試用期間中に辞めたい…不安な人へ|3つの正しい辞め方

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※本記事は医療・法的アドバイスを提供するものではありません。症状が続く場合は心療内科や精神科の受診、労働条件の問題は労基署や弁護士へのご相談をご検討ください。

この記事は、退職代行を使って退職した経験がある筆者が、実体験をもとに解説しています。

「試用期間中だけど、もう辞めたい」「試用期間中に退職したら経歴に傷がつく?」と悩んでいませんか。

結論からいうと、試用期間中でも退職は可能です。試用期間だからといって辞められないルールはありません。民法第627条により、原則として2週間前に申し出れば退職できるとされています(参考:民法第627条(e-Gov法令検索))。

この記事では、試用期間中に辞めたい方へ向けて、法的ルール・正しい辞め方3パターン・退職代行の使いどころを30秒で結論まで分かるように整理します。今日いきなり辞める必要はありません。まずは「自分の感覚はおかしくない」を確認するところから始めてください。

試用期間とは?法的な位置づけ

試用期間とは、会社が従業員の適性を判断するための「お試し期間」です。一般的に1〜6ヶ月で設定されます。

法的には「解約権留保付労働契約」と呼ばれます。通常の労働契約と同じく、労働基準法が適用されます。試用期間中であっても、労働者の権利は正社員と同様に保護されているとされています。

項目 試用期間中 正社員
退職の権利 あり(民法第627条) あり
退職の予告期間 原則2週間前 原則2週間前
有給休暇 入社6ヶ月経過後に付与 入社6ヶ月経過後に付与
社会保険 加入義務あり 加入義務あり
残業代 支払い義務あり 支払い義務あり

試用期間中に辞めたくなる5つの理由

SESに入社して最初の半年、毎日「辞めたい」と思っていた。忙しいからじゃない。仕事ができなさすぎて、やることが何もない日が続いた。

やることを探し続けて、結局何もない。座っているだけだと何か言われそうだから、仕事しているふりをしていた。「やっと受かった会社だったから」「お金がないと生活できないから」の2つだけで続けていた。

変わったのは6ヶ月後に実際にコードを書かせてもらったとき。「試用期間中に辞めたい」は、能力ではなく環境との相性問題であることが多い、というのが今の実感です。

試用期間中に「辞めたい」と感じるのは珍しいことではありません。主な理由を整理します。

理由1:求人内容と実際の業務が違う

面接で聞いていた仕事内容と、実際にやらされる業務が大きく違うケースです。これは会社側の説明不足の問題であり、あなたの判断ミスではありません。

理由2:職場の人間関係が合わない

上司がパワハラ気質、社風が合わないなど、入ってみないと分からない要素は多いものです。

理由3:残業や労働条件が聞いていた話と違う

「残業は月10時間程度」と言われていたのに、実際は毎日終電。労働条件の相違は退職の正当な理由になります(労働基準法第15条第2項)。

理由4:体調やメンタルに不調が出ている

新しい環境のストレスで体調を崩す人は少なくありません。無理に続ける必要はないというのが、医療現場や産業保健の現場で繰り返し指摘されている考え方です。

理由5:直感的に「この会社は違う」と感じる

試用期間は、会社があなたを見極めるだけでなく、あなたが会社を見極める期間でもあります。違和感を無視して長く居座るより、早めに判断する方が傷は浅くなりやすい構造です。

試用期間中の退職は法的にどう扱われるか

試用期間中の退職について、法的なルールを正確に理解しましょう。

民法第627条により、期間の定めのない雇用契約では、原則として2週間前に退職の意思を伝えれば退職できるとされています。これは試用期間中も同様の運用です。

「試用期間中は辞められない」「試用期間が終わるまで待って」と上司から言われても、法的な拘束力はありません。就業規則に「1ヶ月前」「3ヶ月前」と書いてあっても、強行法規である民法の規定が優先されると解釈されています。

また、労働条件が求人や面接時の説明と著しく異なる場合は、労働基準法第15条第2項により即時に労働契約を解除できるとされています。最終的な判断は労働基準監督署や弁護士など窓口の確認に従ってください。

試用期間中の正しい辞め方3パターン

試用期間中でも辞め方には複数の選択肢があります。自分の状況に合った方法を選びましょう。

辞め方 メリット デメリット 向いている人
直接上司に伝える 費用ゼロ・円満退職しやすい 精神的負担が大きい 上司と話せる関係の人
メール・書面で伝える 対面の負担がない・記録が残る 返信がない場合もある 対面が怖いけれど自分でやりたい人
退職代行を利用する 出社不要・精神的負担を最小化できる 費用がかかる 上司と話したくない・最短で辞めたい人

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あなたはどのタイプ?3者分けで現実的な選択肢を選ぶ

「試用期間中に辞めたい」と感じる人の中でも、最適な動き方は人によって違います。売り込みではなく整理として、現実的に3パターンに分けます。

タイプA:自分で「辞めます」と言える人

上司との会話が成立する、就業規則どおりに退職届を出して有給消化までスムーズに進められそう、という方は、わざわざ代行を使う必要はありません。退職届の書式・引継ぎ計画・有給残日数の確認を自力で進めるほうが、コストもストレスも低くなります。

タイプB:代行を検討した方がいい人

  • 「試用期間中に辞めるなんて根性がない」と詰められる場面が想像できる
  • 上司の顔を見ると言葉が出なくなる、引き止められて流された経験がある
  • 退職を切り出すたびに体調が崩れる、出社できなくなる
  • 有給消化や未払い残業代の交渉を自分でやる気力が残っていない

1つでも当てはまるなら、退職代行は十分に検討する価値があります。会社と直接やりとりする精神的コストを丸ごと外部に委託する、という発想に切り替えてください。

タイプC:いったん相談先を増やすほうがいい人

体調にはまだ余裕があり、転職の準備も並行で進めたい段階の方は、退職代行に踏み切る前に「相談先を増やす」ほうが選択肢が広がります。労働基準監督署・産業医・信頼できる転職エージェントなど、複数の窓口に話を聞いてもらってから判断しても遅くありません。最後に決めるのはあなた自身です。

試用期間中に退職すると経歴はどうなる?

試用期間中の退職で気になりやすいのが「経歴に傷がつかないか」という点です。

結論として、試用期間中の退職も雇用保険・社会保険の加入有無によって職歴として扱われるのが一般的です。社会保険に未加入の超短期間(数日〜2週間程度)の場合は、記載しなくても運用上問題ないケースもあるとされます。最終的な記載判断は応募先の指示や転職エージェントの助言に従ってください。

転職面接で聞かれた場合は、「入社後に労働条件が異なることが判明したため退職しました」と事実ベースで伝えれば足ります。面接官も試用期間中の退職は珍しくないことを理解しているケースが多いです。

試用期間中の退職セルフチェック

「本当に辞めていいのかな」と迷っている方は、以下のチェックリストで自分の状況を確認してみてください。

あなたはいくつ当てはまりますか?

  • ☐ 求人内容と実際の業務が明らかに違う
  • ☐ 残業時間が聞いていた話と大きく異なる
  • ☐ 上司からパワハラと感じる言動を受けている
  • ☐ 体調やメンタルに不調が出ている
  • ☐ 職場の人間関係が強いストレスになっている
  • ☐ 「この会社は違う」という直感がある
  • ☐ 朝起きるのがつらく、出勤前に憂鬱になる

3つ以上当てはまるなら、試用期間中でも退職を真剣に検討して構わない段階です。試用期間はあなたが会社を見極める期間でもあります。

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公的データが示す「試用期間離職は珍しくない」

「すぐ辞めるのは自分が弱いだけ」と思い込まされている人ほど、客観的な数字を一度見てください。あなたの感覚は甘えではなく、データで裏付けられる正常な反応です。

新卒の3年以内離職率は3割超

厚生労働省の調査では、大卒新卒の3年以内離職率は約32.3%と公表されています(出典:厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況」)。3人に1人は早期に離職している水準で、試用期間中・1年目の離職も珍しい話ではありません。

年間離職率は15%台

令和5年の年間離職率は15.4%、約1,000万人が1年間に職場を離れています(出典:厚生労働省「令和5年雇用動向調査結果」/2024年公表分)。「辞める」は例外的な失敗ではなく、社会全体で起きている当たり前の選択といえる規模です。

仕事のストレスで強い不安や悩みを抱える人は8割超

厚生労働省「令和5年労働安全衛生調査(実態調査)」によると、現在の仕事や職業生活で強い不安・悩み・ストレスを感じる労働者の割合は82.7%でした(出典:厚生労働省「労働安全衛生調査」)。あなたが今感じているしんどさは、多数派の感覚です。

日本の年間離職率15.4%と関連データ
「辞める」は例外ではなく当たり前の選択

退職代行を使うときに知っておきたい補足情報

退職代行を実際に検討するとき、悩まれやすいポイントを補足します。短く区切って整理しました。

退職を申し出るタイミング

法律上は原則2週間前の申し出で退職可能です(民法627条)。タイミングを過度に気にする必要はありません。

有給消化中の出社義務

有給休暇を取得している期間は出社義務がありません。退職代行に依頼した日から有給消化に入れば、実質的に翌日から出社しなくてよい運用になることが多いです。

退職届の提出方法

退職届は郵送でも有効です。会社から書式の指定がない限り、A4用紙で「一身上の都合により」と記載すれば足ります。

会社からの貸与物の返却

制服・社員証・パソコンなどの貸与物は郵送で返却できます。直接出向く必要はありません。退職代行業者が返却方法も会社と調整してくれるケースが多いです。

離職票・源泉徴収票の受け取り

離職票・源泉徴収票は、退職後10〜14日以内に会社から郵送されるのが一般的です。届かない場合はハローワークに相談すれば、会社へ催促してもらえます。

住民税・社会保険の手続き

退職後は国民健康保険・国民年金への切り替えが必要です。市区町村の役所で手続きできます。健康保険は任意継続を選ぶ選択肢もあります(最終判断は加入先の窓口で確認してください)。

よくある質問

試用期間中の退職について、よく質問される項目をまとめました。

Q1. 試用期間中に退職したら損害賠償を請求されますか?

通常の退職で損害賠償を請求されるケースはほとんどありません。民法第627条で退職の自由は保障されているとされており、退職そのものを理由にした損害賠償請求は原則として認められない、というのが一般的な解釈です。万が一そうした請求や脅しを受けた場合は、対応者の有資格範囲が分かれており、退職そのものの代行は労働組合運営、未払い残業代や慰謝料請求などの法律事務は弁護士・司法書士などの有資格者の領域です。

Q2. 試用期間中の退職は履歴書に書くべきですか?

社会保険に加入していた場合は記載した方が安全です。超短期間の場合は省略しても運用上問題ないケースもあります。最終的な記載方針は、応募先や転職エージェントの方針に従ってください。

Q3. 試用期間中でも即日退職はできますか?

労働条件の相違が著しい場合、労働基準法第15条第2項により即時に労働契約を解除できるとされています。それ以外は民法627条に基づき、原則2週間で退職が成立します。退職代行を使えば、その2週間を有給消化に充てて実質的に翌日から出社不要にする運用が一般的です。

Q4. 試用期間中に辞めると失業保険はもらえますか?

雇用保険の基本手当は、原則として離職日以前2年間に被保険者期間が通算12ヶ月以上ある場合に受給資格が発生するとされています(特定受給資格者・特定理由離職者は離職日以前1年間に6ヶ月以上)。試用期間中の短期離職では条件を満たさないケースが多いものの、最終的な受給可否はハローワーク窓口で必ず確認してください。

Q5. 試用期間中の退職は転職に不利ですか?

理由を正直に説明できれば、不利になりにくい傾向があります。「労働条件の相違」「ミスマッチに早く気づけた」という伝え方は、面接官にも理解されやすい説明です。

Q6. 退職代行を使うと再就職に不利になりますか?

退職代行を使った事実は、次の会社に直接連絡が行く運用ではありません。職務経歴書には「一身上の都合により退職」と記載すれば十分です。

Q7. 退職届と退職願の違いは?

退職届は会社の承諾を必要としない一方的な意思表示、退職願は会社にお願いする形式です。確実に辞めたいなら退職届を選ぶのが基本です。

Q8. 有給休暇は全部使えるの?

労働基準法上、有給は労働者の権利です。退職時に消化を申し出ること自体は違法ではありません。会社は時季変更権を行使できますが、退職日までに代替日が取れない場合は実質的に拒否できないとされています。

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まとめ|試用期間中でも辞める権利はあります

試用期間中の退職は、法律で認められた権利です。「まだ試用期間だから」と合わない環境に長くいるほど、心身のダメージは大きくなりやすい構造です。

試用期間はあなたが会社を見極める期間でもあります。「この会社は違う」と感じたなら、早めに動くことが合理的な判断です。

今日できることはシンプルに1つだけ。LINEで「相談だけ」しておくこと。

話を聞いてもらうだけで、心がフッと軽くなります。「相談する」と「実行する」は別の行動です。

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