MBTIが好きで、いっそ「正式に扱える資格」を取ってみようか。
そう思って費用を調べると、出てくるのは「約11万円」という金額です。
正直、軽く出せる額じゃないですよね。
「これ、払って元が取れるの?」「自分でも取れる難しさなの?」——そこで手が止まっている人は多いはずです。
先に結論をまとめます。
- 費用:研修の受講料が約11万円〜。更新費なども入れると初年度は15万円前後。
- 難易度:低い。試験ではなく「4日間の研修を受けて課題を出す」修了型で、まじめに参加すればまず落ちません。
- 収入になるか:資格そのものでは増えません。人事・研修・キャリア支援など「使う場所」がある人だけ、投資を回収できます。
この記事では、費用・難易度・取得の流れに加えて、いちばん気になる「収入につながるのか(費用対効果の現実)」を、よく見せずに正直にまとめました。
読み終わるころには、自分が「取るべき側」か「いったん見送る側」かが、はっきりするはずです。
MBTI認定ユーザーとは?無料診断との違い
まず、大事な前提から。
ネットで流行っている「16タイプ診断」と、正式なMBTIは別物です。
ここを混同していると、「無料でできるのに、なぜ資格がいるの?」が分からないままになります。
正式なMBTIは「対話」がセット
正式なMBTIは、質問に答えて終わりではありません。
認定ユーザーと1対1で話す「フィードバック・セッション」を通して、自分のタイプを確かめます。
つまりMBTI認定ユーザーとは、検査をして、その結果を本人に正しく伝えられる人のことです。
「診断する人」というより「結果を一緒に読み解く人」だとイメージしてください。
無料診断は「MBTIに似た別のテスト」
16Personalitiesなどの無料診断は、MBTIの考え方を参考にした“別物のテスト”です。
MBTIの名前を管理している日本MBTI協会とは関係がありません。
ここを、多くの人が勘違いしています。
正式なMBTIを使えるのは、認定ユーザーの資格を持つ人だけ。
だからこそ、人事やキャリアの仕事をする人にとっては“他の人との違い”になります。
| 項目 | 正式なMBTI | 無料診断(16Personalities等) |
|---|---|---|
| 実施者 | MBTI認定ユーザーのみ | 誰でもアクセス可 |
| 対話セッション | あり(必須) | なし |
| 費用 | 有料(セッション費用) | 無料 |
| 信頼性 | 学術的裏付けあり | エンタメ寄り |
MBTI認定ユーザーの取得費用
「資格を取りたいけど、いくらかかるのか不安」という人は多いです。
結論から言うと、安くはありません。
研修費用は約11万円〜
MBTI認定ユーザーになるには、日本MBTI協会が開く研修(認定ユーザートレーニング)を受ける必要があるとされています。
費用の目安はこちらです。
| 項目 | 費用目安 |
|---|---|
| 認定ユーザートレーニング受講料 | 約110,000円(税込) |
| テキスト・教材費 | 受講料に含まれることが多い |
| 交通費・宿泊費 | 会場による(東京開催が中心) |
| 更新費用 | ポイント制(研修参加等で取得) |
個人で出すには、けっこうな金額ですよね。
会社が研修費を負担してくれるケースもあるので、まずは上司に相談してみるのも一つの手です。
なお、費用は変わることがあります。申し込む前に、最新の金額を日本MBTI協会の公式サイトで確認してください。
あとから追加でかかる費用
認定されたあとも、MBTIのフォーム(質問紙)を買う費用や、資格を保つための更新研修にお金がかかります。
1年トータルで考えると、初年度は15万円前後を見ておくと安心です。
もし「これだけのお金をかけて、本当に元が取れるのか」が不安なら、資格に賭ける前に、需要から逆算してスキルを選ぶという道もあります。

MBTI認定ユーザーの難易度
費用の次に気になるのは「自分でも取れるのか?」ですよね。
安心してください。学術試験のような難しさではありません。
試験ではなく「研修を修了する」型
MBTI認定ユーザーは、ペーパー試験に合格して取る資格ではありません。
4日間の研修を受けて、決められた課題を出せば認定されます。
研修ではロールプレイやグループワークもあるので、「座って聞くだけ」ではない点は知っておいてください。
それでも、まじめに参加すれば落ちることはほぼありません。
あると有利な前提知識
心理学の専門知識は必須ではありません。
ただし、こういう人は研修についていきやすいです。
- 人事・採用・教育研修にかかわっている
- キャリアコンサルタントやコーチとして活動している
- 心理学やカウンセリングの基礎を学んだことがある
逆に、まったくの未経験でも、研修中に基礎から教えてもらえます。そこまで心配しなくて大丈夫です。
取得を前向きに考えていい人チェック
次のうち、いくつか当てはまるなら、取得を前向きに考える価値があります。
- □ 人事・教育・キャリア支援の仕事をしている
- □ 性格タイプの理論に興味がある
- □ 10万円以上を使える(または会社が負担してくれる)
- □ 4日間の研修日程を確保できる
- □ 人の話を聴くことに抵抗がない
- □ 正式なツールで、他の人と差をつけたい
MBTI認定ユーザーは「収入」になる?費用対効果の現実
ここが、いちばん知りたいところですよね。
正直に言います。資格を取っただけでは、収入は1円も増えません。
MBTI認定ユーザーは「正式なMBTIを使っていい」という許可証であって、仕事を運んできてくれる資格ではないからです。
では、どういう人なら11万円を回収できるのか。
答えは「すでに使う場所がある人」です。
回収できる人(使い道が先にある)
- 人事・研修の担当者:社内研修やチームづくりに正式なMBTIを取り入れられる。今の仕事の質と評価が上がる。
- キャリアコンサル・コーチ:面談メニューに足せる。“正式ツールを使える”ことが差別化になる。
- 研修講師・フリーランス:MBTIを使った研修やセッションを商品にできる。受講料に乗せて回収しやすい。
共通点は、資格を使う「場所」と「相手」を、自分がすでに持っていること。
ここがあるかどうかが、元を取れるかの分かれ目です。
回収しにくい人(資格が目的になっている)
逆に、こういう動機だと費用対効果は厳しくなります。
- 「MBTIが好きだから」だけが理由
- 取ったあと、誰にどう使うかが決まっていない
- 会社員で、仕事にMBTIを持ち込む場面がない
この場合、資格は“高い趣味”で止まりがちです。
学ぶこと自体は楽しくても、収入にはつながりません。
大事なのは順番です。
「資格を取る→使い道を探す」ではなく、「使い道がある→資格で裏づける」。
後者なら、11万円は十分に元が取れます。
「資格より、需要のあるスキル」という選択肢
もしあなたの本音が「今の仕事を変えたい」「手に職をつけて収入を上げたい」なら、いきなり11万円の資格に賭けるのは、少しもったいないかもしれません。
世の中には、無料〜低額で“仕事に直結するスキル”を学べる道もあります。
何に時間とお金を投資するか迷っているなら、まずは選び方から考えてみてください。
MBTI認定ユーザーになるまでの流れ
申し込みから認定までは、大きく4ステップです。
ステップ1:日本MBTI協会のサイトで日程を確認
研修は年に数回、東京を中心に開かれます。
定員があるので、早めに見ておくと安心です。
ステップ2:申し込み・受講料の支払い
申し込みはオンラインでできます。
受講料は先払いです。キャンセルの条件も、先に確認しておきましょう。
ステップ3:4日間の研修を受ける
MBTIの理論、タイプの読み方、結果の伝え方を学びます。
ペアを組んで、フィードバックの練習もします。
ステップ4:課題を出して認定
研修のあとに、決められた課題を提出します。
これが認められると、MBTI認定ユーザーとして登録されます。
MBTI認定ユーザーを取る3つのメリット
費用も時間もかかる資格です。それでも取る価値があるのか、メリットを3つに絞りました。
①正式なMBTIを使える
これが最大のメリットです。
企業研修やキャリア相談で「正式なMBTI」を使えるのは、認定ユーザーだけ。
無料診断との違いを、はっきり出せます。
②人事・教育の仕事で強みになる
「MBTI認定ユーザー」という肩書きは、人事担当者や研修講師としての価値を上げてくれます。
転職のときも「専門スキル」としてアピールできます。
③人間関係のしんどさが理屈でわかる
研修で学ぶ内容は、仕事だけでなく日常の人づきあいにも効きます。
「なぜあの人と合わないのか」「なぜ自分はこの働き方が好きなのか」が、理屈で見えるようになります。
取る前に知っておきたいデメリット・注意点
いい面だけでなく、先に知っておくべき注意点も正直にお伝えします。
費用対効果は、すぐには見えない
11万円以上をかけても、それがすぐ収入に変わるとは限りません。
フリーで研修講師をしているなら回収しやすいですが、会社員だと「スキルアップ止まり」になることもあります。
更新の手間がかかる
認定ユーザーは、一度取ったら終わりではありません。
定期的にポイントを取って更新する必要があるとされています。
忙しい人には、この“学び続ける前提”がハードルになります。
「MBTI=占い」という誤解と戦うことになる
世間には「MBTIは血液型占いみたいなもの」という見方が、根強くあります。
正式なMBTIの価値を分かってもらうのに、苦労する場面があるかもしれません。
取るべき人・いったん見送る人の早見表
| 取得をおすすめする人 | 慎重に検討すべき人 |
|---|---|
| 人事・教育研修担当者 | 「MBTIが好き」だけが動機 |
| キャリアコンサルタント | 費用を自己負担で出すのがきつい |
| 研修講師・コーチ | 更新の継続が難しい |
| 会社が費用を負担してくれる | 資格を使う場面が想定できない |
まとめ:使い道がある人には“確かな武器”
MBTI認定ユーザーは、正式なMBTIを使える唯一の資格です。
費用は約11万円〜、4日間の研修を修了すれば取れる、難易度の低い資格です。
ただし、資格そのものでは収入は増えません。
人事・研修・キャリア支援など「使う場所」がある人にとっては、はっきりとした武器になります。
逆に、使い道がまだ決まっていないなら、「自分はどこでこれを使うのか」を決めるのが先です。
そこがはっきりしてからでも、申し込みは遅くありません。
よくある質問
Q. MBTI認定ユーザーは収入になりますか?
資格を取るだけでは収入は増えません。人事・研修・キャリア支援など、MBTIを使う場所がある人なら、研修やセッションという形で費用を回収できます。使い道が先にあるかどうかが分かれ目です。
Q. MBTI認定ユーザーの取得費用はいくらですか?
日本MBTI協会の認定ユーザートレーニング受講料は約110,000円(税込)です。交通費や更新費用を含めると、初年度は15万円前後を見ておくと安心です。
Q. MBTI認定ユーザーの難易度は高いですか?
ペーパー試験ではなく研修修了型の資格なので、難易度は高くありません。4日間の研修に真面目に参加し、課題を提出すれば取得できるとされています。
Q. 心理学の知識がなくても取得できますか?
できます。研修で基礎から学べるので、心理学の専門知識は必須ではありません。ただし、人事やキャリア支援の実務経験があると理解が早いです。
Q. MBTI認定ユーザーは更新が必要ですか?
はい、定期的なポイント取得による更新が必要です。研修への参加や学習活動でポイントを取得します。一度取ったら終わりではない点に注意してください。
Q. 無料のMBTI診断と正式なMBTIは何が違いますか?
無料診断(16Personalities等)はMBTIの理論を参考にしたオリジナルテストで、正式なMBTIとは別物です。正式なMBTIは認定ユーザーとの対話セッションが必須で、学術的な裏付けがあります。
この記事を書いた人
仕事の選択肢案内所 編集部
働き方やキャリアの選択肢を、できるだけ正直にお届けするメディアです。


