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この記事は、SES時代に年収330万からスタートし、現在はフリーランスエンジニアとして月82.5万円で安定継続している筆者が、自身の独立体験と独自調査をもとに整理しています。
会社員エンジニアの自分は手取りで暮らしがぎりぎりなのに、SNSでは「フリーランスで月100万」「独立して年収倍」の話ばかり目に入る。
「本当にそんなに上がるのか」「自分のスキルでも届くのか」「失敗して戻れなくなったらどうしよう」——独立を考え始めた人ほど、最初に当たるのはこの3つの不安です。
会社員エンジニアの年収を一気に変える方法は、突き詰めると次の3つしかありません。
- 社内で単価交渉して年収を上げる
- 転職して年収を上げる
- 独立してフリーランスエージェント経由で単価を上げる
この3つは順番に検討するのが安全です。「独立すべきか会社員のままか」という二択ではなく、「次の半年で月単価を10万円上げるためにどこから動くか」を切り分けるのが、年収アップの出発点です。
経済産業省「IT人材需給に関する調査」(2019年公表)では、IT人材の不足は2030年に最大約79万人に達する見通しと示されています(出典:経済産業省「IT人材需給に関する調査」)。需給ギャップが続く間は、エンジニアの単価交渉力は構造的に高い状態が続きます。焦って独立を決めるより、社内交渉・転職・独立を順番に検討できる余裕がある業界だと理解しておくと判断がしやすくなります。
この記事では、フリーランスエンジニアの単価相場と「月単価100万円圏」に届いている人の共通点を、複数の公開単価情報の独自集計と、筆者の独立体験・独自調査で集めた読者の声から整理します。
- 「フリーランスエンジニアの年収」は一律に語らないところから始める
- 言語・職種別の月単価相場|どこから上が「月100万円圏」か
- 月単価100万円圏のフリーランスエンジニアに共通する5つのこと
- 案件選びで「単価以外に」見るべき5項目(独立準備チェックリスト)
- エージェント面談で「角の立たない聞き方」テンプレ
- 注意したいフリーランス案件・契約のサイン
- 独自調査で見えた「会社員時代の年収頭打ち」の声
- 自分だけで案件・市場価値を見抜くのが不安なら、転職エージェントを併用する
- 独立を決めたあとに通る「会社の辞め方」と退職時の注意点
- フリーランスエンジニアの経費・税金・手取り(年収1,000万円ケース)
- 筆者の独立体験|SES330万円から月82.5万円安定継続まで
- あわせて読みたい
- よくある質問(FAQ)
- まとめ|「独立すべきか」の前に「次の半年でどこから動くか」を切り分ける
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「フリーランスエンジニアの年収」は一律に語らないところから始める
フリーランスエンジニアの年収は、職種・契約形態・案件商流・単価交渉力で大きく変わります。「全員に当てはまる平均」を見ても判断材料にならないので、まず「どのタイプか」を切り分けるところから始めるのが安全です。
独立後に伸びやすいタイプは大きく7つに分かれます。
- バックエンド職人型(Java/Go/Pythonの中〜大規模開発)
- フルスタック型(フロント+バック両対応)
- PM/PMO寄り型(要件定義・進行管理ができる)
- インフラ/SRE型(AWS/GCP/Kubernetes)
- AI/ML特化型(モデリング・データ基盤)
- 受託請負型(個人で案件を取り切る)
- SaaS立ち上げ伴走型(PdM寄り・スタートアップ常駐)
「自分はどのタイプに寄せていくか」を先に決めると、案件の選び方・伸ばすスキルの優先度・エージェント選定までが一本でつながります。
言語・職種別の月単価相場|どこから上が「月100万円圏」か
複数のフリーランスエージェントの公開単価情報を独自に集計した範囲では、主要な言語・職種の月単価は以下のレンジに収まる傾向がありました。
| 言語・職種 | 月単価レンジ(中央値帯) | 年収換算 | 案件母数の傾向 |
|---|---|---|---|
| Java | 60〜85万円 | 720〜1,020万円 | 多い |
| Python | 65〜90万円 | 780〜1,080万円 | 多い |
| JavaScript / TypeScript | 60〜85万円 | 720〜1,020万円 | 多い |
| Go | 70〜95万円 | 840〜1,140万円 | 中〜やや少 |
| AWS / インフラ | 65〜95万円 | 780〜1,140万円 | 多い |
| PM / PMO | 80〜120万円 | 960〜1,440万円 | 中 |
| AI / ML | 80〜130万円 | 960〜1,560万円 | 少なめだが伸びている |
厚生労働省「賃金構造基本統計調査」では、システムエンジニア・プログラマの年収は概ね500万円台が中央値帯とされています(最新公表値は出典をご確認ください/出典:厚生労働省「賃金構造基本統計調査」)。会社員時代の年収が500万円前後だった人が、独立して月単価70万円帯に乗せられれば、それだけで年収換算800万円超が見えてきます。
昇給が年1回普通なのが理解できない。1回でも1万円以上上がるならまだしも、毎年5,000円ずつ上がっても10年で6万円。フリーランス側は半年に1度の単価見直しで月5万円動くから、桁が違う。
当サイト独自調査・30代会社員エンジニアの声
会社員の昇給ペースは構造的に遅く、フリーランスの単価見直しと比べると差が出やすいのは事実です。ただし、独立直後はこの単価レンジに届かず、商流の深い案件で50万円台からスタートするケースもあります。「最初から100万円圏」ではなく「半年〜1年で70万円帯に乗せる→そこから100万円圏に伸ばす」のロードマップで考えるのが安全です。
月単価100万円圏のフリーランスエンジニアに共通する5つのこと
「月単価100万円」は一部の天才の話ではなく、5つの行動を順番に積み上げた人がたどり着いている領域です。
共通点1:上流工程まで触れる
コーディングだけでなく、要件定義・基本設計・進行管理ができると単価が一段上がります。PM/PMO案件は月単価80〜120万円帯にレンジが乗りやすく、ここに入れるかが分岐点です。
共通点2:技術スタックが2軸ある
「フロント+バック」「アプリ+インフラ」のように2軸を持っていると、対応できる案件母数が広がり、単価交渉時に「他の人に切り替えづらい」状態を作れます。
共通点3:エージェントを複数並行する
1社のエージェントだけだと案件選択肢が狭く、単価が固定されます。2〜3社を並行登録して同条件の案件を比較すると、月5〜10万円の差が普通に見えます。
共通点4:自分の発信ストックがある
技術ブログ・GitHub・登壇・OSSコミット——どれでも構いませんが、第三者から検証可能な技術アウトプットが残っていると、エージェントを介さない直請け案件の指名打診が入ります。
共通点5:半年に1度の単価交渉を「やる前提」で予定に入れている
同じ案件で2年同じ単価のままになっているフリーランスは、単純に交渉を持ち出していないだけのことが多いです。「半年経ったら必ず単価見直しを切り出す」をスケジュール化しているかどうかで、3年後の年収が大きく変わります。
給料交渉したら上がりました。ダメ元でもやった方がいい。それでダメなら転職すればいい、で済む話。動かない人だけが据え置きになっている。
当サイト独自調査・30代男性エンジニアの声
「動いた人だけが上がる」は会社員時代から変わらない構造ですが、フリーランスの方が動いた結果が単価に直接反映されやすいぶん、見返りは大きくなります。
案件選びで「単価以外に」見るべき5項目(独立準備チェックリスト)
単価表で並べた金額は「上限値」のことが多く、実際に手元に残る額は商流・契約・稼働時間で大きく変わります。月単価70万円の案件と60万円の案件で、手取りが逆転することも珍しくありません。求人票や案件票に並んだ単価だけで決めずに、次の5項目を見るのが安全です。
| チェック項目 | 見る理由 |
|---|---|
| 商流の浅さ(一次請けか何次請けか) | 商流が深いほどマージンが抜かれて手取りが下がる。一次請け・二次請けまでが目安 |
| 稼働率と兼業可否 | 稼働率100%の常駐契約は副業や勉強時間が取れず、単価が頭打ちになる原因になる |
| 契約期間と更新条件 | 3か月更新か6か月更新か、突然の契約終了条項があるかで生活の安定が変わる |
| リモート可否と稼働時間の自由度 | フルリモート可・コアタイム短い案件は時間あたりの実質単価が高くなる |
| 単価交渉の可否(半年に1回見直しできるか) | 契約時に「半年後の見直し可」を取れているかで、長期の年収カーブが変わる |
良いフリーランス案件チェックリスト
- 商流が一次請け・二次請けまで
- 契約書に単価見直しのタイミングが明記されている
- 稼働時間が140〜180時間/月でレンジで定められている
- フルリモート可、または週1〜2出社まで
- 業務委託契約(準委任)として整っており、指揮命令の境界が明文化されている
エージェント面談で「角の立たない聞き方」テンプレ
エージェント面談で重要な情報は、直球で聞くと相手が身構えて出てこなくなります。「角の立たない聞き方」に変換した質問テンプレを使うと、本当の条件が見えやすくなります。
| 知りたいこと | そのまま聞くより自然な質問 |
|---|---|
| 商流の深さ | 「契約はどちらの会社と結ぶ形になりますか?クライアント企業との間に何社入りますか?」 |
| 単価の上限 | 「同じスキル帯で、貴社で過去に決まった単価のレンジを参考までに教えてもらえますか?」 |
| 更新時の単価アップ | 「半年後の更新時に単価見直しが入った事例はどのくらいありますか?」 |
| 稼働実態 | 「稼働時間の上限・下限と、超過時の扱いはどうなっていますか?」 |
| 契約終了リスク | 「過去にクライアント都合で短期終了になった案件は、どのくらいの頻度でしたか?」 |
このまま面談に持ち込めるブックマーク用の表として作っているので、印刷して質問用紙にしても構いません。
前の会社に「給料低い、550万にしてください」と伝えたら、「管理職にならないとだから、あと10年後」と言われた。同じ条件を転職先候補に伝えたら、「もっといけますよ」と返ってきた。社内の昇給ロジックと社外の評価軸はまったく別物だった。
当サイト独自調査・30代後半男性エンジニアの声
社内の昇給テーブルと、社外(転職市場・フリーランス市場)の単価ロジックは別物です。社内交渉が通らなかったとしても、それは「自分の市場価値が低い」という意味ではなく、「社内の昇給フォーマットに当てはまらなかった」だけの可能性が高い、という整理が必要です。
注意したいフリーランス案件・契約のサイン
独立直後は案件選びの目線がまだ甘く、「危ない契約」を引いてしまうケースがあります。次のサインに当てはまる案件は、慎重に確認したほうが安全です。
注意したい案件・契約のサイン
- 商流が4次請け以上で、誰がクライアントなのか開示されない
- 「準委任契約」と説明されたが、実態は時間管理・指揮命令を受ける(疑似派遣)
- 契約書に報酬支払いの遅延規定がない、または遅延が常態化している
- 単価交渉の話を切り出した瞬間に契約終了をほのめかされる
- 「行事ごと」「会議体」「夜間対応」が契約書に明記されていない
「常駐案件はすべて危ない」「準委任契約はすべて疑似派遣」というわけではありません。商流が深くても安定継続の案件はありますし、フルリモート案件にも当然リスクはあります。あくまで「複数のサインが重なったら慎重に確認する」という使い方をしてください。
避けるべきは「一括発注の単発案件」より「継続を前提に長期固定された案件」
意外と見落とされがちなのが、「最初の単価のまま3年継続している案件」です。単価交渉の話が出にくくなり、フリーランスとしての年収カーブが平坦になります。「継続できているから安全」ではなく、「継続できているからこそ、半年に1度の見直しが必要」と考えるのが安全です。
独自調査で見えた「会社員時代の年収頭打ち」の声
独立を考えるエンジニアの背景には、共通する「会社員時代の年収頭打ち感」があります。独自調査で集まった声から、独立判断の参考になる4タイプを紹介します。
これは大事な話で、経営者はみんなそう思っています。だから、スキルがない人が給料を上げる方法は「スキルをつけて転職する」か「独立する」しかない、という構造の話。
当サイト独自調査・40代男性エンジニアの声
「動かない側」のままでは年収は上がらないという冷たい結論ですが、逆に言えば、エンジニアの場合は「動いた側」のリターンがほかの職種より大きい業界です。
基本給が異様に低くて、残業代が前提でやっと生活できる水準。残業を減らせば手取りも減る、という構造そのものがおかしい。
当サイト独自調査・20代後半男性エンジニアの声
会社員エンジニアの給与構造は「基本給を抑えて残業代で帳尻を合わせる」設計になっている職場が一定数あります。フリーランスは原則として時間単価ではなく月額固定なので、生産性が上がるほど時給は上がる構造に切り替わります。
実際に交渉した同僚が辞めさせられて、現場が火の車になっているのを見たことがある。会社の都合で動く側はリスクを背負わされて、動かない側は据え置きになる。
当サイト独自調査・30代男性エンジニアの声
社内交渉にはたしかにリスクがあります。だからこそ、いきなり社内交渉一本に賭けず、「転職市場で自分の単価を確認する→転職/独立を決める→そのうえで社内に残るかを判断する」の順で進めるのが安全です。市場価値を確認するだけなら、現職に在籍したままできます。
自分だけで案件・市場価値を見抜くのが不安なら、転職エージェントを併用する
「独立するかどうか」を決める前に、まず確認しておきたいのが「会社員のまま転職した場合、自分はいくらで売れるか」です。これが分からないまま独立してしまうと、独立後の単価が「市場価値より安いのか高いのか」を判断できません。
転職エージェントを使うメリットは、求人を紹介してもらうことだけではありません。エンジニア向けエージェントに自分の経歴を見せれば、「あなたの経歴なら転職市場で年収◯◯万円帯」という現在の市場価値レンジが返ってきます。これは独立判断の最も安価な「事前見積もり」になります。
| あなたの状況 | 取る打ち手 |
|---|---|
| 会社員のまま年収を上げたい | 転職エージェントで市場価値を確認→好条件があれば転職 |
| 独立は考えているが踏み切れない | 転職エージェント+フリーランスエージェントの両方に相談 |
| すでに独立後の自分が見えている | フリーランスエージェント複数社並行で案件比較 |
| 未経験から数年で独立したい | まず転職エージェントで実務経験を積める転職先を確保 |
| 会社員と兼業でフリーランス収入も持ちたい | 副業可の転職先+単発案件のフリーランスエージェント |
「自分の経歴が転職市場でいくらで評価されるか」を確認するのは、独立判断の前に通っておきたい工程です。
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独立を決めたあとに通る「会社の辞め方」と退職時の注意点
独立を決めたあとに最後の関門になるのが、現職の退職交渉です。エンジニアは慢性的な人手不足の業界で、退職時の引き止めが強くなりやすい傾向があります。「プロジェクトの途中で辞めるな」「後任が決まるまで待ってくれ」と言われて、独立予定日が後ろにずれていくケースは珍しくありません。
民法627条の2週間ルールを正しく理解しておく
無期雇用契約の場合、民法第627条第1項により、退職の意思表示から2週間で雇用契約は終了します。プロジェクトの進行状況に関わらず、2週間後の退職そのものは労働者の権利として認められています(出典:民法第627条(e-Gov法令検索))。
ただし、有期雇用契約の場合は民法628条が適用され、原則として「やむを得ない事由」が必要です。雇用形態によって扱いが変わるので、契約書を確認したうえで進めるのが安全です。
退職交渉が自分でできない・引き止めが強い場合の選択肢
退職交渉そのものが苦痛だったり、引き止めが強くて自分一人では話が進まないときには、退職代行という選択肢があります。退職代行を使うと、会社への退職意思の伝達と、退職日までの出社調整(有給消化や欠勤扱い、会社との合意)を外部に任せられるケースがあります。
退職代行業者は対応できる範囲が法律で分かれています。サービス選定時には、対応者の資格範囲を確認したうえで選ぶ必要があります。
- 民間業者:退職意思の伝達のみ可能(有給・退職日・未払い賃金の交渉は不可)
- 労働組合運営:退職意思の伝達+有給・退職日・残業代の交渉まで可能
- 弁護士法人:上記すべて+未払い賃金請求・損害賠償対応・パワハラ慰謝料請求まで可能
「会社との交渉が必要かどうか」「法的トラブルが絡みそうか」で選ぶ業者のタイプが変わります。退職意思を伝えてもらうだけなら民間業者でも足りますが、有給消化や退職日の調整までしてほしい場合は労働組合型・弁護士型を選ぶのが安全です。
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独立予定の人ほど、「次のフリーランス契約の開始日」と「退職日」のスケジュールがずれると死活問題になります。退職交渉が長引きそうなら、最初の連絡から外部に任せて2週間で確定させたほうが、独立後の収入計画が立てやすくなります。
フリーランスエンジニアの経費・税金・手取り(年収1,000万円ケース)
フリーランスエンジニアは売上が高くても、税金・社会保険料・経費を引いた手取りは大きく減ります。年収1,000万円の場合の内訳目安です。
| 項目 | 年間金額(目安) |
|---|---|
| 売上(年収) | 1,000万円 |
| 経費(通信費・交通費・書籍・PC・自宅家賃按分等) | 約80〜120万円 |
| 所得税・住民税 | 約150〜200万円 |
| 国民健康保険料 | 約70〜90万円 |
| 国民年金 | 約20万円 |
| 手取り目安 | 約550〜680万円 |
節税の打ち手としては、青色申告の特別控除(一定要件を満たすと最大65万円)と、小規模企業共済(月額最大7万円までが全額所得控除の対象)を併用するケースが多く見られます。これらは個人事業主・フリーランスを対象とした制度で、加入条件・控除額の最新の取扱いは中小企業基盤整備機構や国税庁の公式情報で確認してください。
2023年10月から始まったインボイス制度の影響にも注意が必要です。発注元が課税事業者の場合、フリーランス側のインボイス登録の有無で実質的な手取りが変わるケースがあります。エージェント経由の案件では契約時に取り扱いを確認しておくと安全です。
筆者の独立体験|SES330万円から月82.5万円安定継続まで
筆者自身の話を整理しておきます。判断材料の一つとして読んでください。
中卒・引きこもり8年・SES時代の年収330万円からスタートして、いまは月82.5万円の案件で安定継続中、最大で月130万円まで伸ばしたことがある。SESを退職代行で辞めたあと、転職市場で評価されて年収450万円→600万円に上げてから独立した。フリーランスになって変わったのは、給与だけではない。飲み会に行かなくていい、新人に教えなくていい、合わない人がいたらすぐ離れられる。想定外だったのは、確定申告が初年度だけ大変で、2年目以降はすぐ終わるようになったこと。
独立の前に「会社員のまま転職して市場価値を確認する」工程を入れたのが、独立後の単価を安定させた一番の要因でした。SES時代の年収330万円のまま独立していたら、月単価40〜50万円帯から抜けられなかった可能性が高い、というのが振り返っての結論です。
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よくある質問(FAQ)
Q1. フリーランスエンジニアになるには何年の実務経験が必要ですか?
多くのエージェントでは3年以上の実務経験を募集要件にしているケースが目立ちます。1〜2年の経験でも案件はありますが、月単価が50万円台にとどまる傾向があります。3年を目安に、可能なら上流工程(要件定義・基本設計)の経験を積んでから独立すると、初期単価の立ち上がりが安定します。
Q2. フリーランスエンジニアの案件はどこで探せばいいですか?
レバテックフリーランス、Midworks、PE-BANK、ITプロパートナーズなど、エンジニア特化のフリーランスエージェントが主な案件獲得先です。1社専属だと単価が固定されやすいため、2〜3社を並行登録して同条件の案件を比較するのが定石です。直請けに切り替えていく場合も、最初の1〜2年はエージェント経由で実績を作る期間にするのが安全です。
Q3. 自分の市場価値はどう確認すればいいですか?
独立前に最も確実なのは、エンジニア向け転職エージェントに経歴を提出して「現在の転職市場での年収レンジ」を聞くことです。これは独立後の単価レンジの参考にもなります。在籍中でも実施でき、即時の転職決定を強制されるものではないので、「市場価値の事前見積もり」として使えます。
Q4. フリーランスエンジニアに向いていないタイプはありますか?
自己管理が苦手な人、契約書の読み込みや見積もり作業を負担に感じる人、稼働の波(案件途切れ)を精神的に許容できない人は、独立後に苦労する傾向があります。ただし、エージェント経由の常駐案件中心にすれば、案件営業と契約書作成の負担は大幅に減らせます。「全部一人でやる前提」で考えなくて大丈夫です。
Q5. AI/LLMの普及でフリーランスエンジニアの需要はどうなりますか?
コーディング作業の一部はAIで代替されつつありますが、要件定義・基本設計・チームの進行管理など上流工程の需要はむしろ増えている傾向があります。AIを使いこなすエンジニアの単価は上がりやすく、AI/ML案件の月単価レンジは80〜130万円帯まで伸びるケースが目立ちます。「AIに置き換えられる側」ではなく「AIを使う側」に回れるかが分岐点です。
Q6. 単価交渉はどうやって切り出せばいいですか?
「成果」「市場相場」「契約期間」の3つの根拠を揃えてから切り出すのが安全な方法です。「半年継続してきて◯◯の改善実績がある」「同スキルの市場相場は月◯◯万円帯」「次の半年も継続前提で考えている」という流れにすると、感情論ではなく数字で交渉できます。エージェント経由の案件なら、エージェントの担当者を間に挟んで交渉してもらうのが角が立ちません。
Q7. インボイス制度に対応する必要はありますか?
発注元が課税事業者で、かつ消費税を経費控除したい場合、フリーランス側のインボイス登録(適格請求書発行事業者)が求められるケースがあります。年間売上1,000万円以下でも登録すると消費税の納税義務が発生するため、エージェントや発注元と契約条件をすり合わせたうえで判断するのが安全です。詳細は国税庁の公式情報を確認してください。
Q8. 退職時に会社と揉めたら、どこに相談すればいいですか?
相談先は法律で対応範囲が分かれています。①退職意思を伝えるだけなら民間の退職代行業者でも対応可能、②有給消化・退職日・未払い残業代の交渉までしてほしい場合は労働組合運営の退職代行、③パワハラ慰謝料請求や損害賠償請求が絡む場合は弁護士法人の退職代行、という3層分離になっています。自分のケースで何が必要かを確認したうえで業者を選ぶのが安全です。
まとめ|「独立すべきか」の前に「次の半年でどこから動くか」を切り分ける
フリーランスエンジニアの年収は、職種・契約形態・案件商流・単価交渉力で大きく変わります。会社員時代の年収500万円前後から、独立で月単価70万円帯(年収換算800万円超)に乗せられるかは、独立前の市場価値把握と、独立後の半年単位の単価見直しで決まります。
「独立すべきか会社員のままか」の二択で迷っている時間は、年収アップの観点ではあまり意味がありません。次にやるのは、転職エージェントで自分の市場価値レンジを確認するか、フリーランスエージェントで実際の案件単価を見るか、どちらかの「事前見積もり」です。これは在籍中でも、独立を完全に決める前でも、実施できます。
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退職交渉が長引きそうな職場にいる場合は、独立予定日との兼ね合いで早めに退職代行の選択肢も準備しておくと、独立後の収入計画が崩れにくくなります。「会社の辞め方」を後回しにすると、せっかく決まった次の案件開始日を逃すリスクがあります。
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