退職後の手続き完全ガイド|14日以内にやらないと損する5つのこと

退職代行

退職が決まった。でも「辞めた後、何をすればいいの?」がわからなくて不安——そんな人のために、退職後にやるべき手続きを時系列で全部まとめた。

私自身、退職代行を使って退職した後、何をすればいいか全くわからなかった。ネットで調べても断片的な情報ばかりで、結局5つの窓口を回ることになった。この記事は、あの時の自分に渡したかった「1枚のチェックリスト」だ。

この記事でわかること:退職日当日〜翌年3月までにやるべき全手続き、必要書類、費用、「やらないとどうなるか」まで。ブックマーク推奨。

最終更新: 2026年3月|退職代行を利用して退職した筆者が、実体験をもとに解説しています。

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一番困ったのは手続きより精神的な不安。「次の会社があるのか」が怖かった。

実際は引く手あまただった。辞める前の不安と現実のギャップが一番大きい。

退職代行で辞めた後、転職エージェントで求人を探したら結構受かった。「これならフリーランスでもいけるんじゃないか」と思って、一旦転職して年収450万→600万に上げてから独立。今は月82.5万の案件で安定してる。

あなたの状況に合った選択肢を確認しよう

  • 休む: 有給・休職・病気休暇で一時的に距離を置く
  • 相談する: 労働局・総合労働相談コーナー(無料)
  • キャリア相談: ポジウィルキャリア等でキャリアの方向性を整理
  • 退職代行: 自分で言い出せない場合の選択肢

退職後の手続き一覧|全体像を30秒で把握する

まず全体像を見てほしい。退職後にやるべきことは大きく分けて9つ。期限が短い順に並べた。

期限 手続き 届出先
退職日当日 書類の受け取り+保険証返却 会社
14日以内 国民年金への切り替え 市区町村役場
14日以内 国民健康保険への加入 市区町村役場
20日以内 任意継続(選んだ場合) 健保組合/協会けんぽ
1ヶ月以内 失業保険の申請 ハローワーク
6ヶ月以内 確定拠出年金の移管 金融機関
翌年3月15日 確定申告 税務署/e-Tax

特に14日以内の2つ(年金と健康保険)を忘れると、無保険になったり年金未納になったりする。ここが最重要。

では、時系列で1つずつ見ていこう。

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退職日当日|会社から受け取る書類6つ

退職日は手続きの準備日。ここで書類を確実に受け取らないと、後の手続きが全部止まる。

書類 何に使うか 届かない場合
離職票 失業保険の申請 会社に発行義務あり(雇用保険法第76条)。届かなければハローワークに相談
源泉徴収票 確定申告・転職先の年末調整 1ヶ月以内に発行義務あり(所得税法第226条)
健康保険資格喪失証明書 国保加入に必要 会社または健保組合に請求
年金手帳 年金手続き全般 年金事務所で再発行可能
雇用保険被保険者証 転職先での雇用保険継続 ハローワークで再発行可能
退職証明書 国保加入・扶養手続き 請求すれば発行義務あり(労基法第22条)

退職代行を使った場合、これらの書類は郵送で届く。届くまでに1〜2週間かかることもある。届かなければ退職代行業者に確認するか、ハローワークに直接相談すればいい。

それと、健康保険証は退職日に返却する。扶養家族分も全部。退職代行を使った場合は郵送で返却することが多い。

住民税の確認(見落としやすい)

退職のタイミングで住民税の払い方が変わる。

  • 1月〜5月に退職:退職月から5月分までの住民税を最後の給与から一括徴収される(地方税法第321条の5)
  • 6月〜12月に退職:普通徴収(自分で納付)に切り替え。年4回で納付

普通徴収になると、住民税の納付書が自宅に届く。金額は前年所得ベースなので、退職しても減らない。月1.5万〜2.5万円くらいは覚悟しておくこと。

退職後14日以内|年金と健康保険の切り替え(最重要)

ここが一番大事。14日を過ぎると面倒なことになる。

国民年金への切り替え

会社員の「厚生年金」から「国民年金」に切り替える手続きが必要。届出先は市区町村役場。

持ち物:

  • 基礎年金番号通知書 or マイナンバーカード
  • 退職日がわかる書類(離職票 or 退職証明書 or 健康保険資格喪失証明書)
  • 印鑑

保険料:月額17,510円(令和7年度、日本年金機構)

重要:退職特例免除制度
退職・失業した場合は、前年所得に関係なく年金保険料の免除を受けられる特例がある(日本年金機構)。離職票のコピーを持って市区町村役場で申請すれば、全額免除で月額0円にできる可能性がある。これを知らないと月17,510円をそのまま払うことになる。

届出しないと年金未納扱いになる。未納期間が長いと、将来の年金受給額が減るだけでなく、障害年金や遺族年金の受給資格も失う可能性がある。

健康保険の切り替え(3つの選択肢)

退職した瞬間から健康保険証は使えない。次の3つから選ぶ必要がある。

選択肢 期限 月額目安 こんな人向け
国民健康保険 14日以内 1.5万〜3万円 独身・扶養家族なし
任意継続 20日以内 退職前の約2倍 扶養家族がいる人(扶養の保険料0円)
家族の扶養 早めに 0円 年収130万円未満になる見込みの人

どれが得かは状況による。迷ったら市区町村役場の窓口で「国保だといくらですか?」と聞けば試算してくれる。

手続きしないと無保険状態になる。病院に行くと医療費が全額自己負担(10割)。国保は届出が遅れても退職日翌日まで遡って加入になるが、未届期間の保険料もまとめて請求される。

退職後1ヶ月以内|失業保険(雇用保険)の申請

次の仕事が決まっていないなら、ハローワークで失業保険を申請する。正式名称は「雇用保険の基本手当」。

受給条件

  • 自己都合退職:離職前2年間に被保険者期間が通算12ヶ月以上
  • 会社都合退職:離職前1年間に6ヶ月以上
  • 「就職する意思と能力がある」こと(求職活動が必要)

出典:ハローワーク公式(https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_basicbenefit.html)

ハローワークに持っていくもの

  • 離職票-1, 2
  • マイナンバーカード(or 個人番号確認書類+身元確認書類)
  • 証明写真2枚(縦3.0cm × 横2.4cm)
  • 本人名義の預金通帳 or キャッシュカード

いつからいくらもらえるか

申請後すぐにはもらえない。以下の流れを経る。

  1. ハローワークで求職申込み+離職票提出
  2. 待期期間7日間(全員共通。この間は支給なし)
  3. 受給説明会に参加
  4. 給付制限期間(自己都合退職の場合)
    • 令和7年4月以降:5年間のうち2回までは1ヶ月に短縮(従来は2ヶ月)
    • 3回目以降:3ヶ月
  5. 4週間ごとに失業認定→口座に振込

金額の目安(年収別)

退職前の年収 基本手当日額(目安) 月額換算(目安)
250万円 約4,500円 約9万円
350万円 約5,500円 約11万円
450万円 約6,500円 約13万円
550万円 約7,500円 約15万円

※基本手当日額=離職前6ヶ月の賃金合計÷180×給付率(50〜80%)。上限は年齢別で7,255〜8,870円/日(令和7年度)。

給付日数は自己都合退職の場合、被保険者期間1年以上10年未満で90日、10年以上20年未満で120日、20年以上で150日。

受給期間は離職日の翌日から1年間。この間に給付日数分を受け取る。申請が遅れるほど損するので、離職票が届いたらすぐハローワークに行くこと。

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退職後3〜6ヶ月|確定拠出年金の移管+確定申告の準備

確定拠出年金(企業型DC)の移管(期限:6ヶ月以内)

企業型DCに加入していた場合、退職後6ヶ月以内にiDeCo等に移管する必要がある(iDeCo公式)。

6ヶ月放置すると:国民年金基金連合会に自動移換される。自動移換されると

  • 手数料1,048円
  • 毎月52円の管理手数料が引かれ続け
  • 運用もできず
  • 通算加入期間にも算入されない。放置するだけでお金が減る。

確定申告(期限:翌年3月15日)

年の途中で退職し、年内に再就職しない場合は確定申告が必要(国税庁 No.1910)。

  • 必要なもの:源泉徴収票、各種控除証明書
  • 届出先:住所地の税務署 or e-Tax
  • 年末調整を受けていないため、所得税が還付される可能性が高い

還付申告は1月1日からできる。面倒に思えるが、数万円〜十数万円戻ってくることもある。やらないのはもったいない。

退職後のお金シミュレーション|3ヶ月無職だといくら必要?

「退職したいけどお金が不安」という人のために、退職後の月額費用をまとめた。年収400万円・独身の場合。

項目 月額目安 備考
国民健康保険料 約1.5〜3万円 自治体により異なる
国民年金保険料 17,510円 退職特例免除で0円にできる可能性あり
住民税 約1.5〜2.5万円 前年所得ベース。退職しても減らない
生活費(家賃・食費等) 約15〜20万円 地域・生活水準による
合計 約20〜27万円/月

3ヶ月無職の場合:約60〜80万円が必要。
6ヶ月無職の場合:約120〜160万円が必要。

失業保険を受給できれば月額約13〜18万円(年収400万円の場合)が補填される。ただし自己都合退職の場合、最初の約1〜2ヶ月は給付制限期間で受給できない点に注意。

退職前にやることチェックリスト20項目

以下を上から順にチェックしていけば、漏れなく準備できる。このリストをブックマークしておくと便利。

退職前(在職中)

  • ☐ 有給休暇の残日数を確認する(給与明細 or 人事に確認)
  • ☐ 退職届を準備する(「一身上の都合」で十分。理由を詳しく書く義務はない)
  • ☐ 健康保険証のコピーを取っておく(保険証番号が後の手続きに必要な場合がある)
  • ☐ 年金手帳の場所を確認する
  • ☐ 私物を少しずつ持ち帰る
  • ☐ 退職後の健康保険をどうするか決める(国保 / 任意継続 / 扶養)
  • ☐ 失業保険の受給条件を確認する(被保険者期間12ヶ月以上あるか)
  • ☐ 退職後の生活費を3ヶ月分確保する(最低60万円目安)
  • ☐ 確定拠出年金(企業型DC)に加入しているか確認する
  • ☐ 住民税の支払い方法を確認する(1〜5月退職なら一括徴収あり)

退職日当日

  • ☐ 離職票・源泉徴収票・健康保険資格喪失証明書を受け取る
  • ☐ 健康保険証を返却する(退職代行の場合は郵送)
  • ☐ 社員証・入館証を返却する

退職後

  • ☐ 14日以内:国民年金への切り替え+退職特例免除の申請(市区町村役場)
  • ☐ 14日以内:国民健康保険への加入 or 20日以内に任意継続届出
  • ☐ 離職票が届いたら:ハローワークで失業保険の申請
  • ☐ 6ヶ月以内:確定拠出年金の移管手続き
  • ☐ 翌年1月〜3月15日:確定申告
  • ☐ 転職先が決まったら:雇用保険被保険者証と年金手帳を新しい会社に提出
  • ☐ 再就職手当の対象か確認する(給付日数の1/3以上残して再就職した場合)

辞める前に知っておきたい選択肢

退職だけが解決策ではない。状況によっては以下の選択肢もある。

① まず休む

まだ辞める段階じゃないかも…という方は、休職制度を確認してみてほしい。傷病手当金(月収の2/3)を受けながら最長1年6ヶ月休めるとされている(健康保険法第99条)。心療内科の診断書があれば、休職の手続きができる。

② 誰かに相談する

無料で使える相談窓口がある。

  • よりそいホットライン:0120-279-338(24時間無料)
  • 労働基準監督署:会社の違法行為について相談できる
  • 総合労働相談コーナー:解雇・退職勧奨・パワハラなど

③ 退職代行を使う

「自分では言い出せない」場合は退職代行サービスという選択肢もある。料金は2〜5万円程度。詳しくは以下の記事で比較している。

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まとめ|退職後の手続きは「14日以内」が勝負

退職後にやるべきことは多いが、最優先は14日以内の年金と健康保険の切り替え。これさえやれば、あとは順番にこなしていけばいい。

特に退職特例免除(年金保険料が0円になる可能性)は知らない人が多い。知っているだけで年間21万円の差が出る。

この記事のチェックリストをブックマークしておけば、退職後に「何をすればいいかわからない」という不安はなくなるはずだ。

よくある質問(FAQ)

Q. 退職代行を使った場合、離職票はもらえますか?

もらえる。会社には退職後10日以内に離職票を発行する義務があるとされている(雇用保険法第76条)。届かない場合はハローワークに相談すれば、ハローワークから会社に催促してくれる。

Q. 退職後すぐ転職する場合も手続きは必要ですか?

転職先の入社日が退職日の翌日なら、健康保険と年金は転職先で手続きされるため自分での届出は不要。1日でも空白期間がある場合は国保+国民年金の届出が必要。

Q. 失業保険をもらいながらアルバイトはできますか?

できる。ただし1日4時間以上のアルバイトをした日は失業認定されず、その分の基本手当は後日に繰り延べになるとされている。4時間未満なら収入額に応じて減額される場合がある。ハローワークに正直に申告すること。

Q. 退職特例免除を使うと将来の年金は減りますか?

全額免除の場合、その期間の年金額は通常の1/2として計算されるとされている。10年以内に追納すれば満額に戻せる。未納(届出なし)だと0円計算なので、免除申請した方が確実に有利。

Q. 確定申告は必ず必要ですか?

年の途中で退職し、年内に再就職して年末調整を受けた場合は不要。再就職しなかった場合は必要。ただし還付申告(税金が戻る申告)は義務ではなく権利なので、やらなくても罰則はない。ただしやらないと損。

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退職後の手続きが不安でも、退職代行なら手続きのサポートまでしてくれるサービスもある。まずは無料相談から始めてみてほしい。

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この記事を書いた人

くさお|退職代行を使って退職した経験を持つフリーランスエンジニア。自分が退職で苦しんだ経験をもとに「仕事がつらい人が、安全に次の一歩を踏み出せる情報」を発信している。

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