職業訓練でプログラミングを学んだことは、訓練校・コース名、受講期間、受講中か修了済みかを履歴書に書き、身につけた技術や制作経験を自己PR欄で補足すると伝わります。応募先に訓練歴の指定欄があればその欄を使いましょう。
専用欄がない場合も、訓練の受講歴を学歴・職歴欄に記載する方法があります。会社に勤めた経歴と混同されないよう「職業訓練」と分かる形で整理します。この記事では、離職者向けの職業訓練でプログラミングを学んだ人に向けて、受講中と修了後の書き方を紹介します。
職業訓練は履歴書の学歴欄・職歴欄のどちらに書く?
ハローワークの応募書類作成資料(PDF)では、職業訓練の受講について学歴欄に記載しても差し支えないと案内しています。「職業訓練は必ず職歴欄に書く」と決めつける必要はありません。
| 使う様式 | 記載方法の例 |
|---|---|
| 職業訓練歴・受講歴の専用欄がある | 専用欄に実施機関・コース名、受講期間、現在の状態を記載する。 |
| 学歴・職歴を同じ大きな欄に書く | 学歴の末尾に訓練であることを明記して記載する、または「職業訓練歴」の見出しを設けて区別する。 |
| 学歴と職歴が別々の欄になっている | 各欄の説明を確認する。学歴欄に受講歴を記載できる様式なら、職業訓練と明記して書く。 |
| Web応募で入力項目が固定されている | 入力欄の定義に従う。該当欄がなければ自己PR・備考欄などで受講歴を伝える。 |
学歴・職歴欄に「職業訓練歴」と区切って書く方法は、読み手が学校歴・勤務歴と見分けやすくするための整理例です。以下の見本もこの形にしています。応募先や訓練校から記載方法の指定がある場合は、その案内に合わせてください。
Web応募で「最終学歴」だけを選ぶ欄には、履歴書へ受講歴を書けることを理由に、短期の職業訓練を大学・専門学校の卒業歴として登録しないようにします。入力できる経歴の範囲が不明なら、応募先に確認しましょう。
書く前に確認する4つの情報
- 訓練実施機関・訓練校の正式名称。
- 受講したコース・訓練科の正式名称。
- 受講開始年月と、修了年月または修了予定年月。
- 応募時点で学んだ内容と、自分が実装・担当したこと。
名称と年月は、受講案内や修了証書などの記載と照合します。通称だけで分かりにくい場合は「職業訓練」と補足してください。受講先が民間の学校でも、実際に受けた訓練の名称で記載します。
職業訓練ではなく民間スクールの一般講座を受けた場合は、スクールの受講歴の記入例を確認してください。
資格試験への合格と訓練の修了は別の情報です。訓練を修了しただけで資格を取得したことにはせず、免許・資格欄には実際に取得した資格を記載します。
受講中の記入例:現在の状態と修了予定を示す
以下は、2022年3月に高校を卒業して営業職に就き、2026年3月に退職した人の架空の例です。学歴、職歴、職業訓練歴の順に見出しを置き、各区分の中で年月順に記載しています。氏名や住所などは省略しています。

| 年 | 月 | 学歴・職歴欄の記入例 |
|---|---|---|
| 学歴 | ||
| 2019 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
| 2022 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 職歴 | ||
| 2022 | 4 | 株式会社〇〇商事 入社 |
| 営業部に配属 法人営業を担当 | ||
| 2026 | 3 | 一身上の都合により退職 |
| 職業訓練歴 | ||
| 2026 | 4 | 〇〇キャリアスクール Javaプログラミング科 受講開始 |
| 現在受講中(2026年9月修了予定) | ||
| Java・SQL・HTML/CSSを学習中 | ||
| 以上 |
受講中なら「現在受講中」と記載し、修了まで受講する見込みがある場合は予定年月を添えます。まだ修了していない段階で「修了」と書かないことが大切です。入校・受講開始などの表現は、訓練校の案内や使う様式に合わせます。
自己PRには「今できること」を添える
職業訓練でJava・SQLを学習し、商品情報を登録・検索する課題アプリを制作しました。入力欄が空の場合や数値以外が入る場合を確認し、入力チェックを追加しています。想定どおりに動く場合だけでなく、誤入力も試して原因を調べることを意識しています。
この文章は、上記の課題を実際に制作した人の例です。まだ基礎文法を学んでいる段階なら「Javaの条件分岐・繰り返し・クラスの基礎を学習中」など、現在の進み具合に合わせます。これから受ける授業や作る予定の作品を、習得済みの実績に含めないようにしましょう。
修了後の記入例:受講開始と修了を年月で整理する
こちらは2025年12月に前職を退職し、2026年1月から6月まで受講した別の例です。職業訓練歴まで書き終えてから、最後の行の右側に「以上」を記載しています。

| 年 | 月 | 学歴・職歴欄の記入例 |
|---|---|---|
| 学歴 | ||
| 2019 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
| 2022 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 職歴 | ||
| 2022 | 4 | 株式会社〇〇商事 入社 |
| 営業部に配属 法人営業を担当 | ||
| 2025 | 12 | 一身上の都合により退職 |
| 職業訓練歴 | ||
| 2026 | 1 | 〇〇キャリアスクール Javaプログラミング科 受講開始 |
| 2026 | 6 | 同科 修了 |
| Java・SQLを学習、訓練課題でWebアプリを制作 | ||
| 以上 |
修了後は実際の修了年月を書きます。「同科」で分かりにくくなる場合や、応募フォームの欄が離れている場合は、コース名を再度記載して構いません。訓練内容の補足が収まらないときは自己PR欄や職務経歴書へ移します。
チーム課題は自分の担当範囲を書く
職業訓練のチーム課題で備品予約アプリを制作し、一覧画面と入力チェックを担当しました。入力条件を他の担当者と確認してから実装し、エラー時の表示も一緒に確かめました。担当範囲を明確にし、周囲と確認しながら開発を進める姿勢を仕事でも生かします。
チームで作ったアプリの全機能を一人で実装したように見せず、自分の担当を明確にします。作品を提出する場合は、訓練校や共同制作者の公開・共有ルールも確認してください。
作品紹介ページやPDFで制作内容を見せたい場合は、URLの記載場所と紹介文を次の記事で確認できます。

訓練期間をプログラマーの実務経験として数えない
授業や訓練課題で学んだ期間は、企業でプログラマーとして働いた経験と区別します。「Java:職業訓練で学習、実務未経験」と書けば、どの場面で使った技術かを伝えられます。
6か月のコースにJava・SQL・HTML/CSSの授業が含まれていても、それぞれを6か月間使ったとは限りません。「6か月の職業訓練でJava・SQLなどを学習」と、期間がコース全体を指すことが分かる表現にしましょう。
企業実習があった場合も、実習先へ入社した経歴とは分けます。「訓練内の企業実習」「担当した作業」「実習期間」を具体的に伝え、応募フォームが実務経験としてどこまで含めるかを指定している場合は、その定義に従ってください。
使用期間や習熟度を履歴書にどう表すかは、次の記事で実務経験・独学との書き分けを紹介しています。

修了予定や受講状況が変わった場合はどう書く?
受講開始前・受講がまだ決まっていない場合
選考に申し込んだだけなら「受講中」とは書けません。受講が決定していて学習予定を補足する場合も、「受講予定(開始予定年月)」と現在の状態が分かるように記載し、習得済みスキルと区別します。
就職などで訓練を途中で終えた場合
実際には修了していない場合、当初の修了予定月をそのまま「修了」として残さないでください。退校などの扱いや日付は訓練校の書類と照合し、「就職に伴い退校」など事実に合う表現にします。学習内容も実際に受けた授業・制作した範囲に限って説明しましょう。
修了後すぐに勤務できるか尋ねられた場合
修了予定日と入社できる日は必ずしも同じではありません。応募先から勤務開始日の希望を求められた場合は、本人希望記入欄や応募フォームの指定欄に回答します。予定が変わったときは、提出済みの情報との違いを応募先に伝えましょう。
ハローワークの求職登録は、企業へ提出する履歴書とは別の手続きです。求職情報を入力する場合は、公式の入力案内に従い、職業訓練歴の欄へ機関名・科目内容・受講期間などを登録してください。
職歴・資格・志望動機を含めた履歴書全体のまとめ方は、親記事で確認できます。



