入ってはいけない運送会社一覧|ブラック運送会社の見分け方

仕事・職種ガイド

運送の求人票を前にして、応募ボタンを押す手が止まる。
「この会社、入ったら後悔しないだろうか」。

その不安をなくす一番の近道は、危ない会社の名前を覚えることではありません。

運送会社は同じ会社名でも、営業所・担当コース・運ぶ荷物・積み方で、働きやすさが天と地ほど変わります
だから「この会社名はやめとけ」というリストだけでは、あなたが入る営業所が当たりか外れかまでは分かりません。

実際に、転職エージェントの求人で「ここなら大丈夫そう」と思って入ったのに、朝6時に出勤して退社は夜22時、アルコールチェックもせず運送法すら守っていない配送会社で、退職代行を使って辞めるしかなくなった人がいます。

エージェント求人で転職をして4週間になります。エージェント相談をして大丈夫だと思いましたが入社して見たらブラック企業でした。
朝6時から出勤してタイムカードを押すのが7時31分です。夜は色んな業務をして22時に退社です。
配送業務なのにアルコールチェックもしないのと、トラックで高速を走行するスピードを無視して走ってるので運送法に違反をしてるとこがあるのと、配送チームがクセが強い人が多いので口も悪く、一回教えて心配だから聞いたら怒られるので退職率が高く未来が無い会社なので、退職代行サービスに依頼して辞めようと思います。

会社名で選んでも、こういう会社は防げません。
本当に効くのは、入る前に求人票と面接で危険サインを確認することです。

あなたが見るべきなのは、次の5つです。

  • 手積み・手卸しが多いか。
  • 拘束時間が長すぎないか。
  • 給与の内訳がはっきりしているか。
  • 事故や荷物破損の自己負担があるか。
  • 常に求人を出している理由を説明できるか。

この5つが曖昧な会社には、すぐ応募しない方が安全です。

「有名だから安心」「月給が高いから良い」と判断するのは危険です。
本当に見るべきなのは、何を運ぶのか、どう積むのか、何時間働くのか、トラブル時に誰が責任を負うのかです。


入ってはいけない運送会社の特徴

避けた方がいい運送会社には、共通点があります。

危険サインなぜ危ないか
手積み・手卸しが多い体を壊しやすく、長く続けにくい
拘束時間が長い月給が高く見えても割に合わない
給与の内訳が曖昧固定残業や歩合で実際の手取りが読みにくい
事故・破損の負担が不明トラブル時に自腹で揉めやすい
常に求人を出している人が居つかない可能性がある
営業所の空気が悪い怒鳴り声や上下関係で疲れやすい

特に、手積みが多いのに拘束時間が長く、給与の内訳も曖昧な会社は注意してください。

体力は削られるのに、思ったほど稼げない可能性があります。


会社名だけで判断してはいけない

「入ってはいけない運送会社はどこ?」と会社名を知りたくなる人は多いです。

しかし、運送会社は会社名だけでは判断しにくい業界です。

同じ会社でも、営業所によって人間関係が違います。
担当コースによって、荷物の重さ、配送件数、拘束時間も変わります。

同じ「運送」でも、当たりのコースを引いた人と外れを引いた人では、しんどさがここまで変わります。

運送業は運ぶ荷物と会社によって天と地ほど差がある。
ストレスゼロではないけど3日運行の中長距離で1ヶ所積み/降ろしであれば時間のゆとりもある程度あって煩わしい人間関係もなく、個人的にはかなり楽。
手積み手卸しが伴う場合もあるので体力は若干いるけどね。

だから、会社名よりも次の4つを確認してください。

  • 手積みか、フォークか、カゴ台車か。
  • 長距離か、近距離か、固定ルートか。
  • 拘束時間に対して給料は見合うか。
  • 営業所の雰囲気は悪くないか。

この4つを見るだけでも、失敗する確率はかなり下げられます。

もし「そもそも運送という働き方が自分に向いているのか」「他にどんな道があるのか」から迷っているなら、焦って次の会社を決める前に、職業訓練で別の仕事の向き不向きを見てから決めるのも手です。
選択肢を広げておくと、それだけで不安が軽くなります。


手積み・手卸しが多い会社は避ける

運送会社のきつさは、積み込み方法で大きく変わります。

フォークリフトやカゴ台車中心の会社と、手積み・手卸しが当たり前の会社では、身体への負担がまったく違います。

運転が好きでお金をかけて免許まで取ったのに、入ってみたら手積み中心で1日12時間超え、休憩もほぼなし、給料は初任給並み、という人もいます。

運転好きだからAT解除+トラック免許、何十万かけて取得で何個か仕事しましたが…大半は、物流→トラックは12時間以上当たり前だし休憩も基本無し。
給料も初任給位。
だから、ドライバー不足なるのは当たり前だろ。

求人票に、

「体を動かす仕事」
「筋トレ感覚」
「積み込み作業あり」
「建築資材・飲料・家具・家電を扱う」

と書かれている場合は、手積みが多い可能性があります。

面接では必ず、

「手積みはどれくらいありますか?」
「フォークやカゴ台車は使えますか?」
「荷物は何が多いですか?」

と聞いてください。

「慣れれば大丈夫」「みんなやっている」と精神論で返す会社は注意です。


拘束時間と給料が合わない会社は危ない

月給だけで判断するのも危険です。

求人票に「月給30万円以上」と書かれていても、朝早く出て夜遅く帰るなら、時給に直すとかなり低いことがあります。

休みは日曜だけ、休憩なしで1日12〜15時間ハンドルを握り続けて30年以上、という運転手もいます。

休みは日曜だけ、休憩なしで1日12〜15時間走り続けてる10t運転手の自分よりはるかに給料いいですよ。
トラック運転手歴30年以上。大丈夫か?俺。

特に、荷待ち時間、待機時間、積み込み待ち、点呼、洗車、帰庫後の片付けが多い会社は注意してください。
これらが「勤務時間に入らない」会社だと、拘束は長いのに給料に反映されません。

面接では、

「1日の平均拘束時間は何時間ですか?」
「待機時間は勤務時間に入りますか?」
「固定残業代は何時間分ですか?」
「残業代は別で出ますか?」

と確認しましょう。

給与の内訳をはっきり説明できない会社は、入社後に揉めやすいです。


事故や破損の自己負担が曖昧な会社は避ける

運送業では、事故、接触、荷物破損、遅延などのトラブルを完全には避けられません。

だからこそ、トラブル時に会社がどこまで守ってくれるかが重要です。

長く続けている現役ドライバーほど、「事故」「延着」「荷物の破損」という、もしもの時に揉めやすい3点を強く意識しています。
逆に言えば、この3点への会社の姿勢に、その会社の本性が出ます。

ただ事故や延着(荷主様への到着時間が遅れてしまう事)等があると上司からは怒られたり、アルコールチェックで前日の晩酌のアルコールが残っててアルコールチェッカーに引っ掛かると無茶苦茶怒られます。それと、荷物を破損してしまう事…。
なので、この三点さえ意識してれば割合長く勤めていける業種だと思います。

面接では、

「事故や荷物破損の自己負担はありますか?」
「会社の保険で対応される範囲はどこまでですか?」
「無事故手当が減る条件はありますか?」

と聞いてください。

ここで「事故を起こさなければいい」「その時にならないとわからない」と濁す会社は注意です。


常に求人を出している会社は理由を聞く

いつ見ても求人を出している会社も注意が必要です。

事業拡大で募集している場合もありますが、人がすぐ辞めるから常に募集している会社もあります。

人がすぐ辞めて居つかない会社では、有給ひとつ取るのにも気をつかいます。
ワンマンな家族経営の運送会社でパワハラを受けて心と体を壊し、辞めたあとも当時のことが頭をよぎる、という人もいます。

前に勤めていたワンマン家族経営運送会社。ドライバーには、すぐ有給休暇を取得させるのに、事務員が取得したらいろいろ言われ、下手したら怒鳴られるので、取得しずらい雰囲気がありました。
家族経営者によるパワハラにて、心身不調をきたし、昨年12月に退職、今は名知られている大手工場に勤めて、充実した楽しい日々を送っていますが、運送会社時代のトラウマが蘇ったりしています。

面接では、

「今回の募集は欠員補充ですか?増員ですか?」
「前任の方はなぜ辞めたのですか?」
「入社後に辞める人はどこでつまずきますか?」

と聞きましょう。

「根性があれば大丈夫」「辞める人はどこに行っても辞める」と返す会社は、入社後も同じ空気の可能性があります。


面接で必ず聞くこと

面接では、最低限この5つを聞いてください。

  • 手積みはどれくらいありますか?
  • 1日の平均拘束時間は何時間ですか?
  • 給与の内訳を教えてください。
  • 事故や荷物破損の自己負担はありますか?
  • 今回の募集は欠員補充ですか、増員ですか?

この質問に具体的に答えられない会社は、慎重に見た方がいいです。

面接は、会社に選ばれる場所ではなく、あなたがその会社を見極める場所でもあります。


あなたの状況別にやるべきこと

まだ応募前の人

求人票だけで決めないでください。

手積み、拘束時間、給与内訳、事故負担、募集理由がわからない会社は、すぐ応募しない方が安全です。

あなたがやるべきことは、良さそうな会社を探すことより、危ない会社を先に外すことです。

面接前の人

面接では、遠慮せず具体的に聞いてください。

嫌な顔をされたり、答えを濁されたりしたら、その反応も判断材料です。

あなたがやるべきことは、受かることより、入って大丈夫な会社か見極めることです。

内定をもらった人

条件が曖昧なまま入社しないでください。

給与、勤務時間、休日、固定残業代、仕事内容、事故負担は、労働条件通知書や雇用契約書で確認しましょう。

あなたがやるべきことは、入社前に条件を書面で確認することです。

すでに働いていてきつい人

出勤前に吐き気がする、涙が出る、眠れない、休日も会社のことを考えてしまうなら、無理に続けない方がいいです。

あなたがやるべきことは、我慢を続けることではなく、辞める準備と次の逃げ道を作ることです。


こんな状態なら無理に続けない

次の状態が続いているなら、かなり危険です。

  • 朝になると涙が出る
  • 出勤前に吐き気や動悸がする
  • 休みの日も会社のことが頭から離れない
  • 車に乗る前に体が動かない
  • 上司や配車担当からの連絡が怖い

これは甘えではありません。

心と体が限界を知らせているサインです。

会社が合わないだけ、営業所が合わないだけ、働き方が合わないだけの可能性もあります。

壊れる前に離れる判断も必要です。

辞める時に揉めそうなら安全を優先する

辞める意思を伝えたときに、怒鳴られる、強く引き止められる、退職届を受け取ってもらえない場合は、一人で抱え込まないでください。

会社や上司に納得してもらうことより、あなたが安全に離れることの方が大切です。

「ウチがダメならどこ行っても通用しない」と言われても、それはたいてい本当ではありません。
同じことを言われたけれど、思い切って別の仕事に移って正解だった、と振り返る人もいます。

「ウチがダメならどこ行っても通用しない。」これ俺も言われました。んなわけねーだろとは思いましたよ。よかった。俺の方があってて。
俺はこれからタクシードライバーになるので…思い切って転職してみて正解だったと言ってくださってるようで、勇気が出ました。嫌なあの会社から逃げた甲斐がありました。

自分で退職を進めるのが難しいときや、辞めたあとに何から動けばいいか分からないときは、退職後の進め方を先に知っておくと、落ち着いて動けます。


運送業が合わなかった時の選択肢

運送業が合わなかったからといって、自分がダメなわけではありません。

長距離が合わなかった人でも、近距離配送なら続くことがあります。
手積みがきつかった人でも、フォーク中心の倉庫や物流管理なら負担が減ることがあります。
人間関係がきつかった人でも、営業所を変えれば楽になることがあります。

逆に、世間の評判は悪くても「自分には運送が合っていた」と言い切る人もいます。
同じ仕事でも、合うか合わないかは人それぞれです。

地方の大型トラックドライバーやってて年収500万だな。
まぁネットではウケが悪い職業だし、実際に事故るリスクがあって休みも月6日で平均より少ない。
ただ人間関係に悩むことも無いし、仕事も『積んで運んで降ろす』だけで就業後や休日は頭を空っぽにして過ごせるから、年間休日120日超の事務職やってた頃より精神的にすごいラク。
結局、世間の評判ではなく、自分が納得できるか否かが仕事には大切なのかなと思うよ。

運送で身につく、時間を守る力、段取り力、責任感、安全意識は他の仕事でも使えます。

運送以外で手に職をつけたいなら、職業訓練で別の分野のスキルを学ぶ道もあります。
どんなコースがあるのか、選び方から見てみてください。

大事なのは、自分に合わない働き方を続けないことです。


よくある質問

Q. 入ってはいけない運送会社は会社名で判断できますか?

会社名だけでは判断しにくいです。営業所、担当コース、荷物、積み方で働きやすさが変わります。

Q. 運送業は全部ブラックですか?

全部ではありません。一人で動ける時間が多く、人間関係が少ない働き方が合う人もいます。世間の評判ではなく、自分に合うかどうかで見るのが大切です。

Q. 手積みの会社はやめた方がいいですか?

体力に自信があり条件に納得できるなら絶対に無理ではありません。ただ、長く続けるならフォークやカゴ台車中心の会社の方が安全です。

Q. 面接で事故負担を聞いても大丈夫ですか?

聞いた方がいいです。事故や破損の負担ルールは入社後に揉めやすい部分です。


まとめ

入ってはいけない運送会社は、会社名だけでは判断できません。

見るべきなのは、次の5つです。

  • 手積み・手卸しが多いか。
  • 拘束時間が長すぎないか。
  • 給与の内訳が明確か。
  • 事故や荷物破損の自己負担があるか。
  • 常に求人を出している理由を説明できるか。

この5つに答えられない会社は、無理に応募しない方が安全です。

あなたがやるべきことは、根性でブラックな環境に耐えることではありません。

入る前に危ない会社を避けること。
入ってしまったなら、壊れる前に離れること。
そして、自分に合う働き方を選び直すことです。