貯金ゼロで「辞めたい」けど辞められない人へ|退職代行を使う前の生活設計

メンタル/体調

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この記事は、SESエンジニアとして月100時間の残業で限界が来て、退職代行ガーディアンを使って会社と二度と話さずに辞めた筆者が、実体験と公的情報をもとに解説しています。貯金がない状態で「辞めたい」と感じている人が、勢いで詰まないための生活設計をまとめました。

貯金ゼロなのに、会社を辞めたい。

でも、家賃もある。スマホ代もある。退職代行の料金すら痛い。

この状況でいきなり「今すぐ辞めよう」と言われても、現実的には動けないと思います。

結論から言うと、貯金ゼロで辞めたい人が最初にやるべきなのは、退職代行に申し込むことではありません。

まずは、退職後1〜2ヶ月の生活費・使える公的制度・次の収入源をざっくり確認することです。

この記事で分かること

  • 貯金ゼロで辞める前に確認すべき生活費
  • 失業給付・傷病手当金・住居確保給付金などの使い方
  • 退職代行を使うべき人/使わなくていい人
  • 辞める前に転職活動を始めるべき理由

先に結論をまとめると、体や心に異変が出ている人は安全優先、まだ動ける人は在職中に転職活動、上司に言えない人は退職代行という順番で考えるのが現実的です。

貯金ゼロで「辞めたい」と思ったときの結論

貯金がない状態で退職を考えるときは、感情だけで決めると危険です。

ただし、我慢し続けるのも危険です。

大事なのは、「辞めるか残るか」ではなく「どの順番で逃げ道を作るか」です。

今の状態 優先する行動
眠れない・動悸・涙が出る・出社前に吐き気がある 休む/受診/退職準備を優先
生活費が1ヶ月分もないが、まだ少し動ける 在職中に転職活動を始める
上司に辞めると言うのが怖くて動けない 退職代行を比較する
未払い残業代・パワハラ・損害賠償の脅しがある 労働組合系または弁護士系を検討

貯金ゼロの人ほど、「今すぐ退職」よりも退職後に詰まない設計が重要です。

ただし、すでに限界を超えているなら話は別です。

「死んだほうがまし」「消えたい」「もう出社できない」と感じているなら、生活費の計算より先に、今日休む・家族や友人に連絡する・医療機関や相談窓口につながることを優先してください。

貯金ゼロで辞める前に確認する生活費

退職後に一番きついのは、収入が止まることそのものではありません。

いつ、いくら出ていくのか分からないまま辞めることです。

まずはスマホのメモでいいので、次の表だけ埋めてください。

項目 確認すること 目安
家賃 次の支払日・滞納猶予の有無 最優先
食費 最低限いくらで1ヶ月過ごせるか 2〜4万円
通信費 スマホ・ネットの支払日 止まると転職活動に影響
健康保険・年金 退職後の切り替え先 減免相談も可能
住民税 普通徴収に切り替わるか 退職後に請求が来やすい
退職代行費用 一括・後払い・カード払いの可否 2万円前後

ここで大事なのは、完璧な家計簿を作ることではありません。

「辞めた翌月に何円足りないのか」を見える化することです。

足りない金額が3万円なのか、10万円なのか、20万円なのかで取るべき行動は変わります。

退職前に確認したい公的制度

貯金ゼロで辞めたい人は、退職代行より先に公的制度を確認してください。

制度を知っているだけで、退職後の不安はかなり減ります。

制度 使える可能性がある人 相談先
傷病手当金 病気やメンタル不調で働けない人 加入している健康保険
失業給付 雇用保険に加入していた人 ハローワーク
住居確保給付金 離職などで家賃の支払いが苦しい人 自治体の自立相談支援機関
生活福祉資金貸付制度 生活再建までの生活費が足りない人 社会福祉協議会
国民年金・国保の減免 退職後に保険料が払えない人 市区町村役所

出典:厚生労働省「雇用保険の給付制限」 / 協会けんぽ「傷病手当金」 / 厚生労働省「住居確保給付金」

メンタル不調なら「退職前に傷病手当金」を確認する

うつ状態、不眠、動悸、吐き気などで働けない状態なら、退職前に傷病手当金を確認してください。

傷病手当金は、病気やケガで働けず、給与が出ないときに健康保険から支給される制度です。

支給期間は、支給開始日から通算して最長1年6ヶ月です。

貯金ゼロでいきなり退職すると、失業給付までの空白期間がきつくなります。

一方で、医師が「働けない状態」と判断するなら、退職ではなく休職から入る選択肢もあります。

ポイント

「もう無理だけどお金がない」という人ほど、退職代行に申し込む前に、病院・健康保険・会社の休職制度を確認してください。辞めるより先に、収入を一部守れる可能性があります。

失業給付は「すぐ入るお金」ではない

退職後は失業給付があるから大丈夫、と思っている人も多いです。

ただし、失業給付は退職した翌日に振り込まれるお金ではありません。

自己都合退職の場合、ハローワークで手続きしたあとに7日間の待期期間があり、その後に給付制限がかかるケースがあります。

2025年4月1日以降の自己都合退職では、給付制限は原則1ヶ月です。

また、対象となる教育訓練などを受ける場合は、給付制限が解除される場合があります。

つまり、貯金ゼロで辞める人は、退職後1ヶ月前後の生活費をどうつなぐかを先に考える必要があります。

家賃が払えないなら住居確保給付金を確認する

家賃が一番不安な人は、住居確保給付金を確認してください。

住居確保給付金は、離職や収入減少で家賃の支払いが難しい人に対して、自治体が家賃相当額を支給する制度です。

原則3ヶ月、条件により延長される場合があります。

支給されたお金は、本人ではなく大家や不動産会社に直接支払われる仕組みです。

「家賃が払えないから辞められない」と感じている人は、退職前でも自治体の自立相談支援機関に相談しておく価値があります。

貯金ゼロで退職代行を使う前にやること

退職代行は、限界の人にとって強い逃げ道です。

ただし、貯金ゼロなら「申し込めば全部解決」ではありません。

退職代行は退職の連絡を代わりにしてくれるサービスであって、退職後の生活費や転職先まで用意してくれるわけではないからです。

1. 有給残日数を確認する

有給が残っている場合、退職代行を使ったあとに有給消化できれば、退職後もしばらく給与が入る可能性があります。

給与明細、勤怠システム、社内ポータルで残日数を確認してください。

ここで注意したいのは、民間の退職代行業者は会社との交渉ができない点です。

有給消化や退職日の調整をしっかり進めたいなら、労働組合系または弁護士系を選ぶほうが安全です。

2. 最後の給与日を確認する

退職後の生活設計では、最後の給与日がかなり重要です。

  • 今月分の給与はいつ入るか
  • 残業代は反映されるか
  • 有給消化分の給与はいつ入るか
  • 退職金の有無

この4つを確認するだけでも、退職後の不安はかなり具体的になります。

3. 会社から借りている物をまとめる

退職代行を使う場合、会社に行かずに退職する流れになります。

そのため、会社から借りている物は郵送で返す準備をしておきましょう。

  • 社員証
  • 健康保険証
  • 制服
  • PC・スマホ
  • 鍵・入館証
  • 社用カード

返却物が整理できていると、退職代行のやり取りもスムーズです。

退職代行を使うべき人・使わなくていい人

退職代行は便利ですが、全員に必要なものではありません。

貯金ゼロの人ほど、使うべき場面を見極めたほうがいいです。

退職代行を使うべき人

  • 上司に辞めると言うだけで動悸がする
  • 退職を切り出すと怒鳴られる可能性が高い
  • 過去に退職を引き止められて失敗した
  • 会社からの連絡を受けるだけでメンタルが削られる
  • 有給消化や退職日の交渉を任せたい
  • 明日から会社に行ける状態ではない

この状態なら、自分で言うことにこだわらなくていいです。

当サイトの独自調査でも、「仕事そのものより人間関係で追い詰められた」「仕事が終わってもずっと考えてしまい、気持ちを切り替えられない」という声は多く見られました。

仕事が嫌いなだけなら、まだ整理できます。

でも、人間関係・威圧・長時間労働で心が削られている場合、自力で退職交渉すること自体が負担になります。

退職代行を使わなくていい人

  • 自分で退職を伝えられる余力がある
  • 上司との関係がそこまで悪くない
  • 有給が残っておらず、交渉することも少ない
  • 生活費が足りず、退職代行費用の支払いが厳しい
  • 次の転職先が決まっていないが、まだ在職中に動ける

自分で言えるなら、自分で言ったほうが費用はかかりません。

退職代行は「楽をするため」ではなく、自力で退職を伝えると壊れそうな人のための避難ルートです。

退職代行の選び方|貯金ゼロなら料金だけで選ばない

退職代行は、料金だけで選ぶと失敗します。

特に貯金ゼロの人は、有給消化や未払い給与が関わることも多いので、交渉できる運営元かどうかを確認してください。

種類 特徴 向いている人
労働組合系 退職連絡に加えて会社との交渉が可能 有給消化・引き止め対策も任せたい人
弁護士系 未払い残業代・損害賠償・パワハラにも対応しやすい 法的トラブルがある人
民間業者 退職意思の伝達が中心 シンプルに辞めるだけでいい人

貯金ゼロで退職代行を使うなら、見るべきポイントは次の4つです。

  • 追加料金がないか
  • 後払い・カード払いに対応しているか
  • 有給消化の交渉ができる運営元か
  • 退職書類の郵送依頼まで対応してくれるか

退職代行を比較する場合は、料金だけでなく「交渉できるか」「追加費用があるか」「自分の状況に合うか」で見てください。

サービス名 料金 運営 向いている人
退職代行ガーディアン 19,800円 労働組合 有給交渉や引き止め対策を会社と交渉してほしい人
弁護士法人ガイア 25,300円〜 弁護士法人 未払い賃金やパワハラなど法的トラブルも合わせて対応したい人
退職代行モームリ 22,000円 民間企業 費用を抑えたい・シンプルに退職だけしたい人

貯金ゼロなら、退職前に転職活動も始める

まだ少しでも動けるなら、退職代行より先に転職活動を始めたほうがいいです。

理由は単純で、貯金ゼロの人にとって一番強い安全策は、次の収入源だからです。

「辞めたい」と思いながら働くのはきついですが、在職中の転職活動にはメリットがあります。

  • 収入がある状態で求人を選べる
  • 焦ってブラック企業に飛びつきにくい
  • 退職後の空白期間を短くできる
  • 内定後に退職代行を使えば生活費の不安が減る

実際、退職後に数ヶ月休んでから再就職した人の声もあります。

ただ、全員がそれを選べるわけではありません。

貯金ゼロなら、先に転職エージェントに登録して、求人だけでも見ておくのが現実的です。

「今すぐ転職する」と決めなくても、外に選択肢があると分かるだけで、会社への依存度は下がります。

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退職後にやる手続きの順番

退職後は、気力が落ちている状態で手続きが一気に来ます。

先に順番を知っておくだけで、かなり楽になります。

時期 やること ポイント
退職直後 返却物の郵送・私物の受け取り 会社と直接話さなくても郵送で進められる
退職後14日以内 国保・国民年金の切り替え 市区町村役所で手続き
離職票が届いた後 ハローワークで失業給付の申請 届かない場合もハローワークに相談
退職後1ヶ月以内 住民税・保険料・家賃の支払い確認 払えない場合は早めに相談
体調が戻り次第 転職活動・職業訓練の検討 焦って同じ環境に戻らない

貯金ゼロでやってはいけない退職の仕方

貯金ゼロで辞めたい人ほど、焦ると危ない選択をしがちです。

次の行動はできるだけ避けてください。

バックレる

無断欠勤のまま連絡を絶つと、会社からの連絡・貸与物の返却・退職書類の受け取りで余計に面倒になります。

どうしても自分で連絡できないなら、バックレではなく退職代行で正式に退職の意思を伝えたほうが安全です。

消費者金融で退職代行費用を借りる

退職代行の費用を作るために、高金利の借入をするのはおすすめしません。

それよりも、後払い対応の有無、カード払い、家族への一時相談、公的制度の相談を先に検討してください。

「次が決まるまで」と言いながら限界を超える

貯金ゼロなら、在職中に次を決めるのが理想です。

ただし、心身が限界を超えているなら、理想論にこだわると壊れます。

仕事が終わってもずっと職場のことを考えてしまう、休日も回復できない、朝起きた瞬間に絶望する。

この状態なら、転職活動より先に休むことを考えてください。

▼ 筆者の体験

私自身、SESエンジニアで月100時間の残業が続いていたときは、転職活動どころではありませんでした。日曜の夜に「明日また客先に行くのか」と考えただけで動悸がして、自分で退職を切り出す気力も残っていませんでした。

最終的に退職代行ガーディアンを使って会社と直接話さずに退職しました。あのとき無理に自分で連絡していたら、引き止められて潰れていたと思います。

貯金ゼロで辞めたい人の現実的な行動プラン

最後に、状況別に行動プランをまとめます。

まだ出社できる人

  • 転職エージェントに登録する
  • 求人を見て相場を知る
  • 有給残日数を確認する
  • 生活費1ヶ月分の不足額を出す
  • 内定後に退職代行を使うか判断する

このパターンなら、退職代行は最後のカードで大丈夫です。

出社はできるが、退職を言い出せない人

  • 有給残日数を確認する
  • 退職希望日を決める
  • 貸与物を整理する
  • 労働組合系・弁護士系の退職代行を比較する
  • 退職後すぐ転職活動できるように準備する

「言えない」こと自体を責める必要はありません。

退職を伝える場面で怒鳴られたり、引き止められたりする職場なら、第三者を挟んだほうが安全です。

もう出社できない人

  • 今日休む
  • 家族・友人・医療機関に連絡する
  • 傷病手当金や休職制度を確認する
  • 会社と直接話せないなら退職代行を検討する
  • 退職後の書類・保険・年金手続きを順番に進める

この状態で一番やってはいけないのは、「貯金がないから」と限界の職場に戻り続けることです。

会社には代わりがいます。

でも、あなたの人生の代わりはいません。

まとめ|貯金ゼロでも、辞める前に生活設計すれば動ける

貯金ゼロで「辞めたい」と思うのは、かなり苦しい状況です。

でも、選択肢がゼロという意味ではありません。

退職前に確認すべきことは、次の5つです。

  • 退職後1ヶ月の生活費
  • 有給残日数と最後の給与日
  • 傷病手当金・失業給付・住居確保給付金
  • 在職中に使える転職エージェント
  • 自分で言えない場合の退職代行

まだ動けるなら、先に転職活動を始めてください。

もう限界なら、制度や退職代行を使ってでも、まずは職場から距離を取ってください。

退職代行は万能ではありません。

でも、「自分で言えない」「会社と話したら壊れる」という人にとっては、正式に逃げるための現実的な手段です。

サービス名 料金 運営 向いている人
退職代行ガーディアン 19,800円 労働組合 有給交渉や引き止め対策を会社と交渉してほしい人
弁護士法人ガイア 25,300円〜 弁護士法人 未払い賃金やパワハラなど法的トラブルも合わせて対応したい人
退職代行モームリ 22,000円 民間企業 費用を抑えたい・シンプルに退職だけしたい人

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よくある質問

Q. 貯金ゼロでも退職代行を使っていいですか?
A. 使っても大丈夫ですが、先に生活費・有給残日数・最後の給与日を確認してください。退職代行は退職の連絡を代わりにしてくれますが、退職後の生活費までは用意してくれません。

Q. 退職代行のお金がない場合はどうすればいいですか?
A. 後払い対応、カード払い、家族への一時相談、公的制度の相談を検討してください。高金利の借入で退職代行費用を作るのはおすすめしません。

Q. 貯金ゼロなら次を決めてから辞めるべきですか?
A. 体調に余裕があるなら、在職中に次を決めるのが安全です。ただし、不眠・動悸・吐き気・希死念慮があるなら、転職活動より休むことを優先してください。

Q. 自己都合退職でも失業給付はもらえますか?
A. 条件を満たせば受給できます。ただし、自己都合退職では7日間の待期期間に加えて給付制限がかかる場合があります。2025年4月1日以降の退職では、給付制限は原則1ヶ月です。

Q. メンタル不調で辞めたい場合、先に何をすべきですか?
A. まず医療機関への相談を優先してください。働けない状態と判断される場合、退職より先に休職や傷病手当金を検討できる可能性があります。

Q. 退職代行を使うと転職先にバレますか?
A. 通常、退職代行を使った事実が離職票に書かれることはありません。自分から話さない限り、転職先に伝わる可能性は高くありません。

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