未経験からプログラマーになった現実|イメージと現場のギャップを現役が語る
体験談・コラム
2020.02.23
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「プログラマーってカッコいい。パソコンに向かってカタカタやって、最先端の技術を使って——」
正直に言います。そのイメージ、半分は合ってるけど半分は全然違います。
私は中卒から職業訓練を経て、未経験でプログラマーになりました。今はフリーランスとして月82.5万円ほど稼いでいますが、入社当初に抱いていた「プログラマーのイメージ」と現場の現実は、驚くほどかけ離れていました。
この記事では、未経験からプログラマーになった私が感じた「イメージと現実のギャップ」を正直にお伝えします。実際の1日のスケジュール、現場で本当に求められるスキル、そして未経験からプログラマーになる最短ルートまで、全部まとめました。
これからプログラマーを目指す人は、ぜひこの記事で「リアルな現場」を知ってから動いてください。
退職代行を使って退職した筆者が解説します。
プログラマーの仕事のイメージ vs 現実
未経験でSESに入った最初の半年、現実はイメージと全然違った。コードを書く機会がほとんどなかった。議事録・電話対応・やることを探すふり、それだけの日々だった。「プログラマーとして採用された」はずが、プログラミングをさせてもらえなかった。
変わったのは実際にコードを書かせてもらったとき。会社でトップのエンジニアに「これすごいね」と言われた。その一言で状況が変わった。未経験からプログラマーになる現実は、最初の半年をどう乗り越えるかにかかっていると思う。
まず、多くの人が持っている「プログラマーのイメージ」と、実際の現場を比較してみます。
イメージ①:一日中コードを書いている
現実:コードを書く時間は、1日の3〜4割程度。
「プログラマー=ずっとコードを書いている人」と思われがちですが、実際にコーディングに使う時間は意外と少ないです。残りの時間は会議、仕様の確認、ドキュメントの作成、コードレビュー、テストなどに使われます。
イメージ②:最新技術をバリバリ使っている
現実:現場で使われている技術は「枯れた技術」が多い。
スタートアップなら最新技術を使っていることもありますが、大手企業やSIerの現場では、安定性を重視して数年前の技術を使っていることが珍しくありません。「Java 8をいまだに使っている」みたいな現場、2026年でも普通にあります。
イメージ③:リモートワークで自由に働ける
現実:会社やプロジェクトによる。出社必須の現場もまだまだある。
コロナ以降リモートワークは増えましたが、2026年現在はオフィス回帰の流れもあります。特にSES(客先常駐)では、クライアントの方針で出社が求められることが多い。フルリモートは、ある程度経験を積んでからの話です。
イメージ④:コミュニケーションは少ない
現実:想像以上にコミュニケーションが多い。
毎朝のスタンドアップミーティング、仕様の打ち合わせ、コードレビュー、クライアントとの定例会議——。プログラマーは黙々とコードを書く仕事だと思っていたのに、会議だらけの日もあります。
イメージ⑤:高収入
現実:未経験の初年度は年収300〜350万円が相場。
経験を積めば収入は上がりますが、最初から高収入なわけではありません。ただし、3〜5年経験を積めば年収500〜600万円、フリーランスなら月80万円以上も現実的な数字です。「将来的な収入の伸びしろ」は、他の職種より大きいのは事実。
次はプログラマーの実際の1日のスケジュールについて見ていきます。
プログラマーの実際の1日のスケジュール
私がフリーランスになる前、会社員プログラマーだった頃の典型的な1日を紹介します。
会社員プログラマーの1日(例)
- 9:00 出社。メール・Slackチェック。昨日の続きの確認
- 9:30 朝会(スタンドアップミーティング)。昨日やったこと、今日やること、困っていることを共有
- 9:45 コーディング開始。午前中は集中タイム
- 11:00 コードレビュー。チームメンバーのプルリクエストを確認
- 12:00 昼食
- 13:00 仕様の打ち合わせ。PMやデザイナーとの会議
- 14:00 コーディング再開
- 15:30 テスト作成・実行
- 16:30 ドキュメント作成・更新
- 17:00 振り返り・翌日のタスク整理
- 17:30 退社(残業がある日は19〜20時頃まで)
見てわかるように、純粋にコードを書いている時間は3〜4時間程度。残りは会議、レビュー、ドキュメント、テストなどです。
ちなみにフリーランスの今は、もう少しコーディングに集中できています。会議が少ない案件を選んでいるので、1日5〜6時間はコードに向き合えています。これもフリーランスのメリットの一つですね。
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次は「コードを書く時間」は意外と少ない——じについて見ていきます。
「コードを書く時間」は意外と少ない——じゃあ何をしている?
「コードを書く時間が少ないなら、残りの時間は何をしているの?」と思いますよね。具体的に説明します。
①設計・仕様の確認
いきなりコードを書き始めるプログラマーは、実は少ないです。まず「何を作るか」「どう作るか」を考える時間が必要。仕様書を読み、わからない点を確認し、設計方針を決める。この「考える時間」が、良いコードを書くための土台になります。
②コードレビュー
チームで開発する場合、他のメンバーが書いたコードをチェック(レビュー)する時間があります。バグがないか、セキュリティに問題はないか、もっと良い書き方はないか——。これ、地味だけどめちゃくちゃ重要な工程です。
③テスト
自分が書いたコードが正しく動くかを確認するテスト。自動テスト(ユニットテスト等)を書くのもプログラマーの仕事。ぶっちゃけ、テストを書く時間のほうがコーディングより長いこともあります。
④ドキュメント作成
設計書、API仕様書、手順書——。「コードを書けば終わり」じゃなくて、後から他の人が理解できるようにドキュメントを残すのもプログラマーの仕事です。正直、面倒くさいけど大事な作業。
⑤会議・コミュニケーション
朝会、定例会議、仕様の打ち合わせ、振り返り——。日によっては1日の半分が会議で埋まることも。「プログラマーになったのに、会議ばっかり」というのは、現場あるあるです。
次は未経験で入ると最初の半年で何が起きるかについて見ていきます。
未経験で入ると最初の半年で何が起きるか
ここからは、未経験からプログラマーになった人が最初の半年で経験することを、リアルにお伝えします。
1ヶ月目:何もわからない地獄
環境構築でつまずく。専門用語がわからない。先輩の会話についていけない。「自分は場違いなんじゃないか」という不安が最大の敵。私も1ヶ月目は毎日帰りの電車で「明日も行かなきゃいけないのか……」と思っていました。
2〜3ヶ月目:少しずつ慣れるが、できないことが明確になる
基本的な操作はできるようになるけど、「何ができて何ができないか」が明確になってくる時期。自分の実力不足を痛感して、一番つらい時期かもしれません。
4〜5ヶ月目:小さな成功体験が増えてくる
「このバグ、自分で直せた!」「このタスク、一人で完了できた!」——小さな成功体験が積み重なってくる。まだまだ未熟だけど、成長を実感できる嬉しい時期。
6ヶ月目:「やっていけるかも」と思える
半年経つと、チームの中で自分の役割が見えてくる。先輩に聞かなくても自力で解決できることが増える。「エンジニアとしてやっていけるかもしれない」という手応えが出てくる。
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現場で求められるスキルTOP5
「プログラマーに必要なスキル=プログラミング力」と思いがちですが、実際の現場ではそれだけじゃ足りません。私の経験から、現場で本当に求められるスキルTOP5を紹介します。
第1位:自走力(自分で調べて解決する力)
これが断トツで一番重要。わからないことがあったとき、まず自分で調べて、それでもダメなときに質問できる力。現場では「ググり力」とか「自走力」と呼ばれます。
先輩はいつも暇なわけじゃない。毎回「わかりません」と聞きに行くのではなく、公式ドキュメント、Stack Overflow、GitHubのIssueを読んで、自分で解決策を見つける。これができるかどうかで、評価が180度変わります。
第2位:コミュニケーション力
意外かもしれませんが、2位はコミュニケーション力です。といっても、「明るく社交的」である必要はない。「自分の考えを正確に伝えられる」「相手の意図を正確に理解できる」——この2つができればOK。
第3位:基礎的なプログラミング力
当然ですが、コードが書ける力は必要です。ただし、最初から高いスキルは求められません。「基礎文法を理解していて、調べながら書ける」レベルで入社は可能。入ってから伸ばせばいい。
第4位:Git操作
2026年の開発現場で、Gitを使わないところはほぼありません。clone、branch、commit、push、pull、merge、conflict解消——これらの基本操作は、入社前に最低限おさえておきたい。
第5位:ドキュメントを読む力
公式ドキュメント、仕様書、設計書——。プログラマーは「読む仕事」でもあります。特に英語のドキュメントを読む力は重要。完璧に理解できなくても、翻訳ツールを使いながら要点を掴めればOKです。
未経験からプログラマーになる最短ルート
最後に、未経験からプログラマーになるための現実的なルートを紹介します。
ルート①:職業訓練校(無料)
私が実際に通ったルートです。ハローワーク経由で申し込めて、受講料は無料。期間は3〜6ヶ月が多い。生活保護や失業保険を受けながら通えるので、お金がない人にはベストな選択肢。
デメリットは、カリキュラムの質にばらつきがあること。当たりの訓練校なら実践的なスキルが身につくけど、ハズレだと「基礎の基礎」で終わることもある。
ルート②:プログラミングスクール(有料)
費用は20〜80万円程度。転職保証がついているスクールもある。メンターに質問できる環境は、独学が苦手な人には大きなメリット。
ただし注意点として、スクール卒業=即戦力ではないということは覚えておいてください。スクールは「入口」であって「ゴール」じゃない。
ルート③:独学→ポートフォリオで就活
Progate、Udemy、YouTubeなどで独学して、自分でアプリを作り、それをポートフォリオとして就活するルート。費用はほぼゼロだけど、自己管理能力と根気が必要。
結論:未経験からでもプログラマーになれます。ただし最初の1〜2年は修行期間。SES脱出を目指しましょう。
2026年現在、独学の教材は非常に充実しています。やる気さえあれば、お金をかけずにプログラマーになることは十分可能です。
どのルートでも共通して大事なこと
- とにかく手を動かす:本を読むだけじゃなく、コードを書く。写経でもいいから書く
- ポートフォリオを作る:自分で作ったものがあると、面接で圧倒的に有利
- GitHubを使う:コードをGitHubに上げておく習慣をつける
- 完璧を目指さない:「まだ勉強が足りない」と思い続けて就活しないのが一番もったいない
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Before(退職前)
毎朝「行きたくない」と思いながら家を出る日々。日曜の夕方から胃が痛くなる。
After(退職後)
朝、自然に目が覚める。「今日は何をしよう」と考えられるようになった。
まとめ:イメージと現実のギャップを知った上で、飛び込もう
この記事のポイントをまとめます。
- プログラマーの仕事は「一日中コードを書く」ではない。会議やドキュメント作成も多い
- 最新技術をバリバリ使えるとは限らない。現場は「枯れた技術」も多い
- 未経験で入ると、最初の半年は「わからない地獄」が待っている
- 現場で一番求められるのは「自走力」。プログラミング力は3位
- 職業訓練、スクール、独学——自分に合ったルートで始めればいい
正直なところ、プログラマーの仕事は甘くないです。イメージだけで飛び込むと、ギャップにやられます。
でも、ギャップを事前に知った上で飛び込めば、耐えられます。「こんなはずじゃなかった」と思うのは、知らなかったから。知っていれば、覚悟ができる。
私は中卒から未経験でプログラマーになって、今は月82.5万のフリーランスです。最初の半年は地獄だったけど、続けてよかったと心から思っています。
プログラマーという仕事は、間違いなく人生を変える力がある。イメージと現実のギャップを受け入れた上で、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
よくある質問(FAQ)
ここではについて詳しく見ていきましょう。
Q. 未経験からプログラマーになれますか?
A. はい、可能です。職業訓練(無料)やプログラミングスクール(有料)で基礎を学び、ポートフォリオを作成すれば未経験でも就職できます。20代なら特に有利です。
Q. プログラマーに資格は必要ですか?
A. 必須ではありません。実務では資格よりも「何を作れるか」が重視されます。ただし、基本情報技術者試験は基礎知識の証明として就職活動で有利になることがあります。
Q. SES企業とは何ですか?やめたほうがいい?
A. SES(システムエンジニアリングサービス)は客先に常駐して働く形態です。未経験者の入口としては有効ですが、スキルが身につかない案件に当たるリスクもあります。1〜2年経験を積んだら自社開発企業への転職を検討しましょう。
Q. 職業訓練でプログラミングを学ぶメリットは?
A. 最大のメリットは「無料で学べる」「失業手当を受給しながら学べる」点です。4〜6ヶ月間、集中的にプログラミングを学べます。ただしコースによって質の差があるので事前調査が重要です。
Q. プログラマーの年収はどれくらい?
A. 経済産業省の調査によると、ITエンジニアの平均年収は約452万円。フリーランスになると年収600〜1000万円も十分可能です。スキルと経験に応じて大きく変動します。
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