警備会社へ履歴書を出したら、「退職から次の入社までの空白期間も書いてください」と言われた。無職だった期間を、職歴欄にどう入れればよいのか迷いますよね。
空白期間の記入を求められた場合は、期間と実際の状況をセットで書きます。仕事を探していたなら「無職(就職活動)」、特に活動をしていなかったなら「無職」と、事実が分かる表現にします。働いていた短期アルバイトを、無職の期間に含めてはいけません。
この記事は、警備会社から空白期間の追記・再提出を求められた人向けです。会社指定の用紙や記載方法がある場合は、その指示に合わせてください。
警備員の履歴書は、空白期間も経歴の流れとして書く
今回求められているのは、無職期間を仕事の実績に見せることではなく、「その時期に何をしていたか」が分かる経歴です。まず、前の会社の退職年月と次の会社の入社年月を並べ、その間の状況を書き足します。
以下は、2026年9月に応募する架空の人物の「学歴・職歴欄」の完成例です。会社名・学校名・年月・退職理由は、すべて説明用です。自分の事実に置き換えて使ってください。無職の書き方そのものが法律でこの文言に決まっているわけではありません。
記入例1:退職後から現在まで就職活動をしている
高校卒業後に販売会社へ就職し、2026年3月末に自己都合で退職。4月から仕事を探しているモデルです。
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 学歴 | ||
| 2019 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 職歴 | ||
| 2019 | 4 | 株式会社〇〇販売 入社 正社員として店舗での接客・品出しに従事 |
| 2026 | 3 | 一身上の都合により退職 |
| 2026 | 4 | 無職(就職活動中) |
| 現在に至る | ||
| 以上 |
「現在に至る」は、ここでは直前に書いた就職活動中の状態が続いていることを示しています。退職の行の直後に単独で置くより、現在の状態を書いてから置く方が意味を読み取りやすくなります。入社予定日を、無職期間の確定した終了日として先に書く必要はありません。
記入例2:長い無職期間があり、最近になって就職活動を始めた
2022年3月末に退職し、2026年3月までは就職活動や通学をしていなかったモデルです。2026年4月から応募を始めたため、その時点で行を分けています。
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 学歴 | ||
| 2017 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 職歴 | ||
| 2017 | 4 | 株式会社〇〇物流 入社 正社員として倉庫内の仕分け業務に従事 |
| 2022 | 3 | 一身上の都合により退職 |
| 2022 | 4 | 無職(2026年3月まで) |
| 2026 | 4 | 無職(就職活動中) |
| 現在に至る | ||
| 以上 |
何も書ける活動が思い浮かばなくても、数年間すべてを「資格取得のための勉強」「就職活動」とする必要はありません。「無職」という記載で状況を示し、理由や現在の希望は、確認されたときに事実に沿って説明します。
家事・介護・療養などに取り組んでいた期間なら、その内容を簡潔に補足できます。家族の詳しい個人情報や、病歴の詳細までこの行に詰め込む必要はありません。警備業務への従事に関する別の確認・提出書類が指定されている場合は、その手続きを別に確認してください。
記入例3:空白に見える期間の途中で、短期アルバイトをしていた
2025年3月末に退職し、4〜6月は就職活動、7〜8月は2か月のアルバイト、9月から再び就職活動をしているモデルです。
| 年 | 月 | 学歴・職歴 |
|---|---|---|
| 学歴 | ||
| 2020 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
| 職歴 | ||
| 2020 | 4 | 株式会社〇〇商事 入社 正社員として商品の入出荷業務に従事 |
| 2025 | 3 | 一身上の都合により退職 |
| 2025 | 4 | 無職(就職活動、2025年6月まで) |
| 2025 | 7 | 株式会社△△サービス 入社 アルバイトとして商品の検品・梱包に従事 |
| 2025 | 8 | 契約期間満了により退職 |
| 2025 | 9 | 無職(就職活動中) |
| 現在に至る | ||
| 以上 |
この例を「2025年4月から現在まで無職」とまとめると、実際に働いた2か月が消えてしまいます。会社から職歴を漏れなく書くよう求められたときは、短期勤務も整理してください。アルバイトをしながら応募していた場合は、勤務の記載に「就職活動を並行」と補足することもできます。
掛け持ちの仕事があった場合も、実際の入社・退職年月と雇用形態をそれぞれ記載します。在籍期間が重なること自体は不自然ではありません。重なりをなくすために年月を動かさないでください。
警備会社が空白期間を確認するのはなぜ?
警備員の採用では、仕事の経験だけでなく、警備業務に就くうえでの法令上の要件の確認も行われます。
警察庁の「警備業法等の解釈運用基準について」は、警備員の欠格事由の確認に関し、誓約書のほか、履歴書・診断書等の提出や面接などの措置を挙げています。前の警備業務に係る職場への問い合わせについては、事前に本人の承諾を得ることも示しています。
また、北海道警察が公開する警備業の履歴書参考見本には、職歴を漏れなく記載し、退職から次の入社までの期間にも就職活動などの状況を書く案内があります。こうした書類確認の背景があるため、一般的な履歴書より詳しい経歴の整理を求められることがあります。
ただし、「全国の警備会社で、3か月以上の空白だけを書けばよい」などと一律には扱わないでください。採用先の用紙・提出案内で、どの期間を、年月と日付のどちらで記載するかを確認します。北海道警察の様式も参考見本であり、その用紙をすべての応募者が使うという意味ではありません。
空白の追記を求められたという事実だけでは、不採用が決まったとも、疑いをかけられたとも判断できません。まずは記載方法を確かめ、経歴を正確にそろえましょう。
「無職」「就職活動」「家事に従事」の使い分け
「就職活動」と書く方が印象がよさそう、という理由で選ばず、その時期の状況に合わせます。次は空白期間の行に入れる短い表現の例です。
| 実際の状況 | 記載の例 | 注意点 |
|---|---|---|
| 働かずに仕事を探していた | 無職(就職活動) | 現在も続くなら「就職活動中」 |
| 働かず、就職活動もしていなかった | 無職 | 活動実績を作らない。必要な補足は事実に沿って伝える |
| 家事・育児を中心に生活していた | 無職(家事・育児に従事) | 勤務していた期間があれば分ける |
| 家族の介護をしていた | 無職(家族の介護に従事) | 会社へ勤務可能時間を伝えるときは現在の状況で説明する |
| 退職後、療養していた | 無職(療養) | 確認できていない「完治」「勤務に支障なし」を書かない |
| 退職後、職業訓練を受講していた | 〇〇職業訓練校 〇〇科 入校/修了 | 就職と区別し、学校名・科名・受講期間を実際の書類で確認する |
在籍中の休職は、その会社を退職した後の無職期間とは違います。雇用関係が続いていた期間を、勝手に「無職」に置き換えないようにしましょう。
「自・至」の欄がある会社指定の履歴書なら
開始と終了の欄がある様式では、たとえば「自:2025年4月/至:2025年6月/内容:無職(就職活動)」のように期間を対応させます。継続中の期間の終了欄は、指定に応じて「現在」などとします。
月の途中で退職・入社した場合は、退職月と無職期間の開始月、または入社月が同じになる場合もあります。記入例のように必ず翌月から始まるわけではありません。日付まで求められたら、実際の退職日の翌日から入社日の前日までを確認します。
すでに出した履歴書に、短期の仕事を書いていなかった場合
面接時の履歴書では省略した仕事があり、採用後や追加確認で詳しい経歴を求められることもあります。その場合は、前の記載と同じにするために省略を続けず、記載漏れを伝えて訂正方法を確認します。
先日提出した履歴書を確認したところ、2025年7月から8月まで勤務したアルバイトの記載が漏れていました。空白期間を含め、実際の経歴が分かる内容に訂正して再提出したいと考えています。指定の用紙や訂正方法があれば、ご教示いただけますでしょうか。
この文面も架空の例です。漏れた期間・雇用形態・経緯に合わせて直してください。「短期勤務を省略した」という事情であれば、そのとおり説明します。訂正したから必ず採用される、または必ず不採用になるとは断定できません。
入社・退職の年月を覚えていないとき
まずは雇用契約書、退職証明書、離職票、採用・退職に関するメールなど、手元の書類を確認します。給与明細や振込履歴は手がかりになりますが、給与の支払月と実際の在籍月は一致しないことがあるため、それだけで日付を確定しないようにします。
分からない部分は元の勤務先に在籍期間を確認するなどして調べます。締切までに確認できないときは、応募先へ「〇年〇月頃ですが、正確な年月を確認中です」と伝え、仮記載や後日の訂正が可能か相談してください。推測の年月を確定した事実として埋めるのは避けましょう。
欄が足りないとき
文字を極端に小さくしたり、短い勤務先を消したりする前に、別紙でよいか確認します。別紙を使える場合は、氏名と「履歴書別紙・職歴」などの表題を入れ、本紙から続きが分かるようにします。職務経歴書の提出で代用できるかも、会社の指定に合わせます。
提出前に、年月と説明を確認する
- 退職と次の入社の間に、説明のない期間が残っていないか。
- 短期・アルバイト・掛け持ちの勤務を「無職」に含めていないか。
- 就職活動、介護、学習などの補足が実際の状況と合っているか。
- 在職中・休職中の期間と、退職後の期間を混同していないか。
- 西暦か和暦を統一し、入社・退職の年月を確認したか。
- 以前の提出内容に訂正がある場合、その箇所を担当者に伝えたか。
会社への確認は、たとえば「無職だった期間は、年月と『無職(就職活動)』を職歴欄に追記する形でよろしいでしょうか。1か月の空きや短期アルバイトも含めて記載しますか」と聞くと、必要な範囲をそろえやすくなります。
よくある質問
1か月だけの空白期間も書く必要がありますか?
「空白をなくして書いてください」と指定されているなら、1か月だからと自己判断で省略せず、その期間の状況を記載するか担当者へ確認してください。ネット上の「〇か月以上」という目安だけで提出先の指示を置き換えないようにします。
無職期間は「職歴なし」と書けばよいですか?
過去に勤務経験がある人が、職歴欄全体を「職歴なし」とするのは経歴と合いません。勤務した会社の入退社を書き、その間に「無職」などの行を入れます。就業経験が一度もなく、卒業後の期間の記入を求められた場合は、卒業年月と卒業後の状況が分かるよう会社の様式に沿って書きます。
何年も無職だと、警備員にはなれませんか?
無職期間の長さだけで、この記事から採否を判断することはできません。法令上の要件の確認と、会社の採用判断は分けて考えます。期間を短く見せるより、実際の経歴と現在働ける曜日・時間帯、入社可能日を整理してください。
ほかの求人も比較する場合、「ブランクOK」の意味や応募条件の見方は次の記事で確認できます。

参考資料
情報確認日:2026年9月27日。記入例・連絡文は、空白期間を事実に沿って説明するために作成した架空の例です。採用先の指定様式・提出案内がある場合は、それに合わせてください。
- 警察庁「警備業法等の解釈運用基準について(通達)」(2024年6月27日):第13「警備員の制限」。採用時の欠格事由確認、履歴書等の提出・面接、本人の承諾を得た前の警備業務に係る職場への問い合わせについて。
- 北海道警察「履歴書(記載例)」:警備業の参考見本。職歴を漏れなく記載し、退職から次の入社までの期間の状況も記載する案内。


