最終更新: 2026年4月
はじめまして。草尾 雄太(くさお ゆうた)です。
中卒で引きこもり8年。50社に応募して全部落とされました。ゲームを自作してリリースしたら誰にもインストールされませんでした。職業訓練に給付金目当てで入って、SESのブラック企業に就職して、退職代行で辞めました。今はフリーランスエンジニアで年収1,000万を超えています。
「辞めたいけど言い出せない」——あの頃の自分と同じ状態にいる人に、判断材料を届けたくて書いています。
経歴タイムライン
16〜25歳:引きこもり8年間
中卒後、16歳から25歳まで約8年間引きこもっていた。毎日リネージュ2というオンラインゲームをやっていた。
働きたい気持ちはあった。合計50社に応募して全部ダメだった。だいたい「高卒以上」の条件で、履歴書を確認する段階で落とされていた。求人サイトを見て、応募して、落とされて、ゲームして、寝る。それだけの日々だった。
親は応援してくれていた。何かしようとしていることは伝わっていたと思う。頑張れと言ってくれたし、フォローもしてくれた。自分が無能すぎてうまくいかなかった。一緒に苦しんでくれた。
25歳ごろ:ゲーム自作→大失敗
リネージュ2に飽きた。当時流行っていたパズドラをやってみたら全然面白くなかった。でも世間ではパズドラブームだった。
「世間の人たちに本当に面白いゲームを教えてやろう」——Unityで1年かけてゲームを作った。
途中で「これは売れないな」とわかっていた。面白いゲームの構想はあったけど技術的に無理で、できる範囲でできる範囲でと妥協し続けた結果、クソゲーができた。それでもリリースしたのは、ワンチャンあるかもという気持ちと、家族に「ゲームで稼ぐ」と話していて引っ込みがつかなかったから。
リリース後、誰もインストールしてくれなかった。家族に正直に話したら「そうだろうな」という反応だった。「また作るの?」と心配された。
1社だけゲームプランナーの会社の面接に行けた。母親にスーツを買ってもらって、本気で気合を入れて行った。企画書を見せたら笑われた。タワーディフェンスと遊戯王を混ぜたような企画だった。本気で楽しいゲームだと思って自信があったので、笑ったやつのセンスがないと思った。悔しかった。
27歳:職業訓練
ゲーム後、面接を受けたが全く相手にされなかった。職業訓練に行けば月10万円ほどもらえると知った。お金欲しさで「なんでもいいや」と選んだのがたまたまJava Webアプリ開発コースだった。
自分が27歳くらいで、周りは全員30代後半〜50代ばかり。場違いなところに来たと思った。最初は自分みたいな落ちこぼれしかいないと思っていたが、前職でバリバリ働いていた人、学歴のある人もいた。15人中、プログラマー経験者2人を除いて全員ついていけていなかった。
途中でやめようかと思った。やめなかった理由は、やめると給付金が出なくなるから。途中からWebシステムを作る授業が始まって面白くなった。プライベートでもひたすら作り続けた。終わり頃にはかなり実力が上がっていた。
卒業後は、誰でも入れるようなブラック企業しか紹介してもらえなかった。「職業訓練を受けなくてもここなら入れたんじゃないか」というところばかりだった。自分で求人を探して、訓練中に作ったWebシステムのポートフォリオを持っていったらすぐ決まった。
28歳:SES入社→ブラック派遣先
月給25万のSES会社に入社した。会社自体はブラックじゃなかった。問題は客先常駐先だった。「ひどいところだけど行くか」と事前に聞かれていた。スキルがない自分に選ぶ権利はないと思って、進んで行った。
初日で「やばい」と感じた。人がピリピリしていた。長時間労働の現場にいると人が壊れる。そこにいる人も壊れていた。残業は月80時間では足りない。100時間を超える月もあった。終電を逃して会社で仮眠する日があった。
最初の半年が一番しんどかった。忙しいからじゃない。仕事ができなさすぎて、やることが何もない日が続いた。座っているだけだと何か言われそうだから、仕事しているふりをしていた。その無駄な時間が一番最悪だった。
半年で鬱になりかけて、実際に病院に通院していた。朝5時に目が覚めて、天井を見つめたまま動けなかった。日曜の夕方になると胃が痛くなる。金曜の夜も「あと2日で月曜」と思うと眠れなかった。
転機:コードを書かせてもらった日
Webシステム開発のスキルはあったが、議事録も書けないような人間にコードが書けると思われていなかった。実際にコードを書かせてもらったら結構書けた。HTMLの書き方が正確で、適切なタグで完璧に書ける人はなかなかいなかった。
会社で一番トップのエンジニアに「これすごいね」と言われた。その一言で、やることを探すふりをするくだらない日々から抜け出せた。
スキルがついた→給料の理不尽
回復後、スキルがついて人に教える立場になった。ある日、教えている相手に給料を聞いた。大卒というだけで、教えてもらっている側の方が給料が高かった。客先常駐の単価は100万を超えていたと思う。自社での年収は400万程度だった。
担当者に「単価が高いのに手取りが低すぎる」と直接相談した。担当者も「低すぎるね」と認めた上で「上に報告する」と言った。結果は何も変わらなかった。
退職代行で辞めた日
「辞めたいんですが」という言葉が3回、喉まで出かかって「お疲れさまです」に変わった。4回目に言おうとしたとき、上司が先に「来月から新しいプロジェクトに入ってもらうから」と言った。もう無理だった。
辞めると伝えたとき、100万単位で年収を上げるから残ってくれと言われた。断ったらさらに上げると言ってきた。断った。一度信用を失ったら、もう信用できない。金額の問題じゃなかった。
退職代行(ガーディアン)に電話したのは、朝起きてストレスで会社に行けなかった日だった。迷いはなかった。「ざまぁみろ」という感覚だった。衝動じゃない。警告してから辞めた。段階を踏んだ上での最終手段だった。費用は約2万円。待ち時間は信長の野望をやっていた。
退職完了の連絡を受けたとき、解放感でも罪悪感でもなかった。「理不尽な評価をしていた報い」だと思った。
退職後→転職→フリーランス
退職後、転職エージェントで求人を探したら結構受かった。「次の会社があるのか」と不安だったが、引く手あまただった。辞める前の不安と実際のギャップが大きかった。
一旦転職して年収450万→600万まで上がった。転職先の会社員のレベルが低くて「これはフリーランスでいける」と思った。会社員だと飲み会・新人教育など本来の仕事と関係ないことに時間を取られるのが嫌だった。貯金150万円くらいでフリーランスに飛び込んだ。
最初はフリーランスエージェント経由で案件を取った。そこで仲良くなった人に案件を紹介してもらい人脈が広がった。企業からお声がかかるようになって今の案件に至る。やっていることは会社員時代と全く同じ。給料が増えただけだ。
収入の推移
| 時期 | 収入 |
|---|---|
| 引きこもり時代 | 0円 |
| SES時代(最初の2年) | 年収330万(残業100時間込み) |
| SES時代(後半) | 年収450万 |
| 転職後 | 年収450万→600万 |
| フリーランス | 月82.5万〜130万(年収1,000万超) |
今のスタンス
中卒にコンプレックスは全くない。むしろ誇っている。大学はかなりのお金がかかる。そのお金をかけずに大卒の人より稼いでいる。
正直なことを書く。今が一番きつい。AIにプログラマーの仕事が奪われる時代が本気で来たと思っている。案件の数も減っている。コンサル業の仕事もなくなってきている。
引きこもり時代は「仕事があるかな」と悩んでいた。今は「AIに仕事を奪われないかな」と悩んでいる。ずっと悩み続けるんだなと思う。
本当にやりたいのは農業——というより自給自足だ。仕事でもお金でも悩みたくない。エンジニアは成功しても不安が大きい。農業は体力が落ちて収入が減っても、自分の食べる分くらいは作れる。殺し合いの螺旋から抜け出すには、それしかないと思っている。
このブログについて
読んでほしいのは「過去の自分みたいな人」だ。辞めたいけど言い出せない。次が見つかるか不安で動けない。あの頃の自分と同じ状態にいる人に、判断材料を届けたい。
「辞めて大丈夫」とは言えない。AIのせいで先が読めない。スキルがなくて仕事が見つからない人に「辞めていい」とは言えない。私の経験が根拠にはならない。
それでも発信しているのは、不安に抗うにはひたすら挑戦し続けるしかないと思っているから。もっと稼いで経営者になったとしても、時代の流れで会社がつぶれるリスクからは逃げられない。だったらそんなストレスを抱えるより、やりたいことをやった方がいい。
- 判断材料を出す——「こうすべき」ではなく、あなたが自分で決められる情報を届ける
- 体験と事実を分ける——私の体験は体験として、法律や制度は公的データとして、混ぜずに書く
- 壊れる前に動く選択肢を示す——成功談で煽らない。「手遅れになる前にどう動くか」を優先する
- メリット・デメリット両方書く——特定サービスのゴリ押しはしない
仕事がつらい人への一言
さっさと行動しよう。
資格・専門性について
正直に書く。
- カウンセラー資格や弁護士資格は持っていない
- 医療や法律が関わる判断(うつ病の診断、労災申請、残業代請求など)は、必ず医師・弁護士・労働局に相談してほしい
- 私の強みは、中卒・引きこもり・ブラック企業・退職代行という当事者としての経験と、エンジニアとしての情報収集力だ
参考にしている公的情報・出典
- 厚生労働省——労働法・雇用統計・メンタルヘルス施策
- こころの耳(厚労省委託)——働く人のメンタルヘルスポータル
- 労働基準監督署——労働基準法・残業規制・36協定
- e-Gov法令検索——労働基準法・民法・労働契約法の条文確認
- 弁護士ドットコム——労働問題の判例・法的見解の参考
- 各退職代行サービスの公式サイト——料金・サービス内容の一次情報
広告・アフィリエイトについて
- 退職代行サービスや転職サービスのアフィリエイト広告を掲載している
- 広告を含む記事には冒頭にPR表記を入れている
- 広告主からの依頼で記事内容を変えることはない
- 私自身が「これは紹介できる」と判断したサービスだけを掲載している
連絡先
- メール:kusao1993ysk@gmail.com
この記事を書いた人
草尾 雄太(くさお ゆうた)
中卒→引きこもり8年→職業訓練→未経験エンジニア→退職代行で退職→フリーランス月収82.5万。退職代行を使って退職した経験をもとに「仕事の選択肢案内所」を運営。辞めたいけど言い出せない人に、判断材料と選択肢を届けます。