飲食店で店長に昇格した場合の履歴書の書き方|役職変更はどう書く?

飲食店で店長に昇格した場合の履歴書。就任年月・店舗名・役職を整理する3つの記入例 飲食店の履歴書・職務経歴書

飲食店で店長に昇格した経験は、会社への入社を書いた後に、就任した年月と「〇〇店の店長に就任」を記載すると伝わります。同じ会社に在籍したまま役職が変わった場合は、新たな入社として書き直す必要はありません。

ここでは、同じ店舗で店長になった場合、異動と同時に店長になった場合、副店長を経て店長になった場合の職歴例を紹介します。応募先に指定の様式や記入指示がある場合は、その案内に合わせてください。

店長に昇格した職歴の記入例3つ

記入例は学歴の後に1行空けて置く職歴欄です。会社名・店名・年月は説明用のものです。ほかの職歴がある場合も続けて記載し、全体の最後に「以上」を置きます。

① 同じ店舗でスタッフから店長になった場合

年月学歴・職歴
職歴
20214株式会社〇〇フーズ 入社(正社員)
〇〇食堂 新宿店に配属 ホール業務を担当
20244同店の店長に就任
シフト作成、発注、新人スタッフの育成を担当
現在に至る
以上

入社から店長になるまで同じ新宿店で働いている例です。直前に店舗名を書いているので「同店の店長に就任」としています。途中に別の店舗が出てくる場合は「〇〇食堂 新宿店の店長に就任」と店名を省かずに書くと明確です。

② 店舗異動と同時に店長になった場合

年月学歴・職歴
職歴
20204株式会社△△ダイニング 入社(正社員)
△△亭 銀座店に配属 ホール業務を担当
20237△△亭 日本橋店へ異動 店長に就任
売上管理、発注、スタッフの勤怠管理を担当
20263一身上の都合により退職
以上

銀座店から日本橋店へ異動し、同じ月に店長へ就任した例です。異動と就任が同月なら1行にまとめられます。異動後しばらくして店長になった場合は、それぞれの年月で行を分けます。

店舗異動が何度もある場合のまとめ方は、飲食店で店舗異動した場合の履歴書の書き方で確認できます。

③ 副店長を経て店長になった場合

年月学歴・職歴
職歴
20194株式会社□□カフェ 入社(正社員)
□□カフェ 池袋店に配属 接客業務を担当
202110同店の副店長に就任
20244同店の店長に就任
シフト作成、在庫管理、スタッフの育成を担当
現在に至る
以上

副店長として働いた期間と店長として働いた期間を分けた例です。店長経験の年数を説明するときは、入社月や副店長への就任月ではなく、店長になった月から数えます。上の例なら店長就任は2024年4月です。

「昇格」「昇進」「就任」はどれを使う?

一般に、役職が上がることは「昇進」、社内の等級が上がることは「昇格」と区別されます。ただし、社内での呼び方だけでは読み手に役職が伝わらないこともあります。履歴書では「店長に就任」のように、実際に就いた役職をはっきり書くと整理しやすくなります。

会社の辞令に「店長に昇進」とあるなら、その事実に沿った表記で構いません。等級だけが上がり、担当店舗や役職は変わっていない場合に「店長になった」と書かないよう区別しましょう。

実際の状態記載の考え方
正式に店長を任された「〇〇店の店長に就任」と年月を記載
正式な役職が店長代理「〇〇店の店長代理に就任」と役職名をそのまま記載
店長候補として勤務中「店長候補として店舗運営業務を習得中」など実際の立場を補足
店長不在時だけ業務を代行した店長就任とはせず「店長不在時の売上集計を担当」など担当業務を説明

役職の名前と任された仕事の範囲は分けて考えます。書面の辞令がない店でも、店主などから正式に店長を任された事実が確認できるなら、その名称と時期を整理してください。自分で「店長相当」と判断して役職名を付ける必要はありません。

店長になった月が分からない場合は?

辞令や人事通知、役職手当の記載がある給与明細、当時のメールなどを確認します。分からなければ、勤務先の人事担当者や店主に「履歴書に記載する店長の就任年月を確認したい」と問い合わせましょう。

給与へ手当が反映された月と就任月が同じとは限りません。手当が始まった月は手がかりとして使い、実際に役職が変わった時期と照合します。どうしても年月が特定できない場合は、月を推測するより「在籍中に〇〇店の店長を経験」と事実の範囲で補足し、分かる期間を面接などで説明する方法があります。

履歴書には役職と担当業務、詳しい実績は別の欄へ

店長の仕事は店によって異なります。職歴欄では「シフト作成、発注、新人スタッフの育成を担当」など、任された仕事を短く添えると経験が伝わります。役職の下に長い成果説明を続けるより、自己PR欄や職務経歴書で工夫を具体化すると読みやすくなります。

書く場所伝える内容
履歴書の職歴欄会社・店舗・入社年月・店長就任年月・主な担当業務
履歴書の自己PR欄仕事で発揮した強みと、その根拠になる行動
職務経歴書店舗の業態や規模、担当した人数・業務、取り組みと結果

自己PRは「管理しました」で終わらせない

たとえば、新人が業務を覚えやすいよう指導を工夫した経験があるなら、次のように書けます。職歴例①の担当業務から、本人の行動を具体化した例です。

欄記入例
自己PR私の強みは、相手の習熟度に合わせて仕事を教えられることです。店長として新人指導を担当した際は、注文受付・配膳・会計の手順を分け、一度に覚える範囲を調整しました。勤務後に本人が迷った点を確認し、次の勤務で練習する内容を決めていました。貴店でも、スタッフが質問しやすい環境をつくり、接客品質の安定に貢献したいと考えています。

売上の数値が手元になくても、このように「何に気づき、どう動いたか」は説明できます。担当していない業務を盛り込まず、自分が実際に行った工夫に置き換えましょう。数値を使う場合は、対象期間や自分が担当した範囲も説明できるものを選びます。

店長への昇格を書くときによくある疑問

アルバイトから正社員になり、同時に店長になったら?

雇用形態の変更と役職の変更を両方示します。同じ月なら「正社員に登用 〇〇店の店長に就任」とまとめ、別の月なら行を分けます。入社から正社員登用までの流れは、飲食店でアルバイトから正社員になった場合の職歴例を参考にしてください。

副店長など途中の役職も全部書く?

途中の役職をすべて並べることが常に必要なわけではありません。応募先で役立つ経験や責任の変化が伝わるものを優先し、詳しい経過を職務経歴書へまとめる方法もあります。ただし、途中の役職を省いた結果、入社時から店長だったように読めないよう就任年月は明確にしましょう。

店長を離れてスタッフに戻った場合は?

現在も店長であるようには書かず、役職を離れた時期とその後の担当を示します。たとえば「2025年4月 店長職を離れ、同店のホール業務を担当」のように書けば、店長経験と現在の状態を両方伝えられます。理由を職歴欄で長く説明する必要はありませんが、聞かれた際には実際の経緯を説明できるようにします。

店長就任は、入社年月と分けて書く

店長に昇格した経験は、入社の経歴に続けて就任年月・店舗・正式な役職を記載します。異動や正社員登用が同時だったかも整理すると、いつからどの立場で働いたかが伝わります。担当業務を短く添え、工夫や実績は自己PR欄や職務経歴書で説明しましょう。

会社名・店舗名の基本から志望動機まで、履歴書全体の記入例は親記事にまとめています。

飲食店の履歴書の書き方|職歴・店名・アルバイト経験の記入例を解説
飲食店の履歴書は、雇用主の会社名、勤務した店名、働いた期間、雇用形態、担当した仕事を整理すると書き進めやすくなります。会社が運営する店なら会社名を記載し、店名とホール・キッチンなどの担当業務を短く補足しましょう。この記事では、飲食店への正社...

参考:リクルートエージェント「履歴書で役職はどのように書けばよい?」、厚生労働省マイジョブ・カード「履歴書の記入例」(PDF)