【2026年最新】求人が増えている仕事は?未経験から狙える業界を解説

2026年に求人が増えた仕事・減った仕事と未経験から狙える業界を示す図解 仕事・職種ガイド

「2026年に求人が増えている仕事はどれ?」「未経験でも応募しやすい業界を知りたい」と考えている人も多いのではないでしょうか。

結論からいうと、厚生労働省の2026年6月の最新データでは、産業別ではサービス業(他に分類されないもの)、製造業、宿泊・飲食サービス業などで新規求人が増えています。職業別では、保安、生産工程、建築・土木技術、福祉、接客・給仕などの伸びが目立ちます。

ただし、「前年より求人が増えた仕事」「有効求人倍率が高い仕事」「未経験でも入りやすい仕事」は同じではありません。求人が増えていても経験者中心の職種があり、反対に未経験で応募しやすくても求職者が多い仕事もあります。

この記事では、2026年8月13日時点で公表されている最新の公的統計を使い、求人が増えた仕事・減った仕事、未経験から狙いやすい業界、求人票で確認したいポイントを解説します。

更新状況:2026年8月13日時点
厚生労働省の「一般職業紹介状況(令和8年6月分)」とe-Statの職業別統計をもとにしています。月次統計は今後更新されるため、応募前には自分の地域の最新求人も確認してください。

【2026年最新】新規求人は増加、有効求人数は前年を下回る

厚生労働省が2026年7月31日に公表した一般職業紹介状況(令和8年6月分)では、ハローワークの新規求人数は79万5,887人で、前年同月比3.1%増でした。有効求人倍率は1.18倍、新規求人倍率は2.16倍で、どちらも前月から上昇しています。

一方、月間有効求人数の原数値は222万7,721人で、前年同月比2.8%減です。新たに受け付けた求人は前年より増えましたが、前月から繰り越した分を含む求人全体のストックは前年を下回っています。そのため、「求人市場のすべてが一貫して拡大している」とは判断できません。

産業別の新規求人数を2025年6月と2026年6月で比べると、主な増減は次のとおりです。

産業 前年同月比 2026年6月の見方
サービス業(他に分類されないもの) 11.5%増 警備、派遣、事業支援などを含む広い区分
製造業 10.4%増 生産、組立、加工、検査などの入口がある
宿泊業・飲食サービス業 5.4%増 接客、調理、ホテル関連を含む
生活関連サービス業・娯楽業 4.6%増 理美容、洗濯、娯楽などを含む
建設業 3.2%増 作業職だけでなく施工・測量なども含む
医療・福祉 2.4%増 資格職と無資格から入れる補助職が混在
運輸業・郵便業 0.6%増 運転、配送、運行関連などを含む
情報通信業 6.4%減 業界全体の単月比較。IT職すべての減少ではない
卸売業・小売業 2.6%減 販売職の動きとは必ずしも一致しない
教育・学習支援業 2.2%減 単月の減少で、仕事がなくなる意味ではない

製造業の中でも増減は一様ではありません。2026年6月は電子部品・デバイス・電子回路製造業などが大きく増えた一方、食料品製造業は前年同月を下回りました。また、「他に分類されないサービス業」の増加には、職業紹介・労働者派遣業の伸びも含まれます。

この統計は、ハローワークに申し込まれた求人を集計したものです。民間求人サイトだけで募集する企業や業務委託案件など、市場のすべてを表す数字ではありません。また、産業は会社の事業内容、職業は実際に担当する仕事を表すため、同じ月でも増減の方向が異なることがあります。

「求人増」「人手不足」「求人倍率が高い」は別の意味

表現 意味 注意点
求人が増えた 比較する時点より求人件数が増えた 採用の難易度までは分からない
人手不足 企業が必要な人員を確保しにくい 離職の多さが原因の場合もある
有効求人倍率が高い 求職者1人あたりの求人が多い 資格・経験の条件が厳しいこともある
未経験可 実務経験が必須ではない 年齢、資格、PC操作など別条件はあり得る

求人倍率の高い分野へ移るときは、需要だけでなく、仕事内容、必要資格、働き方まで比べることが大切です。人手不足分野と職業訓練コースの対応は、次の記事で整理しています。

人手不足業界を目指すなら職業訓練コースはどれ?介護・建設・設備・物流の選び方
人手不足の業界なら、未経験でも就職しやすいのではないか。そう考えて、介護・建設・設備・物流などの仕事が気になっている人は多いと思います。たしかに、人手不足の業界は求人が見つかりやすく、未経験から挑戦しやすい入口があります。ただし、求人が多い...

職業別に見る求人が増えた仕事・減った仕事

より具体的な仕事の動きを見るため、e-Statの職業別一般職業紹介状況(2026年6月)から、「パートタイムを含む常用」の新規求人数を前年同月と比較しました。

この職業別集計では、新規求人全体が70万156件から71万5,875件へ2.2%増えています。産業別の3.1%増と数字が異なるのは、職業別表が常用求人を対象としており、集計範囲が同じではないためです。

求人の増加が目立つ仕事

職業 新規求人の前年同月比 有効求人倍率
保安職業 13.1%増 5.85倍
生産工程 7.8%増 1.55倍
建築・土木・測量技術者 6.8%増 4.96倍
社会福祉専門職 5.9%増 2.28倍
接客・給仕 5.4%増 2.30倍
機械整備・修理 5.3%増 3.81倍
電気工事 5.1%増 3.24倍
土木作業 5.1%増 5.97倍
介護関係職種 2.9%増 3.76倍
自動車運転 1.0%増 2.42倍

保安、建設、介護は、求人の増加と高い求人倍率が重なっています。一方、建築・土木技術者、電気工事、自動車運転などは、資格や免許、実務知識を求められる求人も多いため、「倍率が高いから誰でもすぐ採用される」とは限りません。

求人が減った主な仕事

職業 新規求人の前年同月比 有効求人倍率
清掃 3.7%減 1.07倍
一般事務 3.2%減 0.28倍
営業 2.8%減 2.01倍
居住施設・ビル等管理 2.8%減 0.70倍
事務全体 2.5%減 0.35倍
情報処理・通信技術者 1.1%減 1.33倍

一般事務は、未経験で応募できる求人があっても求職者が多く、有効求人倍率は0.28倍です。営業は求人が前年より減った一方で倍率は2.01倍あり、「減った仕事=採用されにくい」と単純には判断できません。

ITも同様です。2026年6月のハローワーク統計では情報通信業と情報処理・通信技術者が前年同月を下回りましたが、これは単月の結果です。開発、インフラ、ヘルプデスク、キッティングなどで必要な経験は大きく異なるため、IT全体が縮小したとはいえません。

未経験から狙いやすい業界・仕事6選

厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」は、就業前の実務経験と訓練期間が「特に必要ない~1か月未満」と答えた人が、ともに50%以上だった職業を未経験でも比較的入りやすい職業として紹介しています。

その一覧と2026年6月の求人動向を重ねると、次の分野が候補になります。ただし、「入りやすい」は無条件で採用されるという意味ではありません。

1.警備・保安

保安職業は、新規求人が前年同月比13.1%増、有効求人倍率は5.85倍でした。施設警備、交通誘導、雑踏警備などは、job tagの未経験から入りやすい職業にも含まれています。

入社後に法定教育を受ける求人が多い一方、夜勤、屋外勤務、立ち仕事の割合は求人ごとに違います。日給だけでなく、勤務時間、現場までの移動、交通費、研修中の賃金を確認しましょう。

2.製造

製造業の新規求人は10.4%増、生産工程の職業は7.8%増でした。組立、機械オペレーター、加工、食品製造、検査など、未経験から始められる入口が複数あります。

同じ「工場勤務」でも、立ち作業、重量物、交替勤務、クリーンルームなど環境はさまざまです。雇用主が工場なのか派遣会社なのか、配属先変更の有無、夜勤手当、正社員登用実績も見てください。

3.宿泊・飲食サービス

宿泊・飲食サービス業は5.4%増でした。職業別でも接客・給仕が5.4%増、飲食物調理が3.0%増となっています。ホテルのフロント、客室関連、ホール、調理補助などは未経験可の求人を探しやすい仕事です。

ただし、早朝・深夜勤務、中抜け勤務、土日勤務の有無は必ず確認しましょう。求人件数が多くても、自分が続けられるシフトかどうかが重要です。

4.建設・設備

建設業は3.2%増、建設・採掘職は3.9%増で、有効求人倍率は4.80倍です。土木作業は5.1%増、電気工事も5.1%増でした。現場補助から入り、経験と資格を積み上げられる求人があります。

未経験募集でも、屋外作業、高所作業、出張、集合時間、資格取得費用の扱いは会社によって違います。安全教育の内容と、資格取得後に賃金がどう変わるかまで確認すると判断しやすくなります。

5.介護・福祉

医療・福祉産業は2.4%増、介護関係職種は2.9%増で、有効求人倍率は3.76倍でした。施設内の介護補助など、無資格から応募できる求人もあります。

一方、訪問介護など資格が必要な業務もあります。「無資格可」「資格取得支援あり」の範囲、夜勤開始の時期、身体介助の割合、記録方法を求人票と面接で確かめてください。

6.運転・物流

運輸・郵便業は0.6%増、自動車運転職は1.0%増で、有効求人倍率は2.42倍でした。求人の伸びは大きくありませんが、配送や運転は求人数に対して求職者が少ない状態です。

運転職は必要な免許が入口になります。普通免許で始められる範囲、中型・大型免許の取得支援、荷役作業の有無、固定残業代、事故時の負担を確認しましょう。倉庫作業は未経験から入りやすいものの、職業全体の倍率や地域差を見て選ぶ必要があります。

「今伸びている分野」と「自分が準備して入れる仕事」を一緒に比較したい人は、成長分野に対応する職業訓練をまとめた記事も参考になります。

AI時代に伸びる業界と職業訓練コース|未経験が狙いやすい分野を比較
AI時代に職業訓練を選ぶなら、「伸びる業界」だけで決めないことが大切です。全体の候補を先に整理したい人は、自分に合う職業訓練コースを比較する見方を押さえてから読むと、この記事で紹介する分野を判断しやすくなります。先に結論を言うと、選ぶべきな...

求人が増えていても未経験転職が簡単とは限らない

求人件数が伸びている仕事でも、採用側が求める条件と自分の経験が合わなければ選考は通りません。特に技術職や資格職では、求人倍率が高くても即戦力を求められることがあります。

ITは入口の仕事を分けて考える

IT求人を見るときは、「IT業界だから未経験でも将来性がある」と一括りにしないことが大切です。開発エンジニアと、PCキッティング、ヘルプデスク、監視運用、テストでは、必要な知識も採用条件も違います。

未経験者は、仕事内容が具体的に書かれ、研修後の配属先と担当業務が分かる求人を優先しましょう。「研修充実」だけで実務内容が曖昧な求人は、面接で確認が必要です。

一般事務は「未経験可」でも競争が強い

一般事務はjob tagの未経験から入りやすい職業に含まれますが、2026年6月の有効求人倍率は0.28倍でした。経験不問の求人でも、PC操作、電話対応、表計算、経理補助などの条件で差がつきます。

事務を希望する場合は、「事務」という名称だけで探さず、医療事務、営業事務、物流事務、生産管理補助など、これまでの経験を生かせる分野へ具体化すると選択肢を広げやすくなります。

大量募集が続く理由も確認する

いつ見ても大量募集している会社は、事業拡大だけでなく、離職や短期雇用の多さが背景にある場合もあります。次の項目を確認してください。

  • 募集人数と増員・欠員の別
  • 入社後の研修期間と研修中の賃金
  • 固定残業代の時間数と超過分の扱い
  • 年間休日、シフト、夜勤、転勤の有無
  • 試用期間中の雇用形態と待遇
  • 資格取得費用の本人負担と退職時の返還条件
  • 配属先、担当業務、正社員登用の実績

未経験から仕事を選ぶ手順

1.自分の地域で同じ仕事を10件以上見る

全国平均で求人が増えていても、住んでいる地域に募集がなければ応募できません。ハローワークや求人サイトで、通勤可能な範囲に絞り、同じ職種の求人を10件以上見てください。

件数だけでなく、賃金、雇用形態、必要資格、休日、勤務時間を並べると、その地域の相場と例外的な求人が見えてきます。

2.「経験不問」と「資格不問」を分ける

経験不問でも免許が必要な運転職、資格が必要な介護業務があります。反対に、資格がなくても実務経験を求める求人もあります。応募条件は次の4つに分けて確認しましょう。

  • 実務経験
  • 免許・資格
  • PC操作や機械操作などの技能
  • 勤務時間、出張、体力面などの条件

3.入社後に身につく技能があるかを見る

入口の賃金だけでなく、半年後・1年後に任される仕事と、取得できる資格を確認します。資格手当、昇給基準、教育担当、研修時間が明確な求人ほど、未経験からの成長ルートを判断しやすくなります。

4.足りない技能は求人から逆算して学ぶ

先に講座を選ぶのではなく、希望地域の求人を見て、繰り返し求められている資格や技能を確認してから学習方法を決めます。職業訓練を利用する場合も、修了後の就職先から逆算してコースを選ぶことが大切です。

職業訓練のおすすめコース選び|就職につながる選び方と失敗しない見方
職業訓練のおすすめコースは、人気や知名度だけで選ぶものではありません。まず見るべきなのは、修了後に自分が応募できる求人があるかです。Webデザイン、プログラミング、事務、医療事務、介護、CAD、電気工事、ビル設備など、職業訓練には多くの分野...

5.年齢よりも経験の言い換えを準備する

30代・40代・50代の未経験転職では、前職の経験を新しい仕事にどう生かせるかを具体的にします。接客経験を利用者対応へ、在庫管理を倉庫や製造の段取りへ、報告書作成を現場記録へ言い換えると伝わりやすくなります。

資格もスキルもないと感じる場合でも、仕事で繰り返してきた行動を分解すると、応募先に示せる経験が見つかります。

転職したいけどスキルがない20代・30代へ|学び直しと仕事の選び方
「転職したいけど、自分にはスキルがない」。20代でも30代でも、そう感じると資格やスクールを先に探したくなるかもしれません。しかし、最初にすることは受講先選びではなく、これまでの経験を分解し、希望する仕事の求人と比べることです。スキルがない...

よくある質問

求人が増えている業界なら未経験でも採用されやすいですか?

必ずしも採用されやすいとは限りません。求人増は件数の変化、有効求人倍率は求人と求職者のバランス、未経験可は応募条件です。3つを分けて確認してください。

2026年に未経験から最も狙いやすい仕事は何ですか?

全国データでは、警備、製造、宿泊・飲食、建設、介護、運転・物流が候補です。ただし、必要資格、勤務時間、体力面、地域の求人件数によって適否が変わるため、1つに決めつけることはできません。

求人が減った仕事は将来なくなりますか?

単月の前年同月比がマイナスでも、仕事がなくなるとはいえません。季節、企業の採用時期、景気、募集媒体の違いで数字は変わります。数か月の動きと地域の求人を合わせて見ましょう。

IT業界は求人が増えていないのですか?

2026年6月のハローワーク統計では、情報通信業の新規求人は前年同月比6.4%減、情報処理・通信技術者は1.1%減でした。ただし、民間媒体を含むIT市場全体の縮小を意味する数字ではありません。職種、経験レベル、募集媒体を分けて確認する必要があります。

職業訓練を受ければ就職できますか?

受講だけで就職が保証されるわけではありません。希望地域に修了後の応募先があるか、求人で求められる技能を学べるか、選考対策や就職支援があるかを確認して選びましょう。

まとめ|求人の増加率だけでなく、倍率と応募条件を重ねて選ぶ

2026年6月の最新統計では、新規求人は全体として前年より増えました。産業別ではサービス業(他に分類されないもの)、製造業、宿泊・飲食サービス業の伸びが大きく、職業別では保安、生産工程、建築・土木技術、福祉、接客・給仕などが増えています。

未経験者にとって現実的な候補は、警備、製造、宿泊・飲食、建設、介護、運転・物流です。一方、一般事務のように未経験求人があっても競争が強い仕事もあります。

「求人が増えたか」「求人倍率は高いか」「自分が応募条件を満たすか」の3点を分けて確認し、地域の求人票を比較してから応募先や学び方を決めましょう。

タイトルとURLをコピーしました