不安なら、先にスキルをつけてから動く。

退職前にやるべき5つの準備
給料が低くて辞めたいと思ったら、退職届を出す前に次の準備をしておきましょう。
1. 毎月いくら必要かを確認する
まず、生活費を数字で出してください。
家賃、光熱費、通信費、食費、保険、交通費、ローン、奨学金、最低限の生活費。
毎月いくらあれば生活できるのかがわかれば、転職先で必要な給料も見えてきます。
「今より高ければいい」ではなく、「最低でも手取りいくら必要か」で考えましょう。
2. 貯金を確認する
退職後に収入が途切れる可能性もあります。
そのため、貯金がどれくらいあるかは必ず確認してください。
理想は、数か月分の生活費がある状態です。
ただ、手取り18万円で貯金が難しい人も多いはずです。
その場合は、退職してから探すのではなく、働きながら転職活動を進めましょう。
3. 求人を見て相場を知る
転職するかどうか決める前に、まず求人を見てください。
今の給料が本当に低いのか。
自分の経験で応募できる仕事はあるのか。
未経験でも年収アップできる職種はあるのか。
求人を見るだけなら、今の会社を辞める必要はありません。
情報を集めるだけでも、選択肢は増えます。
4. 職務経歴を整理する
転職活動では、自分が何をしてきたかを言葉にする必要があります。
どんな仕事をしてきたのか。
どんな成果を出したのか。
どんなスキルがあるのか。
どんな業務ならすぐに対応できるのか。
自分では「大したことない」と思っている経験でも、他社では評価されることがあります。
まずは書き出してみることが大切です。
5. 退職理由を整理する
面接では、退職理由を聞かれることがあります。
そのときに「給料が低いからです」だけだと、伝え方によっては印象が悪くなることもあります。
たとえば、
「生活を安定させながら、長く働ける環境に移りたい」
「経験を活かして、より責任ある仕事に挑戦したい」
「成果が評価される環境で働きたい」
このように、前向きな言葉に変えて伝えることが大切です。
辞めたいのに辞められないときの対処法
給料が低くて辞めたい。
でも、なかなか辞められない。
そう感じる人も多いです。
理由は、お金の不安だけではありません。
上司に言い出しにくい。
人手不足で迷惑をかけそう。
転職先が見つかるか不安。
自分にできる仕事があるかわからない。
辞めたあと後悔しそうで怖い。
こうした不安があると、動きたくても動けなくなります。
そんなときは、いきなり退職を決めなくて大丈夫です。
まずは求人を見る。
転職サイトに登録する。
職務経歴を整理する。
ハローワークで相談する。
職業訓練を調べてみる。
今の会社で昇給の可能性を聞く。
このくらいなら、会社を辞めなくてもできます。
大事なのは、退職するかどうかを今日決めることではありません。
「辞めるしかない」と追い込まれる前に、選択肢を作っておくことです。
選択肢がないと、今の会社にしがみつくしかなくなります。
でも、他にも働ける場所があるとわかれば、気持ちはかなり軽くなります。
給料が低い会社に居続けるリスク
給料が低い会社で働き続けることには、リスクもあります。
毎月の生活が苦しい。
貯金ができない。
急な出費に対応できない。
将来の不安が消えない。
仕事へのやる気が落ちる。
心身の余裕がなくなる。
お金に余裕がないと、生活全体に影響が出ます。
友人と会う回数が減る。
趣味にお金を使えない。
病院に行くのを我慢する。
新しいことを始める余裕がなくなる。
気づかないうちに、選べるものがどんどん減っていきます。
だから、給料が低いことを軽く考えすぎない方がいいです。
仕事は大事です。
でも、生活を壊してまで我慢し続ける必要はありません。
まとめ:我慢だけでは生活は変わらない
給料が低くて会社を辞めたいと感じるのは、珍しいことではありません。
特に、手取り18万円で家賃や生活費を払っていると、毎月余裕がなくなるのは当然です。
節約しても苦しい。
貯金ができない。
急な出費が怖い。
この給料のまま働き続ける未来が不安。
そう感じるなら、一度立ち止まって考えてみてください。
今の会社で給料が上がる見込みはあるのか。
昇給の基準は明確なのか。
先輩社員の生活に余裕はあるのか。
他社ならもっと良い条件で働ける可能性はないのか。
職業訓練でスキルをつけてから動く選択肢はないのか。
給料が低いからといって、勢いで辞める必要はありません。
でも、何も調べずに我慢し続ける必要もありません。
まずは今の会社で収入が上がる可能性を確認する。
難しそうなら、働きながら転職準備を始める。
求人を見て、相場を知る。
職業訓練や支援制度を調べる。
自分の経験を整理する。
それだけでも、見える景色は変わります。
我慢だけでは、生活はなかなか変わりません。
でも、準備をすれば選択肢は増やせます。
選択肢が増えれば、「今の会社にいるしかない」という状態から抜け出せます。
給料が低いことで、自分を責める必要はありません。
責めるより先に、これからどう動くかを考えることが大切です。
よくある質問
給料が低いだけで会社を辞めてもいいですか?
給料が低く、生活が苦しい状態が続いているなら、退職や転職を考えるのは自然なことです。
ただし、次の仕事が決まらないまま勢いで辞めると、収入が止まってさらに苦しくなる可能性があります。
まずは、今の会社で昇給の見込みがあるのか、他社ならどれくらいの給料が狙えるのかを確認しましょう。
辞めるかどうかを決めるのは、そのあとでも遅くありません。
手取りが少ないのは自分の努力不足ですか?
必ずしもそうではありません。
もちろん、スキルや経験によって給料が変わることはあります。
ただ、会社の評価制度や業界の給与水準によって、どれだけ頑張っても給料が上がりにくい場合もあります。
何年働いても昇給しない。
仕事量だけ増えている。
上司に相談しても変わらない。
そういう状態なら、自分だけを責める必要はありません。
給料が低い会社に残るべきか、転職すべきか迷ったら?
まずは、今の会社に残るメリットを確認してください。
昇給の基準がある。
資格手当や役職手当がある。
異動で待遇が変わる可能性がある。
上司に相談すれば改善の余地がある。
こうした見込みがあるなら、すぐに辞めずに様子を見る選択もあります。
反対に、何年働いても給料が上がらず、先輩社員も苦しそうなら、転職準備を始めた方が現実的です。
貯金がない状態で退職しても大丈夫ですか?
貯金がほとんどない状態での退職は、かなり慎重に考えた方がいいです。
退職後すぐに次の仕事が決まるとは限りません。
収入が止まると、家賃や生活費の不安で転職先を焦って決めてしまうこともあります。
貯金が少ないなら、できるだけ働きながら転職活動を進めるのがおすすめです。
職業訓練は働きながらでも受けられますか?
職業訓練には、求職者向けの訓練だけでなく、在職者向けの訓練が用意されている地域もあります。内容や対象者は地域によって異なるため、まずは近くのハローワークで確認するのが確実です。厚生労働省は、ハロートレーニングを就職に必要な職業スキルや知識を身につけるための公的制度として案内しています。
「今すぐ辞めるのは怖いけど、スキルをつけて転職したい」という人は、退職前に職業訓練の情報を集めておくと選択肢が増えます。
職業訓練を受けるとお金はもらえますか?
条件を満たす人は、求職者支援制度を利用できる場合があります。厚生労働省によると、職業訓練受講給付金には本人収入や世帯収入、金融資産、出席状況などの支給要件があります。
ただし、誰でも必ず受け取れるわけではありません。
自分が対象になるかどうかは、ハローワークで確認してください。
給料を上げるには転職しかありませんか?
転職だけではありません。
今の会社で昇給交渉をする。
部署異動を相談する。
資格やスキルを身につける。
副業を始める。
職業訓練を使って別の職種を目指す。
こうした方法もあります。
ただ、今の会社に昇給の仕組みがなかったり、業界全体の給料が低かったりする場合は、転職した方が早く収入を上げられることもあります。
辞めたいのに怖くて動けないときはどうすればいいですか?
いきなり退職を決めなくて大丈夫です。
まずは求人を見る。
転職サイトに登録する。
職務経歴を整理する。
ハローワークで相談する。
職業訓練を調べる。
このくらいなら、会社を辞めなくてもできます。
大事なのは、「辞めるか我慢するか」の二択で考えないことです。
選択肢を増やせば、今の会社にしがみつくしかない状態から少しずつ抜け出せます。


