高年齢求職者給付金でもらえる金額は、退職前の給料と雇用保険に入っていた期間によって変わります。
たとえば退職前の平均月給が20万円なら、雇用保険の被保険者期間が1年以上ある場合は約25万1,800円。
平均月給30万円なら約31万5,350円が目安です。
高年齢求職者給付金は毎月もらう失業手当ではなく、
基本手当日額 × 30日分または50日分
を原則として一時金で受け取ります。
2026年8月1日以降の上限額で計算すると、50日分の場合は最大37万2,500円です。厚生労働省
この記事では、月給10万円から50万円まで「実際にいくらくらいになるのか」を計算します。
【早見表】高年齢求職者給付金はいくらもらえる?
まずは、自分の退職前の月給に近いところを確認してください。
2026年8月1日以降の基本手当日額の計算式を使い、退職前6か月の給料が毎月同じだった場合で試算しています。実際の金額はハローワークが離職票の賃金額をもとに決定します。厚生労働省
| 退職前の平均月給 | 基本手当日額の目安 | 30日分 | 50日分 |
|---|---|---|---|
| 10万円 | 2,666円 | 79,980円 | 133,300円 |
| 15万円 | 4,000円 | 120,000円 | 200,000円 |
| 20万円 | 5,036円 | 151,080円 | 251,800円 |
| 25万円 | 5,775円 | 173,250円 | 288,750円 |
| 30万円 | 6,307円 | 189,210円 | 315,350円 |
| 35万円 | 6,629円 | 198,870円 | 331,450円 |
| 40万円 | 6,744円 | 202,320円 | 337,200円 |
| 45万円 | 7,450円 | 223,500円 | 372,500円 |
| 50万円 | 7,450円 | 223,500円 | 372,500円 |
※2026年8月1日以降の金額を使用した概算です。
平均月給20万円で雇用保険の期間が1年以上なら約25万円、月給30万円なら約31万5,000円と考えると分かりやすいでしょう。
一方、月給45万円前後になると基本手当日額の上限に達するため、それ以上給料が高くても受給額は増えません。
30日分と50日分のどちらをもらえる?
高年齢求職者給付金は、雇用保険の被保険者だった期間によって支給日数が変わります。
| 被保険者だった期間 | 高年齢求職者給付金 |
|---|---|
| 6か月以上1年未満 | 基本手当日額×30日 |
| 1年以上 | 基本手当日額×50日 |
つまり、同じ月給20万円だった人でも、被保険者期間によって金額は大きく変わります。
月給20万円の場合なら、
6か月以上1年未満:151,080円
1年以上:251,800円
です。
1年以上なら50日分になるため、給料だけでなく雇用保険にどれくらい入っていたかも確認しておきましょう。厚生労働省も、被保険者期間6か月以上1年未満は30日分、1年以上は50日分と案内しています。厚生労働省


高年齢求職者給付金の計算方法
自分の金額をもう少し正確に知りたい場合は、次の順番で計算します。
まず、
退職前6か月の賃金合計 ÷ 180
で「賃金日額」を計算します。
その賃金日額から「基本手当日額」を求め、最後に30日または50日を掛けます。
つまり、
退職前6か月の賃金 → 賃金日額 → 基本手当日額 → 高年齢求職者給付金
という流れです。
厚生労働省によると、高年齢求職者給付金の基本手当日額は、賃金日額のおおむね50~80%です。賃金が低いほど給付率が高くなる仕組みになっています。厚生労働省
月給20万円ならいくらもらえる?
月給20万円を例に実際に計算してみます。
退職前6か月間、毎月20万円だった場合、
20万円 × 6か月=120万円
です。
120万円を180で割ると、
120万円 ÷ 180=約6,666円
となります。
これが賃金日額です。
2026年8月1日以降の計算式を当てはめると、基本手当日額は約5,036円になります。
したがって、
5,036円 × 30日=151,080円
5,036円 × 50日=251,800円
です。
月給20万円なら、約15万1,000円または約25万2,000円が受給額の目安になります。
月給30万円ならいくらもらえる?
月給30万円の場合は、
30万円 × 6か月=180万円
なので、
180万円 ÷ 180=1万円
が賃金日額です。
賃金日額1万円の場合、2026年8月以降の基本手当日額は6,307円です。厚生労働省
そのため、
6,307円 × 30日=189,210円
6,307円 × 50日=315,350円
となります。
月給30万円なら、約18万9,000円または約31万5,000円が目安です。
月給45万円以上でも受給額は増え続けない
「月給が高ければ、50万円、60万円と受給額も増えるのでは?」と思うかもしれません。
しかし、高年齢求職者給付金には上限があります。
高年齢求職者給付金では30歳未満の受給資格者と同じ計算式が使われ、2026年8月1日以降の基本手当日額の上限は7,450円です。厚生労働省
したがって、通常の30日・50日分で考えると上限は、
| 支給日数 | 上限額 |
|---|---|
| 30日分 | 223,500円 |
| 50日分 | 372,500円 |
です。
毎月ほぼ同じ給料だった場合、平均月給がおよそ44万7,000円で上限に達します。
そのため、月給45万円でも50万円でも、表の条件では受給額は同じ最大37万2,500円になります。
計算するのは手取り額ではなく総支給額
ここは間違えやすいところです。
高年齢求職者給付金を計算するときに見るのは、銀行口座に振り込まれた「手取り額」ではありません。
原則として、税金や社会保険料などを差し引く前の賃金額を使います。
また、賞与など3か月を超える期間ごとに支払われる賃金は、賃金日額の計算には含まれません。ハローワーク
たとえば、
「手取り17万円、総支給額20万円」
なら、17万円ではなく20万円側を基準に考えるということです。
毎月の給料が違う場合はどう計算する?
残業代などで毎月の給料が違っていても問題ありません。
最後の月の給料だけを見るのではなく、原則として離職前6か月の対象となる賃金を合計して180で割ります。厚生労働省
たとえば6か月の賃金が、
20万円、21万円、19万円、22万円、20万円、21万円
だった場合、合計は123万円です。
したがって、
123万円 ÷ 180
として賃金日額を求めます。
「自分の月給はいくらだったか」よりも、正確に計算したい場合は離職前6か月の給与明細を確認するのが分かりやすいでしょう。
高年齢求職者給付金は最低いくら?
2026年8月1日以降、基本手当日額の最低額は2,562円です。厚生労働省
そのため、通常の30日・50日分で計算すると、
| 支給日数 | 金額 |
|---|---|
| 30日分 | 76,860円 |
| 50日分 | 128,100円 |
となります。
一方、最高額は7,450円なので、高年齢求職者給付金は概ね約7万7,000円~37万2,500円の範囲になります。
ただし、実際の支給額は賃金や被保険者期間、手続きの時期などによって決まるため、自分の正確な金額はハローワークで確認してください。

まとめ|月給20万円なら約25万円、30万円なら約31万円が目安
高年齢求職者給付金は「65歳以上なら一律○万円」という制度ではありません。
退職前の賃金から基本手当日額を計算し、その30日分または50日分が支給されます。
代表的な金額だけもう一度確認すると、
| 平均月給 | 30日分 | 50日分 |
|---|---|---|
| 15万円 | 12万円 | 20万円 |
| 20万円 | 約15.1万円 | 約25.2万円 |
| 25万円 | 約17.3万円 | 約28.9万円 |
| 30万円 | 約18.9万円 | 約31.5万円 |
| 40万円 | 約20.2万円 | 約33.7万円 |
| 45万円以上 | 最大約22.4万円 | 最大約37.3万円 |
となります。
特に確認しておきたいのは、雇用保険の被保険者期間が1年以上あるかどうかです。
1年以上なら50日分、6か月以上1年未満なら30日分となるため、同じ給料でも受給額に大きな差が出ます。
なお、この金額は2026年8月1日以降の基準によるものです。基本手当日額は毎年8月1日に改定されることがあるため、今後この記事を見る場合は最新額も確認してください。厚生労働省

参考資料
厚生労働省「令和8年8月1日からの基本手当日額等の適用について」
厚生労働省のページを確認する
厚生労働省「基本手当日額の計算式及び金額(令和8年8月1日~)」
厚生労働省のPDFを確認する
厚生労働省「雇用保険制度に関するQ&A」
高年齢求職者給付金のQ&Aを確認する


