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退職を伝えたあとに、上司から「給料を上げるから残ってほしい」と言われると、気持ちが揺れるのは自然です。
「そこまで言ってくれるなら残るべきなのか」
「断ったら失礼なのか」
「後悔しないだろうか」
ただ、ここで大事なのは給料が上がるかどうかだけで判断しないことです。
なぜなら、退職直前の給料アップは、あなたへの正当な評価というより、会社側の人手不足や引き継ぎ都合で出てきた条件の可能性があるからです。
結論から言うと、退職の引き止めで給料アップを提示された場合は、原則として一度立ち止まり、「辞めたい理由が本当に解決するのか」を確認するべきです。
給料だけ上がっても、上司との関係、業務量、将来性、体調不良、会社への不信感が残るなら、数ヶ月後にまた同じ悩みに戻る可能性があります。
この記事で分かること
- 退職時の給料アップを受けるべきかの判断基準
- 給料アップの引き止めを角を立てずに断るテンプレ
- しつこい引き止め・辞めさせてもらえない時の対処法
- 転職先が決まっている場合の伝え方
- 退職代行を使った方がいいケース
この記事では、退職の引き止めで給料アップを提示されたときの判断軸と、実際に使える断り方を具体的にまとめます。
退職の引き止めで給料アップを提示されたら、まず考えるべきこと
最初に確認したいのは、その給料アップは「退職を伝える前」から評価として出ていた話なのかです。
もし、退職を伝える前から昇給の話があり、評価面談でも具体的な金額や時期が示されていたなら、それは正当な評価の延長と考えられます。
しかし、辞めると言った瞬間に初めて「給料を上げる」と言われたなら、少し冷静に見る必要があります。
その場合、会社が見ているのはあなたの価値そのものではなく、次のような事情かもしれません。
- 今辞められると人手が足りない
- 後任採用にコストがかかる
- 引き継ぎが間に合わない
- 上司の管理責任を問われたくない
- 一時的に残ってくれればいいと思っている
もちろん、引き止められること自体は悪いことではありません。
あなたが必要とされている証拠でもあります。
ただし、必要とされていることと、その会社に残るべきかは別問題です。
ここを混同すると、後悔しやすくなります。
「給料を上げるから残って」は、本当に評価なのか
退職を伝えた直後の給料アップは、聞こえ方としては魅力的です。
しかし、本当に評価なら、なぜ今まで提示されなかったのでしょうか。
この問いはかなり重要です。
もし会社があなたの働きを正当に見ていたなら、退職を切り出す前に、昇給・手当・役職・業務調整などの形で反映できたはずです。
それが退職の話を出した瞬間に出てきたなら、その条件は「評価」ではなく、退職を止めるための応急処置に近い可能性があります。
当サイト独自調査でも、退職前の引き止めに対して、次のような声がありました。
契約社員になれるような話をされていたのに、後から「1年後」「スキル次第」と言われ、必要なスキルも具体的に教えてもらえませんでした。
仕事内容も聞いていた話と違い、「自分は何のためにここへ来たんだろう」と思うようになりました。
少し収入は落ちましたが、更新前に動いて次の職場へ移りました。
このケースで問題だったのは、給料だけではありません。
むしろ本質は、会社への不信感です。
一度「話が違う」と感じた会社で、給料だけ上がっても、納得感は戻りにくいです。
給料アップを受けるかどうかを考える前に、まずは「辞めたい理由が消えるのか」を見てください。
給料アップを受けてもいいケース
退職時の給料アップは原則慎重に考えるべきですが、すべて断るべきとは限りません。
次の条件を満たすなら、残る選択肢も検討できます。
給料アップを受けてもいい可能性があるケース
- 辞めたい理由の中心が本当に給与だった
- 上司・人間関係・業務量に大きな不満がない
- 昇給額、反映時期、評価制度が書面で確認できる
- 一時金ではなく、基本給や手当として継続的に反映される
- 半年後も残った理由を自分で説明できる
たとえば、仕事内容も人間関係も悪くない。
ただ、生活費や市場価値と比べて給与だけが明らかに低かった。
そして会社が具体的な昇給条件を書面で出してくれた。
このような場合は、残る判断もありです。
反対に、上司の言動がつらい、残業が多すぎる、体調を崩している、会社への不信感が強い場合は、給料アップだけで解決する可能性は低いです。
給料アップを断った方がいいケース
次のどれかに当てはまるなら、給料アップを受けるより、退職の意思を維持した方が後悔は少ないです。
給料アップを断った方がいいサイン
- 辞めたい理由が給与ではない
- 上司や会社への不信感が強い
- 体調やメンタルに限界が来ている
- 口頭だけで条件を書面にしてくれない
- 「恩知らず」「無責任」など責める言葉で引き止められる
- 次の転職先や生活設計がすでに動いている
特に危険なのは、給料アップと同時に、罪悪感を刺激する言葉を使われるケースです。
たとえば、次のような言い方です。
- 今辞めるのは無責任だ
- ここまで育てたのに失礼だ
- 次が決まったから辞めるなんて自分勝手だ
- 残ってくれないと現場が回らない
- 給料を上げると言っているのに、なぜ残らないのか
このような言葉が出る職場では、仮に給料が上がっても、退職後の罪悪感や人間関係のしんどさが残り続ける可能性があります。
退職を伝えて「次が決まっているので」と話したら、別の上司も呼ばれました。
「それはあなたの都合ですよね」「次が決まったから辞めるなんて失礼」と言われ、かなり驚きました。
何度か転職していますが、そこまで言われたのは初めてで、本当に辞めてよかったと思っています。
退職は、会社への裏切りではありません。
自分の生活とキャリアを守るための選択です。
退職の引き止めで揺れたときの3つの判断軸
給料アップを提示されて迷ったら、次の3つを順番に確認してください。
1. 辞めたい理由は本当に給与だったか
一番大事なのはここです。
退職理由が給与なら、給料アップで解決する可能性があります。
しかし、退職理由が次のようなものなら、給料だけでは解決しません。
- 上司が怖い
- 人間関係がつらい
- 仕事内容が合わない
- 長時間労働が続いている
- 休めない
- 会社の将来性に不安がある
- 約束と実態が違う
- 体調を崩している
給料は不満を一時的に薄めます。
しかし、職場環境そのものが変わらないなら、また同じ理由で辞めたくなる可能性があります。
2. その条件は書面で確認できるか
口頭の「給料を上げる」は、後から曖昧になりやすいです。
本当に残るか検討するなら、最低でも次の点を確認しましょう。
- いくら上がるのか
- いつから反映されるのか
- 基本給なのか、一時的な手当なのか
- 賞与や残業代の計算にも影響するのか
- 評価制度上、どの扱いになるのか
- いつまで継続されるのか
ここを曖昧にしたまま残ると、「そんなつもりではなかった」「次の評価で反映する予定だった」と流される可能性があります。
給料アップを受ける場合でも、口約束だけで残らないことが大切です。
3. 半年後の自分が納得できるか
最後は、半年後の自分を想像してください。
半年後にまた同じ上司の下で働いている。
同じ業務量を抱えている。
同じ空気の職場にいる。
その状態で、「あのとき残ってよかった」と思えそうでしょうか。
もしイメージできないなら、給料アップを受けるより、退職の意思を守った方がいいです。
逆に、給与が上がれば不満の大半が解消し、仕事にも前向きに戻れそうなら、条件を書面で確認したうえで残る選択もあります。
大事なのは、上司の言葉ではなく、半年後の自分が納得できるかです。
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給料アップを提示されたときの断り方テンプレ
ここからは、実際に使える断り方を紹介します。
ポイントは、相手の提案を否定せず、退職の意思だけを静かに固定することです。
基本テンプレ:「ありがたいですが、理由は給与ではありません」
テンプレ
このタイミングで条件のお話をいただき、ありがとうございます。
ただ、今回退職をお願いしている理由は給与面だけではありません。
すでに自分の中で考えがまとまっており、条件を見直していただいても、退職の意思は変わりません。
退職日や引き継ぎについて、できる限りご迷惑をおかけしない形で進めさせてください。
この言い方は、最も使いやすい基本形です。
「給与が理由ではない」と言い切ることで、昇給交渉に話を戻されにくくなります。
転職先が決まっている場合:「次の予定が動いています」
テンプレ
ありがたいお話をいただき、ありがとうございます。
ただ、すでに次の予定が動いており、こちらの都合で変更することが難しい状況です。
退職の意思は変わりませんので、今後は退職日と引き継ぎについてご相談させてください。
転職先が決まっている場合は、無理に細かい説明をしすぎない方が安全です。
「どこの会社?」「いつから?」「少し入社日をずらせないの?」と話が広がる可能性があるためです。
伝えるなら、次の予定が動いているため変更できないという範囲で十分です。
しつこく食い下がられた場合:「書面でいただけますか」
テンプレ
もし条件変更のお話を正式にいただけるのであれば、金額、反映時期、手当なのか基本給なのか、評価制度上の扱いを書面で確認させてください。
口頭だけでは判断が難しいため、書面で確認したうえで検討します。
このテンプレは、相手が「給料を上げる」とだけ言って具体化しない場合に有効です。
本当に条件を変える気がある会社なら、書面化の話に進みます。
逆に、口先だけの引き止めなら、この時点で話が止まることもあります。
強い言葉で責められた場合:「退職の意思は変わりません」
テンプレ
ご迷惑をおかけすることは理解しています。
ただ、退職については十分に考えたうえで決めたことです。
申し訳ありませんが、退職の意思は変わりません。
今後は引き継ぎについてお話しさせてください。
責められたときに、反論しすぎる必要はありません。
「申し訳ありません」「意思は変わりません」「引き継ぎの話をしたいです」の3点だけを繰り返せば十分です。
給料アップを断るときに言わない方がいいこと
断るときは、余計なことを言いすぎない方が安全です。
特に次のような言い方は避けた方がいいです。
- 会社の悪口を細かく言う
- 上司個人への不満をぶつける
- 転職先の会社名や条件を詳しく話す
- 本当ではない家庭事情を退職理由にする
- 感情的に「もう無理です」とだけ言う
もちろん、パワハラや未払い残業代など、記録として残すべき問題がある場合は別です。
その場合は、感情的にぶつけるのではなく、日時・発言・証拠を整理して、労働基準監督署や総合労働相談コーナーなどに相談する方が現実的です。
一方で、通常の退職交渉では、退職理由を細かく説明しすぎるほど、引き止めの材料を増やしてしまいます。
たとえば「親の介護で」と言うと、「時短勤務ならどうか」「リモートならどうか」と別の提案をされることがあります。
「転職先が決まっている」と言うと、「入社日をずらせないか」と交渉されることもあります。
嘘の理由を作るより、一身上の都合ですでに決めていますという形に寄せた方が、話が広がりにくいです。
しつこい引き止め・辞めさせてもらえない時の対処法
給料アップの話だけならまだしも、なかには強い引き止めで退職を進められないケースもあります。
たとえば、次のような状態です。
- 退職届を受け取ってもらえない
- 何度も面談に呼ばれる
- 上司が複数人で説得してくる
- 「辞めるなら損害賠償」と言われる
- 「後任が決まるまで無理」と言われる
- 貸与品を理由に直接来るよう求められる
- 怖くて退職を切り出せない
このような場合は、気合いで乗り切ろうとしない方がいいです。
退職理由を伝えても強く引き止められ、「辞めないと言わないと部屋から出してもらえないんですか」と聞いたら、そうだと言われたという声もありました。
その人は、録音しておけばよかったと後悔していました。
ここまで来ると、普通の話し合いではなく、かなり強い心理的圧迫です。
退職の話し合いをする場合は、可能であればメモを残し、日時・相手・言われた内容を記録しておきましょう。
無期雇用なら、退職の申し入れから原則2週間が一つの目安
期間の定めがない雇用契約の場合、民法627条では、いつでも解約の申し入れができ、申し入れから2週間を経過することで雇用が終了するとされています。
実際に、労働局のQ&Aでも、会社の同意がなければ退職できないわけではないという趣旨の説明がされています。
参考:e-Gov法令検索「民法」、茨城労働局「退職の申出があった際には」
ただし、雇用形態や給与の決まり方、有期契約かどうかによって注意点は変わります。
就業規則や雇用契約書も確認したうえで、不安があれば労働基準監督署や総合労働相談コーナーに相談してください。
貸与品がある場合は、返却方法を記録に残す
会社のスマホ、パソコン、セキュリティカード、制服、社員証などを借りている場合、退職時に返却が必要です。
ただ、返却のために会社へ行くのが怖い場合は、無理に直接持参しなくても、郵送や宅配便で返せるケースもあります。
その場合は、次の点を残しておきましょう。
- 返却物の一覧
- 発送日
- 配送会社
- 追跡番号
- 梱包前の写真
- 会社へ送った連絡文
貸与品の返却はトラブルになりやすいので、証拠を残すことが大切です。
直接話すのが危険なら退職代行も選択肢
上司と直接話すだけで強いストレスが出る。
何度も引き止められて退職の話が進まない。
会社からの連絡が怖くて、退職を切り出せない。
この状態なら、退職代行を使うことも選択肢に入ります。
退職代行は、本人の代わりに会社へ退職意思を伝えるサービスです。
特に、しつこい引き止めや会社との直接連絡が負担になっている人にとっては、精神的な消耗を減らせます。
退職代行を使うか迷う人は、次の状態に当てはまるか確認してください。
- 退職を伝えると怒鳴られそうで怖い
- 過去に退職を申し出ても流された
- 給料アップや情に訴える引き止めで話が進まない
- 体調を崩していて、これ以上話し合う余力がない
- 会社からの電話やLINEを見るだけで苦しい
- 貸与品の返却や書類のやり取りも直接したくない
このような場合は、自分だけで抱え込まない方がいいです。
| サービス名 | 料金 | 運営 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 退職代行ガーディアン | 19,800円 | 労働組合 | 有給交渉や引き止め対策を会社と交渉してほしい人 |
| 弁護士法人ガイア | 25,300円〜 | 弁護士法人 | 未払い賃金やパワハラなど法的トラブルも合わせて対応したい人 |
| 退職代行モームリ | 22,000円 | 民間企業 | 費用を抑えたい・シンプルに退職だけしたい人 |
転職先が決まっている場合の断り方
転職先が決まっている場合は、給料アップを提示されても、基本的には退職の意思を維持した方がいいです。
なぜなら、すでに次の会社との約束が動いているからです。
入社日、雇用契約、配属準備などが進んでいるなら、今の会社の引き止めで判断を変えると、次の会社にも迷惑がかかります。
この場合は、次のように伝えるのが無難です。
転職先が決まっている場合のテンプレ
条件をご提示いただいたことはありがたく思っています。
ただ、すでに次の会社との話が進んでおり、入社時期も決まっています。
そのため、今回は退職の意思を変えることはできません。
残りの期間で、できる限り引き継ぎを進めます。
ここで大事なのは、転職先の条件を詳しく話さないことです。
年収、会社名、職種、勤務地などを細かく伝えると、比較や説得の材料にされる可能性があります。
伝えるのは、次の予定が決まっているため変更できないという事実だけで十分です。
まだ転職先が決まっていない場合の考え方
転職先が決まっていない状態で給料アップを提示されると、かなり迷いやすいです。
「次が決まっていないのに辞めて大丈夫か」と不安になるからです。
この場合は、まず次の2つに分けて考えてください。
体調やメンタルが限界なら、残る判断は危険
眠れない、食欲がない、出勤前に吐き気がする、涙が出る、休日も仕事のことが頭から離れない。
この状態なら、給料アップよりも安全確保が先です。
体調に異変が出ている場合は、医療機関に相談し、必要なら診断書を出してもらうことも検討してください。
退職だけでなく、休職や有給消化も含めて、会社から距離を取る選択肢を考えるべきです。
深夜まで働き、残業代もなく、体調が悪くても休めないという声もありました。
本人は限界を自覚しながらも、給料やボーナスを減らされる不安があり、労基署への相談や診断書の取得を考えていました。
ここまで追い詰められている場合、「給料が上がるなら残る」という判断は危険です。
まずは健康を守ることを優先してください。
不安の中心が収入なら、転職活動を先に進める
一方で、体調はまだ保てていて、迷いの中心が「次の収入」なら、退職前に転職活動を進めるのが現実的です。
この場合、今の会社に残るか辞めるかを即決するより、転職エージェントや求人サイトで自分の市場価値を確認してください。
外の求人を見た結果、今の会社の給料アップが妥当なのか、それとも転職した方が条件が良いのか判断しやすくなります。
特に、今の職場で長く我慢している人ほど、自分の市場価値を低く見積もりがちです。
いきなり辞める必要はありませんが、外の選択肢を見ないまま残るのは避けた方がいいです。
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退職の引き止めを断った後にやること
給料アップを断って退職する方向に進むなら、感情ではなく実務に切り替えましょう。
やることは次の5つです。
- 退職日を決める
就業規則、雇用契約、民法上の考え方を確認しながら、現実的な退職日を決めます。 - 退職届を出す
口頭だけでなく、退職届やメールなど、記録に残る形で意思表示します。 - 引き継ぎ資料を作る
担当業務、進行中の案件、取引先、注意点を簡単にまとめます。 - 貸与品を整理する
PC、スマホ、社員証、セキュリティカード、制服などを一覧化します。 - 退職後の手続きを確認する
離職票、源泉徴収票、健康保険、年金、住民税、失業給付などを確認します。
退職時に大事なのは、完璧な円満退職を目指しすぎないことです。
誠実に対応することは大切ですが、会社が強く引き止めてくる場合、どれだけ丁寧に進めても不満を言われることはあります。
必要以上に罪悪感を背負わず、記録を残しながら淡々と進めましょう。
よくある質問
給料アップを提示されたら、残った方が得ですか?
必ずしも得とは限りません。
辞めたい理由が給与だけなら検討の余地がありますが、上司・人間関係・業務量・体調不良・会社への不信感が理由なら、給料だけ上がっても根本解決にならない可能性があります。
給料アップを断るのは失礼ですか?
失礼ではありません。
会社が条件を提示するのは自由ですが、労働者がそれを受ける義務はありません。
「ありがたいですが、退職の意思は変わりません」と伝えれば十分です。
転職先が決まっていることは正直に言うべきですか?
言っても構いませんが、詳しく話しすぎる必要はありません。
会社名や条件まで伝えると、比較や説得の材料にされることがあります。
「すでに次の予定が動いているため変更できません」程度で十分です。
退職理由を聞かれたら何と言えばいいですか?
基本は「一身上の都合」で問題ありません。
詳しく話す場合でも、「今後のキャリアを考えた結果です」「すでに自分の中で決めています」といった表現にとどめると、引き止めの材料を増やしにくいです。
しつこく引き止められて退職できない場合はどうすればいいですか?
まずは退職の意思を記録に残る形で伝えましょう。
退職届、メール、内容証明郵便などの方法があります。
それでも話が進まない、怖くて直接やり取りできない、体調を崩している場合は、労働基準監督署や総合労働相談コーナー、退職代行への相談も検討してください。
退職代行を使うのは甘えですか?
甘えではありません。
退職を伝えるだけで強いストレスが出る、過去に退職を申し出ても流された、上司が怖くて話せないという状態なら、第三者を使って安全に退職を進めるのは現実的な選択肢です。
| サービス名 | 料金 | 運営 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 退職代行ガーディアン | 19,800円 | 労働組合 | 有給交渉や引き止め対策を会社と交渉してほしい人 |
| 弁護士法人ガイア | 25,300円〜 | 弁護士法人 | 未払い賃金やパワハラなど法的トラブルも合わせて対応したい人 |
| 退職代行モームリ | 22,000円 | 民間企業 | 費用を抑えたい・シンプルに退職だけしたい人 |
まとめ:給料アップより「辞めたい理由が消えるか」で判断する
退職の引き止めで給料アップを提示されると、誰でも迷います。
しかし、そこで見るべきなのは金額だけではありません。
大事なのは、次の3つです。
- その給料アップは、退職を伝える前から評価として出ていた話か
- 辞めたい本当の理由は給与だったのか
- 半年後の自分が、残った判断に納得できるか
給与だけが不満だったなら、条件を書面で確認したうえで残る選択もあります。
しかし、上司との関係、業務量、体調不良、会社への不信感が理由なら、給料アップだけで解決する可能性は低いです。
断るときは、感情的に説明しすぎる必要はありません。
「ありがたいですが、退職の意思は変わりません」
「理由は給与だけではありません」
「今後は退職日と引き継ぎについて相談させてください」
この形で、静かに意思を固定すれば大丈夫です。
しつこい引き止めで話が進まない場合は、ひとりで抱え込まないでください。
労働相談窓口、医療機関、退職代行など、使える手段はあります。
給料アップに揺れたときほど、「いくら上がるか」ではなく、自分がなぜ辞めたいと思ったのかに戻る。
それが、後悔しない退職判断のいちばん確実な軸です。